対戦型カードゲーム「Shadowverse(シャドウバース)」のプロリーグ、「RAGE Shadowverse Pro League 19-20 1st」の第6節が7月14日に開催され、ここまで2勝2敗同士のau デトネーション(以下、デトネーション)とG×Gが対戦。デトネーションが競り勝ち3勝2敗として、シーズンファイナル進出の可能性を残した。G×Gは上位争いから脱落した。
第1試合はG×Gのフォレスト、第2試合はデトネーションのSpiciesが奪い、1-1で迎えた第3試合はデトネーションが「RAGE Vol.4」の優勝者であるEnju、G×GはRiowhが登場した。
ミラーウィッチとなった第1バトルはRiowhが強固な盤面を構築するが、Enjuが「真実の狂信者」を連続でプレイし更に進化権を切り、ギリギリのところで押しきって勝利した。続く第2バトルはヴァンパイアを選択したRiowhが取り、決着は最終第3バトルへと持ち越された。
第3バトルではEnjuはネメシス、Riowhはウィッチの対決、互いにじりじりと体力を削りあう展開となるが、有力な手札を引き込めないRiowhに対しEnjuが徐々に優勢に。EnjuはRiowhが「飢餓の絶傑・ギルネリーゼ」を引き込めなかったことを見抜き、一気に攻勢に出て、最後は「黒き破壊のアーティファクト」をプレイし、自身とチームの勝利を掴み取った。
大事な一戦に見事勝利したEnjuは「テンパってて、めちゃめちゃ緊張しました。(仕様変更で)復讐ヴァンパイアという環境特化のデッキが来ると分かっていたので、みんなで朝6時くらいまで練習していました」と、練習による対策が実ったことを明らかにした。
次回、最終節となる第7節は7月28日に開催される。3位au デトネーションはシーズンファイナル進出をかけ6位名古屋OJA ベビースターと、4位G×Gは首位のAXIZと対戦する。
◆RAGE Shadowverse PRO LEAGUE 5月から2月の期間で開催され、レギュラーシーズン2回、各レギュラーシーズンの上位チームで行われるシーズンファイナルに分かれる。リーグチャンピオンシップが各シーズンの優勝チームによって行われ、年間チャンピオンを決定する。RAGE Shadowverse Pro Leagueセカンドシーズンでは、1位に400万円、2位に200万円、3位に100万円と、総額700万円のインセンティブが授与される。
【試合結果】
○au デトネーション 2-1 G×G●
第1試合 2Pick
●cross7224(ビショップ) - フォレスト(ビショップ)○
cross7224はPickを20枚終えたところで2コストフォロワーや「聖弓の使い手・クルト」「鉄鋼の翼人」などの序盤、中盤のカードを揃えることに成功したが、フィニッシャーが取れずにいた。最後のPickでもフィニッシャーは引けず、「救済の聖獅子」と「アサルトプリースト」を選択、満足のいくPickにはならなかった。フォレストは全体的にバランスの良いPickとなり、また、早い段階で「フラワーフェザーフォルク」を3枚Pickしたため、後半アミュレットを重視してPickを進めていった。
先攻のcross7224は初手の引き直しにおいて全てカードを変更したが、手札は整わず、1ターン目「温情のラビットヒーラー」、2ターン目「マシンファルコン」と序盤に攻める動きを見せたが、3ターン目に効果的にプレイできるカードが無く、中盤の盤面の取り合いを重視する動きにシフトした。対するフォレストも手札の厚みはあるが、3ターン目パスなど、スローペースなスタートとなった。4ターン目以降、フォレストの豊富なリソースと「フラワーフェザーフォルク」が絡んだコンボなどに対し、cross7224は盤面を上手く取り返すことが出来ず、そのまま盤面で押し切られる形で敗北した。
第2試合 ローテーション
○Spicies 2-0 ちゃみ●
○エルフ - ビショップ●
○ヴァンパイア - ネメシス●
第1バトルは、Spiciesが「レジェンダリーファイター」に「森荒らしへの報い」を絡め、「清純なる祈り・エイラ」を牽制しながら、「ざわめく森」の効果で2枚目の「豪風のリノセウス」を手札に加えた序盤に対し、ちゃみは「ユニコーンナイト」を出しつつ、4ターン目に「聖弓の使い手・クルト」で盤面を返した。5ターン目以降の中盤になると、Spiciesは「豪風のリノセウス」のプレイ枚数を稼ぎながら、盤面除去や「エンジェルシュート」などで、「エイラの祈祷」に対応していたが、7ターン目にちゃみが2枚目の「清純なる祈り・エイラ」を進化させ再度「エイラの祈祷」を場に出し、「リペアモード」を絡めて強力な盤面を作った。しかし、Spiciesは「豪風のリノセウス」のプレイ回数を稼ぎながら、「強者の威風」や「妖精の大あくび」などでちゃみの動きを止め、10ターン目にはリーダーの体力が1になりながらも、「豪風のリノセウス」のコンボでちゃみの体力20点を一気に削り勝利を収めた。
第2バトルは、序盤、手札が整わないちゃみに対し、Spiciesは「片翼の悪魔・ピユラ」、「悪夢の始まり」と強力な動きを見せた。4ターン目には、次のターンに、ちゃみが「破壊の絶傑・リーシェナ」をプレイすることを警戒しつつも、「堕落の漆黒・アザゼル」の2枚目をドローしたため、「堕落の漆黒・アザゼル」進化に踏み切った。これにより、「粛清の英雄・メイシア」による勝利が困難になったちゃみは、その後、「破壊の絶傑・リーシェナ」をドローすることも出来ず、8ターン目にSpiciesの盤面に残っていた「堕落の漆黒・アザゼル」と疾走を持った進化後の「レイジコマンダー・ラウラ」、疾走を付与された「ライカンベルセルク」にリーダーの体力を削りきられ、敗北した。
第3試合 ローテーション
○Enju 2-1 Riowh●
○ウィッチ - ウィッチ●
●ネメシス - ヴァンパイア○
○ネメシス - ウィッチ●
第1バトルは、Enjuが理想的な手札と好調な滑り出しをしたのに対して、Riowhはキーカードとなる「マシンブックソーサラー」をなかなかドローすることが出来ず、4ターン目にコストの下りきっていない「運命の導き」をプレイせざるを得なくなりテンポロスとなった。その後、Enjuが盤面を制圧しつつ、「真実の狂信者」などの疾走カードで勝負をおさめた。
第2バトルは、Riowhが2ターン目に「獄炎のデーモン」、3ターン目に「悪夢の始まり」と順調に滑り出した。6ターン目には「堕落の漆黒・アザゼル」の進化により、Enjuの勝ち筋を大きく制限した。その後も、盤面をとりつつ「レイジコマンダー・ラウラ」の効果で「カラミティブリンガー」に疾走を付与し、進化時効果も合わせてEnjuのネメシスに勝利した。
第3バトルは、キーカードである「破壊の絶傑・リーシェナ」を序盤からドローしたEnjuに対し、Riowhは「マシンブックソーサラー」をドローすることが出来なかった。Riowhは「蒼の反逆者・テトラ」や「ソニック・フォー」でEnjuのリーダーの体力を削るも、盤面をとりきることが出来ず、Enjuの早い段階での「白き破壊のアーティファクト」と「黒き破壊のアーティファクト」のプレイに対応できず敗北した。
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