▲コラムリスト・ひかりさん
大人になっても実家に住み続ける女性たち。“実家暮らし”と聞くと、自立できていないと思われがちだが、なぜ彼女たちは実家を出ないのだろうか。
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜21時から放送中)では、「子供部屋おばさん」をテーマに、実家に住み続ける女性たちが集合。その実態に迫った。
今年、実家の子供部屋に住み着いている独身の中年男性たちが「子供部屋おじさん」と呼ばれ話題になった。男性だけでなく、女性でも実家暮らしを選ぶ人は存在する。
大日野カルコさんは、一度結婚を経験。離婚後に実家に出戻ってきた。親孝行を題材にしたエッセイ漫画、『ていへん親孝行』が話題になった大日野さんは、現在母親と2人の姉を含めた4人で実家に暮らしている。
▲漫画家・大日野カルコさん
「フリーランスの漫画家だから、まず仕事をとってくるところから始めないといけない。今は余裕がなくてカツカツな状態」(大日野カルコさん)
3姉妹そろってアラフォーであり、全員独身だという大日野さん。かけだしの漫画家である大日野さんは、実家にお金を収めることは厳しい状態。漫画家として、足場をつくる期間として、実家住みを選択している。
母親との同居を条件に結婚も…夫から言われた衝撃的な言葉「親がくっついてくるから……」
一方、母子家庭で育った会社員のたまきさんは、もともと父親はおらず、祖父母と母との4人暮らしだった。祖父母が亡くなり、現在は母と2人で暮らしているが、昨年、母が体調を崩した。
「母が昨年、大きな病気をした。母をひとりにできないですし、甘えている自分もいる」(たまきさん)
たまきさんの話を聞いた働くアラサー女性のための情報サイト『ウートピ』編集長の鈴木円香さんは「母親が心配なら、近くに部屋を借りて通える。一緒に住む選択をしたのはなんで?」と質問。たまきさんは「部屋を2つ借りる経済的余裕がない」と説明する。
過去、親との同居を条件に、お見合い結婚をしたことがあるたまきさん。結婚が決まったときに実家を引き払ったが、離婚をしたため母と一緒に家を出てきた。
「元夫に『親がくっついてきているから、僕らがうまくいかない』と言われたこともあった」(たまきさん)
▲たまきさん
たまきさんの話を聞いたMCのSHELLYは「これはシングルマザーあるあるかもしれない」と言及。SHELLYの周りには、母子家庭で育ち、大人になっても母親と一緒に住んでいる友達がいるという。父親がいないため、母親が体調を崩した場合、子供は不安で仕方がない。
また、ダンサーで講師も務めているAya Kさんは、海外での一人暮らしを経験。現在は実家に暮らしている。一人娘であるAya Kさんは、現在父と母との3人暮らし。「アメリカ留学で家族の大切さを知った。父親が病気になったこともあって心配だった」と実家暮らしの動機を語るAya Kさん。家にはお金を入れており、父親が病気をしたときには医療費も含めて多く払っていた。
▲ダンサー・講師のAya Kさん
「オトナ女子」の反対語として「子供おばさん」を提唱しているコラムニスト・ひかりさんは、子供おばさんの定義について「精神的な自立と経済的な自立が求められる」と説明する。
ひかりさんは「結婚や恋愛をしたければ30歳を目安に女性は自立した方がいい」と持論を述べる。
「理由があって、一人暮らしの経験や一人で生きていく力もあるのに、実家で暮らしている人もいる。子供部屋おばさんだと決めつけてはいけない。精神的にも経済的にも、自立していて生活能力のある女性との結婚を望む男性は多い。恋愛や結婚をしたければ自立する方がいい。実家にいると親の価値観が自分の価値観だと思いがち。親から離れて『自分は何者か?』と対話するのも大事」(コラムリスト・ひかりさん)
(AbemaTV/『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より)
(ライター/小林リズム)