三代目 J SOUL BROTHERSのボーカル・登坂広臣が現地時間20、21日の2日間、台湾・台北南港展示館で自身初となる海外単独公演「HIROOMI TOSAKA 台北演唱會 2019 SUPERMOON ~UNDER THE MOONLIGHT~」を開催した。所属するLDHのソロアーティストとしても初めての海外単独公演となり、2日間で現地ファンら6000人を魅了した。

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 台湾は登坂にとって、念願のステージだった。16年9月、EXILE TAKHIROとともに映画「HiGH&LOW THE RED RAIN」の舞台挨拶で訪台。レッドカーペットでは1000人以上のファンから熱烈な歓迎を受け、「いつかライブで必ず戻ってきたい」と誓った思い出の地。

 3年越しでの開催となるライブを待ちわびて、ライブ前日の松山空港には登坂を一目見ようと400人ものファンが出迎えた。台湾のファンとの約束を有言実行した登坂は「毎回温かく迎え入れてくれる。こうしてライブが実現できて、改めて頑張ってきて良かったです」と感慨深げに話した。

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 ライブではこの日のために、特別な演出を用意した。最新曲「NAKED LOVE」や、自身が主演を務めた映画の主題歌でもある中島美嘉の「雪の華」の初カバーをはじめ、日本でのソロツアーでは披露することのなかったグループの代表曲「R.Y.U.S.E.I.」や「O.R.I.O.N.」をメドレーで披露するなど6曲の初披露曲を織り交ぜ、MCの挨拶では流暢な中国語も披露した。また、ゲスト出演した盟友・ELLYことCrazyBoyと披露した最新コラボ曲「LION KING」では、LDHが展開するダンス&ボーカルスクール・EXPG STUDIO台北校の生徒らもバックダンサーに加わり、1時間30分で全18曲を熱唱。日本のファンも羨む演出に現地ファンは酔いしれ、愛称の「OMI」コールで会場は包まれた。ステージのラストには「必ずまた新しいエンターテインメントを台湾の皆さんに持ってくることを約束しますので、待っていてください」と会場を沸かせ、再会を誓った。

 登坂は17年から「HIROOMI TOSAKA」としてソロプロジェクトを本格始動した。昨年は、初の全国アリーナツアーを11都市で23公演を行い、24万人を動員。今月3日には米・ロサンゼルスの音楽イベント「OTAQUEST LIVE」に出演し、海外初ステージも経験した。「自分の音楽や姿を初めて見る人の前でやるというのは、今の自分にとってはすごく新鮮。フレッシュな気持ちを思い出させてくれます」と語り、「それがまた自分の成長につなげられるし、自分の中の未来に向かってすごく良い力が蓄えられる」と先を見据える。

 今後も海外での挑戦を視野に入れている。「世界的に見ても、音楽に国境はないと肌で感じていますし、国境を超えて音楽を届けることが当たり前になればと思います」としたうえで、「いま、世界の目がアジアに向けられている。自分としてもアジア圏はどんどん行ってみたいですし、段階を踏んで、アジア全域でチャレンジしたい」とさらなる高みを目指す。続けて「アジアツアーとか、ワールドツアーということを大袈裟に考えるのではなく、一つのツアーの行程の中に日本や台湾、中華圏のライブがあってもいい。もっともっとマインドを当たり前の感覚に変えてチャレンジしていきたい」と新たな挑戦を掲げた。

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