23日、3人組コーラスグループ・DEEPによるオーディション『DEEP VOCALIST AUDITION ~FINAL STAGE~』がマイナビ BLITZ 赤坂にて行われ、DEEPとファイナリスト7名が登場、パフォーマンスを行った。本オーディションにより3名が選出され、さらには新プロジェクト「DEEP SQUAD」の始動も発表された。
DEEPは現行のグループになり10周年を迎え、さらなる進化を目指して今回のオーディションを行う運びに。この日、満員の場内が見守る中始まった最終審査では、総勢12,000人の参加者から熾烈な審査を勝ち抜いてきた7名が、渾身の歌唱を披露した。結果、18歳の宇原雄飛、23歳の杉山亮司、同じく23歳の比嘉涼樹の3人が合格となり、勝ち抜いた。
合格者としてDEEPとともにステージに立った3名の様子は、まさに三者三様。「まだ実感が…」と小声で動揺を隠せない杉山だったが背筋を伸ばして、曲を歌いあげる。最年少の宇原は「これまでDEEPさんを応援してくださっていた方々に、1日でも早く認めていただけるように日々努力します」と謙虚な姿勢ながら、のびのびと宣言。
一番感極まっていたのが比嘉で、歌いながら、感激の様子で男泣きを見せていた。それもそのはず、終了後の囲み取材で比嘉は過去2回「VOCAL BATTLE AUDITION」を受けていたと言い、「高校生のときに4を受けて二次審査までで、22歳のときに5を受けて3次審査まで。今回はやっと夢をつかめたので、すごいうれしいです」と喜びを爆発させていた。
3名が加入した「DEEP SQUAD」とは、DEEPならではの経験と視点で次世代アーティストの育成や、楽曲や映像の制作ほか、イベントやライブなど、ボーカリストに特化したエンタテインメントを発信していく集団。TAKAは、「ボーカリストに特化した変幻自在のエンタテイメント集団を作っていきたい。僕たちが表現できなかったエンタテイメントを、これから新たに展開していこうと思い、立ち上げました」と思いをこめた。
さらに、TAKAは「本当にフレッシュな次世代のボーカリストと今回出会えて、初心に帰れました。みんな、ひたむきでまっすぐで、まじりっけない音楽好きなので、これからの成長がすごく楽しみ」と期待を寄せる。最年長の38歳、メンバーのYUICHIROは、「宇原くんは息子でもおかしくない年なので、3人を息子だと思って丁寧に愛情をこめて育てていきたいです(笑)。大きなステージに立てるように、ともに力を合わせていきたい」とまぶしそうな瞳で語った。
取材・文・写真:赤山恭子