「女の子って『私変わっているでしょ』アピールや『ちょっと暗い性格なんです』みたいなアピールをしがちなんです。でも、それは全然プラスじゃないと思っていて。“変わっている女の子”に思われたい気持ちは分かるけど、男性って変わっている女の子ってあんまり好きじゃないですよ」

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 早稲田大学第一文学部を卒業した才女でありながら、OLを経験した後、NSC(吉本総合芸能学院)に飛び込んだ山崎ケイ(※「崎」は立つ崎の字)。2013年、山添寛と「相席スタート」としてコンビを組むと、男女の恋愛を巧妙に描写したネタが話題になり、番組関係者や放送作家の間で注目される。

 思えば2018年は、キングオブコントの準決勝進出や、シモネタGP2018の決勝進出、M-1グランプリ(準々決勝進出)、コント『お前、ホンマ最低やな!』王決定戦の優勝など、大活躍した相席スタート。同年、山崎はエッセイ『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)を上梓し、『陸海空 地球征服するなんて』から生まれた恋愛リアリティーショー『ラブアース』(8月から番組名『ときめきトラベル』に変更)に“恋愛見届け人”としても出演。

 自身を“ちょうどいいブス”と表現しながらも、現場では「実はイイ女の雰囲気出してる芸人」と評判高い山崎。今回はそんな山崎にインタビューを敢行。山崎さん、真のモテる女ってどんな人ですか?

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――今、さまざまな恋愛リアリティーショー番組が乱立していて、まさに「恋愛リアリティーショー戦国時代」ですが、ご自身が“恋愛見届け人”を務めている『ときめきトラベル』以外に恋愛番組は観ますか?

山崎:私、実は恋愛リアリティーショーは全く観ないんです。でも、相方(山添)が今すごい恋愛リアリティーショー番組にハマっていて。全く観ていなかったのに、急に根こそぎ鑑賞し始めたんですよ。恋愛リアリティー番組を観ているときの「イーッ!」っていう気持ち、分かります? 人間模様がどうにもならないんだけど、もぞもぞするような。私はそれがなんだか苦手で。

 『ときめきトラベル』は「イーッ!」まではいかないんです。甘すぎる恋愛リアリティーショーや、おしゃれすぎる恋愛リアリティー番組が苦手な人って一定数いると思っていて。どの恋愛リアリティーショーにもハマれない人が「『ときめきトラベル』だったら観られるかな?」って思って観てくれている気がします。

――山崎さんといえばエッセイ『ちょうどいいブスのススメ』が有名です。“ブス”という言葉に賛否両論ありましたが、最終的にどんな女性が男性にモテるんでしょう?

山崎:結局、理由はシンプルなんですよ。完璧じゃないけど、とにかく明るくてよく笑う子。男って永遠にこういう子が好きなんです。

 私、『ときめきトラベル』(シーズン4までは『ラブアース』)を観ていて「この女の子好きじゃないないな」って思うときがあって。登場してから早い段階でそう思うときがあったんです。でも、私が「好きじゃない」って思った女の子って、大体番組の中でモテているんです。本能的に「同性として敵」って分かるのかな(笑)。だから「こんなに男ってあっさりなの?」「そんなんでいいの?」って正直思ってしまいます。

――山崎さんが「恋愛ブス」だと思ってしまう行動は?

山崎:結局、男性は明るくて笑顔を見せてくれる女性が好きなので、女性が「私変わってるんだよね」ってアピールしたり、ちょっと性格が暗いアピールをするのはどうなんだろうって思っちゃいます。恋愛において、それは全然プラスじゃない。モテる女はそういうこと言わないですから。

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――確かに、過去作の『ラブアース』では、シンプルに明るい性格の女性がモテていますね。『ちょうどいいブスのススメ』では、自分のことを下の名前で呼ぶ女子について触れていましたが、そういう女性はどうなんでしょう。

山崎:私自身も大学に入るまでは、自分のことを「ケイは~」って名前で呼んでいました(笑)。もともと中高一貫の学校に通っていたので「自分のことをケイって言う子なんだ」ってみんなが知っていたんです。ただ、大学は大勢の知らない他人と同じ空間にいることが多くなりますよね。そこで私は自分のことを名前で呼ぶのをやめて、「私は」って言うようになりました。

 自分のことを下の名前で呼ぶ女性って、自分を愛してくれる人だけが常に周りにいる人なんです。「私は一人称がこういう人です」っていうのを受け入れてくれる人だけが周りにいて、そのまま大人になっていく。自分のことを名前で呼ぶ女性が番組に出てくると、「ああ、そのタイプの子なのね」って思います(笑)。

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――女性の一人称は育ってきた環境が分かりますよね。

山崎:『ときめきトラベル』を観ていて思うのは、やっぱり過酷な状況でも“聞き上手”の女性はモテるんですよ。相づちや受け身の状態で聞くだけじゃなくて「なんで?」とか「どうしてそう思ったの?」って、会話がしやすいように質問を投げられる女性がモテるんです。

 私も最近タイに行きまして(※『ときめきトラベル』最新シーズンの舞台はタイ)。湿気もすごくて、とんでもなく暑かったんです。番組では、あの中で重い荷物を持って、女の子が2時間も3時間も歩いている。笑顔で男性の話を聞けるだけで「えらい!」って思いますよ。『ときめきトラベル』は視聴者が思っている以上に、映っている以上にきついですよ。参加するだけで本当にえらい。

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 「同じ女性を追いかけている男性たちがどうなるか、そこがちょっと楽しみです。恋愛と旅行とヤバイ人観察……いい意味で人間観察ですね(笑)。いろいろな側面で楽しめます」と新番組『ときめきトラベル』の見どころを語った山崎。『ときめきトラベル』は8月5日からAbemaビデオで第1話が配信中だ。

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※山崎ケイ(崎は正式には「たつさき」の字)


(写真:野原誠治)

(Text:小林リズム)

(Interviewer&Edit:AbemaTIMES編集部・鈴木)

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