27日、映画『Diner ダイナー』の応援上映が行われ、その後の舞台挨拶に元宝塚男役スター真矢ミキ、真琴つばさ、沙央くらまの3名が登壇した。

歓声に包まれながら登場した3人。真矢は「私たち世代が違うから、同じ舞台に現役時代にならぶことなかったんです」と、この3名が同じ舞台に並ぶ非常に貴重な機会となったと喜び。真琴も「この作品に出演させて頂いたことも嬉しいし、この3人で新しいチームを組めたことも嬉しく思っております」と答えた。続いて沙央が「この作品は受験時代に憧れていたお2人との共演で…」と恐縮した様子を見せると、真矢から「もう大丈夫辞めたんだから!」とツッコミが入るなど、仲の良さを伺わせた。
MCから改めてこの映画に参加した感想を聞かれた真矢は「劇中私の部下ってたくさんいるんですね。この子たちが横に並んでいると宝塚歌劇団の様な気がして、男性陣が来ると宝塚を退めた気がして、藤原(竜也)さんが来ると映画だ!って(笑)。お客様と同じくらい凄い刺激を受けた作品です。男装ももう二度とやらないだろうと思っていましたし、人生って何が起こるか分からないなと思いました」と作品に対しての思いを語った。司会から21年振りの男装にたいしての感想を聞かれると「やればできる!」と断言。更に真矢はキャスティングに関しても蜷川実花監督から宝塚の男役をたくさん入れたいという相談をされたと明かし、「あんまり入れ過ぎると宝塚歌劇団になっちゃうからピンポイントの方がいいんじゃないですかと提案したりして。その時提案したのがこの2人(真琴と沙央)だったんです」とキャスティング秘話が明かされた。沙央は「宝塚を辞めた直後にこのお話を頂いて、卒業してから女性らしくなろうとして性別迷子になっていた時期で(笑)。男役だったのですごく気合が入りました。メイク室で3人だけの日があった時に、だんだんメイクがセットされていく毎に皆さん声が低くなっていくんです」と宝塚ならではのトークで会場を盛り上げた。
真琴演じる荒裂屈巣は『LUNA-月の伝言-』で真琴が演じた役名アレックスから、沙央演じる澄華瑠は『ベルサイユのばら-オスカル編-』のオスカル役からきているが、役名について感想を聞かれた真琴は「ダイナーの劇中に横尾忠則先生の画が出てくるんですが、その横尾先生が宝塚のポスターを初めて描いて下さった作品のキャラクターがアレックスだったんです」と裏話を披露。沙央は「新人公演で初めて主役を務めた役だったので、監督からの愛を感じました」とコメントし、蜷川監督の入念なリサーチが明らかとなった。 MCからアクションシーンについて聞かれた真矢は「宝塚歌劇団って相当頑張る劇団なんですよね(笑)。なので退団後に他の作品に出て皆さんが大変って言っていても割と楽しめることが多いんですが、今回は大変でした(笑)。ただワイヤーのスタントの方が出来ないなら自分がやる!っていう顔をされているのを見ると燃えてきましたね」とアクションシーンへの思い入れを語った。
最後に沙央は「宝塚の後輩の子達も観に行ってくれまして。自分達も強くなった気がすると言われて嬉しかったです」とコメント。真琴は「こんな素敵な作品に出られて嬉しいです。花組時代下級生の時に真矢さんと一緒にやっておりまして、真矢さんに大変お世話になりました。その後私は組替えをしてしまったので、もしもあの時同じ組のままだたったらというという夢が叶ったような映画でもありました」と語った。最後に真矢は「宝塚辞めて男装することは無いと思っていたんですが、3人で楽屋で進化したもの見せよう、色々揉まれて来たものを見せようねと言って頑張りました。今日はこの後3人で飲みに行くので(笑)。皆様どうぞお楽しみ下さい」とコメントした。
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