「NHKは凍りついている」
21日に行われた参議院選挙で「NHKをぶっ壊す!」のキャッチフレーズで旋風を巻き起こし、約99万票を獲得した“N国”ことNHKから国民を守る党の立花孝志代表が28日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』に出演。NHK局内にいる支持者から間接的に伝え聞いている話として「NHKは凍りついている」とNHKの内情を明かすと、24年ぶりに48・80%と50%を割り込んだ投票率に関しても持論を展開した。
YouTubeの生配信を武器に若年層からの支持を取り付け、国政進出を果たした立花氏。しかし、N国は政党要件こそ満たしているものの公職選挙法では国会議員が5人以上、もしくは1人以上で直近の選挙で比例区か選挙区のいずれかで得票率が2%以上を満たさなければ「政党」としては扱われず、政党交付金も受けることはできない。そのため、支持者との約束を果たすためにも数にこだわる立花氏は、既に入党の意思を固めた丸山穂高議員を含め、石崎徹議員など諸事情を抱えて無所属もしくは無所属になりそうな国会議員12人に入党を呼びかける方針を固めているという。
直接民主主義を掲げるN国は、今の政治は政治家の多数決によるもので、国民の多数決になっていないとも主張している。そういった考えから、NHKの受信料についても「見る人だけが払えばいいのか? 見ない人も負担した方がいいのか?」。つまり「NHKのスクランブル放送化」を国民に問うべきで、今のやり方は「合理性に欠け過ぎている」と立花氏は続ける。仮にNHKをぶっ壊す(スクランブル化)ことができれば、「議員は即刻辞める」とまで宣言しており、その理由について「政治家は長くやるから権力を持って腐るんだ」と語気を強めた。
「なぜ、NHKをぶっ壊すのか」
番組MCを務める千原ジュニアから単刀直入に投げ掛けられた立花氏は「NHKの関連職員が突然自宅にやって来て『金払え』『契約しろ』ではなく、水や電気のように料金を払わなければ止めるということにしないと、いつまで経っても争いが止まらない」と答えると、参院選で掲げた「NHKスクランブル放送の実現可能性」の見通しについては「もちろん難しい。難しいから数を集めにいっている。政治力は数。どれくらいの数になったら自民党政権が『これはマズイ、スクランブルも必要か』となるのか、その辺を確認しながらです」と説明した。
選挙公約が一つだったことについては「仮に僕が消費税凍結を掲げたところで、一人ではできないから嘘になる。できないことは言わない。政治家が嘘をついて選挙で当選するから多くの人が選挙に行かないと思っている。だからできることしか言わない。数が欲しいから今は誰でもいい、ただし今は。一人では何もできないので」と話し、改めて公約実現に向けた強い覚悟を滲ませた。
最後に「NHKにだって面白い番組があるのでは」と千原ジュニアに問われた立花氏は「NHKが面白くないとは言っていない。NHKを見ない人は払わなくてもいいでしょということ。国民の権利で、NHKを好きになる権利もあれば、嫌いになる権利、無関心の権利もある。無関心の人の家に来て『金払え』というのは止めましょう」と自らの主張を整理して繰り返した。
(C)AbemaTV
▶映像/N国の公約はなぜ“一つ”だった? 立花氏「政治家が嘘ついて当選するから、選挙に行かなくなる」
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