SHOWROOM代表・前田裕二が『株式会社ニシノコンサル』(AbemaTV)に出演。商業施設・ルクア大阪が抱えた課題にアドバイスした。
当番組はキングコング・西野亮廣が、さまざまな悩みを抱えた相談者を相手に名案・妙案・オリジナルアイデアを提案する新感覚コンサルティング・リアリティーショー。
今回の相談者は、西日本でナンバーワンの841億円もの売上を誇る商業施設・ルクア大阪を運営する、JR西日本SC開発株式会社の河原畑俊一さんと北野貴大さん。JR大阪駅に直結し、国内最大級の駅ビルとして知られる同施設は、2014年に全館オープンを果たし、テナントは約400店。昨年も入館者数は9200万人を超え、人気施設となっている。
しかし、AmazonやZOZOなどのEC大手に押されていることもあり、北野さんは「このままだと商業施設の未来がない」と懸念。ルクア大阪ではこの状況を打破すべく、イベントの開催など、さまざまな試みにチャレンジしてきたが、いずれも決定打とはならず、迷走していると悩みを打ち明けた。
今回、西野と前田に依頼された相談は「『ルクア大阪』の5年後の姿を考えて欲しい」。現状、ルクア大阪は経営に問題なく成功しており、あくまで「将来的な懸念」について考えたいという。
この日のブレーンとして登場したSHOWROOM代表・前田裕二は「めちゃくちゃ優秀。素晴らしいですね」と評価。MCの西野も同意見のようだ。続いて、これまで同社が企画・開催してきたイベントに言及。閉店後の館内を利用して、非日常空間でのショッピングが楽しめるナイトマーケットなどの独自性に富んだイベントが紹介されると、西野は「むちゃくちゃ行く!」と絶賛。前田も「えー、おもしろい!」と高評価だ。さらに「イケメンに口説かれながら謎解きをする」モテチョコイベントでは、女性客が殺到し、「もっとお金を払いたい」と訴えるお客さんもいたという。
河原畑さんと北野さんの話を聞き、将来を見据えて「ルクアファン」を獲得することが大切であると指摘した西野。前田は少し考え、“自分の物語”となるような、企画の重要性を強調。それが5年後に主流になってくると述べた。
「世の中には『役に立つ』と『意味がある』の2つの価値があって。“役に立つ”ものを売っているのか、“意味”を売っているのかで違ってくる。他人の物語をぶつけるんじゃなくて、自分の物語として感じてもらうやり方は正しい。5年後、それがきっと主流になってくる」(SHOWROOM代表・前田裕二)
最終的に、河原畑さんと北野さんは番組終盤で西野が出した「森の真ん中に作り込んだ木のピアノを作ってしまう」というアイディアが心に残った様子。2人は前向きに進めたいと回答した。来春に迎えるという開館5周年イベントを前に、果たしてこの仰天プランが実現するのか、今後の展開が気になるところだ。