『株式会社ニシノコンサル』(AbemaTV)が放送され、キングコング・西野亮廣が「ミッキーマウスを超えたい」と願望を告白した。
今回、番組では特別企画を実施。MCの西野は「面識はあるが、飲みの席でしか会っていない」という映像界のカリスマ、ONE MEDIA社代表の明石ガクトの元を訪ねた。
番組では「5年後の日本」について、約60分間の対談を実施。SNSの映像配信から、JR山手線の『まど上チャンネル』や、タクシーの車内映像『タクシーチャンネル』などのマルチスクリーン向けのコンテンツまで、幅広い映像を制作するONE MEDIA。Amazonのビジネス書ランキング1位にも輝いた『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』などの著作でも知られる明石は「現在の動画事情」に言及。
明石は、従来の「テレビを中心とした映像」と、スマートフォンを中心とした「動画」の違いについて、「スマートフォンで動画を観ることは、40インチぐらいの画面で観るのと全然違う」と話す。
具体的には「(スマートフォンなど)画面が小さくなった」「情報処理のスピード」「いつでもどこでも観られるようにサイレンスでわかる映像表現」の3つを知っておく必要があるという明石。これには、西野も「おもしろい!」と、興味深い様子で頷く。
その後は「これからの時代の映像」に言及。『えんとつ町のプペルVR』が、わずか3カ月で動員1万人を突破し、先頃フランスで行われた『JAPAN EXPO』の代表作品にも選出された西野は、先日ブロードウェイを訪れた際にAR、VR、プロジェクションマッピングなどの最新映像技術を見学する機会があったという。
「『ハリー・ポッター』はプロジェクションマッピングの使い方が非常に上品だった。いかにリアルに上手に混ぜるかっていう勝負になってきている」(キングコング・西野亮廣)
西野の話を聞いた明石は、次の時代の動画についてこう述べる。
「(先端技術を前面に押し出した表現は)too muchだと感じる。今度はそれをスッと引いて、次のフェーズに行くべき。自分たちが何かのフォーマットに安住していると、緩やかに死んでいく。次を考えなくちゃいけない」(ONE MEDIA社代表・明石ガクト)
さらに、西野は番組の中で「自分は今、39歳。『次、何をしたい?』ってなったとき、演者としてはミッキーマウスを超えたい」と願望をカミングアウト。
「まずは“自身のバーチャル化”を進めている」と明かした西野。しかし、明石は「(西野をバーチャル化しても)本物がいるってみんなわかっちゃってる。そうすると本物に比べて価値が劣ってしまう」と指摘。「(バーチャル西野を)自分とは若干違うものにする。そのものを残すというよりは、エッセンスを残す」とアドバイスを送った。