結婚するタイミングを見失った悩めるカップルの2組がイタリア7日間の旅を通し、最終日に”結婚する”か、”別れる”かのどちらかを必ず決断する、残酷な結婚リアリティーショー『さよならプロポーズ』がAbemaTVにて8月24日よる10時より放送となる。
登場するのは、仕事が第一の彼氏を持つ交際2年の同棲カップルと、関東と関西の遠距離恋愛をしている交際3年のカップル。「結婚について彼がどう思っているのか分からない」「結婚したいけど今の仕事をもっと頑張りたい」など、誰しもが経験するであろうリアルな悩みと、本音を剥き出しにしていく。
そう、今の恋人と長い期間付き合っている人や、アラサーの男女ならば誰しもが悩む「このままこの恋人と結婚する?」「するとしたらタイミングは?」という“結婚の壁”。長年付き合っている恋人と今まさに結婚ついて思案中の男性5名、女性5名で座談会を実施。本音を聞いた。
■座談会に参加した10名
【男性陣 プロフィール】
ヒロシ(30歳):交際歴4年、同棲2年。彼女の年齢は27歳
コウイチ(33歳):交際歴6年、座談会直前にゴールイン。彼女の年齢は29歳
マサシ(28歳):先日別れたばかりの彼女とは4年交際
シンヤ(32歳):交際歴1年半。彼女の年齢は31歳
コウジ(28):交際歴3年。彼女の年齢は27歳
【女性陣 プロフィール】
ミナト(29歳):交際歴6年。彼氏の年齢は36歳
ミサキ(28歳):交際歴4年。彼氏の年齢は32歳
トモミ(23歳):交際歴3年。彼氏の年齢は38歳
カナコ(26歳):交際歴1年。彼氏の年齢は27歳
カホ(26歳):交際歴2年。彼氏の年齢は34歳、遠距離中
■ズバリ結婚したいですか? 男性は圧倒的に「いつかはしたい」「今じゃない」
番組に登場する2組のカップルは結婚するタイミングを失った大きな理由に「仕事」という壁が立ちはだかっている。今回座談会の参加者たちもバリバリ働いていて、恋人もいる。はたから見れば文句なしに充実して見える参加者たちだが、「結婚のタイミング」についてきくと、なかなか歯切れが悪いようで……。
「今じゃないかなって。子供が欲しいので結婚はしたいですけど、それだけのモチベーションで結婚して良いのかってつい考えちゃいます」(シンヤ・32歳)、「僕も全く一緒で結婚したいけど、今じゃなくてもいいかなって」(コウジ・28歳)と、いつかはしたいが今じゃないと口を揃える男性陣。
対する女性は「年々結婚の話も増えてくるので、来年あたりにはプロポーズかな?とは考えています」(ミナコ・26歳)、「子供は何人くらい欲しいよね~って軽く話はしたりしています。いずれ(結婚を)するって相手も思ってると思う」(ミサキ・28歳)と、それなりの年数を交際している彼氏に対しては、「相手も結婚を意識しているだろう」と考えていることが分かる。
『さよならプロポーズ』の中でも、「いつかは結婚したい」と考えている彼氏と、「今すぐ結婚したい。それかいつするのかを明確に知りたい」と悩む彼女のすれ違いが映されており、男女間の意識のズレが多くのカップルの中で起きていることは明らかであろう。
■「金銭面が安定してから結婚したい」男性、「子供のためには結婚にリミットがある」女性
なぜ男性は「結婚は今では無い」と考えてしまうのか。
その理由を尋ねてみると、「派遣社員なので金銭的な不安もあってなかなか結婚に踏みきれませんでした」(コウイチ・33歳)、「今はまだ契約社員なのでちゃんとしてから結婚を申し込みたいという気持ちがある」(ヒロシ・30歳)という、家庭を持つことへのプレッシャーを感じている意見や、「結婚して家庭を持つと仕事に100%集中出来るのかという不安がある」(コウジ・32歳)、「結婚すると時間の制約など自分の行動が狭まる気がする」(シンヤ・28歳)という、今の生活が変化することへの戸惑いが聞かれた。
男性陣は「結婚するからには、男性が家庭を支えるべき」と感じている傾向があるが、女性は結婚前の準備として「結婚する前に同棲はしておきたい」(カホ・26歳)、「結婚にむけて貯金の目標の話はしています」(ミサキ・28歳)と具体的な方向は考えているものの、金銭面を男性に頼っているという声は聞かれなかった。
男性と女性の結婚への考え方で一番差が出たのが、やはり子供の問題。
「結婚してもいつ子供できるか、いつ産休や育休に入るか分からないからこそ、結婚前にキャリアプランは考えておきたい」(カホ・25歳)、「結婚はしたい!と思った時にしたいですが、子供の事は考えます」(トモミ・23歳)、「子供を自然に授かれるかも分からないので、なんとなく30歳の結婚を目標にしておきたい」(カナコ・26歳)と、妊娠・出産のリミット=結婚のリミットと考えている人が多い様だ。「番組内で男性が“自分のキャリア”の話をしているが、仕事を頑張りたいのは女性も一緒。話し合って着地点を見つける事が大事だと思う」(アミ・33歳)というこの言葉に耳の痛い男性も多いのではないだろうか?
『さよならプロポーズ』のカップルの話し合いの中でも登場する、「○○歳までに子供を産みたい」という女性の切実な願い。男性が考える金銭面での安定と、女性が考える出産、お互いがどのような結婚生活を望んでいるのか。「相手はこう思っているだろう」と頭の中で考えている事が実はまるで違ったという事にならないよう、一度腹を割って話し合ってみることが大切なのかもしれない。
■「自分がこの状況だったらどうする?」番組内のカップルの行動が議論のきっかけに
『さよならプロポーズ』より
「実は、この座談会の一週間ほど前に入籍しました」というコウイチさん(33歳)。彼女とは6年間交際し、同棲もしていた中でなぜ今結婚を決めたのかというと、「妹が結婚して子供が産まれて、その姿を見ているうちに結婚を意識してきたんですよね」とのこと。「友人の結婚式に出た後とかは、結婚モードが高まりますよね」(シンヤ・32歳)、「家族、友人の結婚式だったり、こういった恋愛番組を見ると自然に話すきっかけになるかも」(マサシ・28歳)と、自然と結婚を意識させるには、周囲のイベントや恋愛番組も有効なようだ。
女性陣からも「『さよならプロポーズ』の1組目のカップルの、女性は今すぐ結婚したくて男性は仕事のためにタイミングを迷っているというケースは、同じ様な環境の人がすごく多いと思うので、これで結婚が決まればみんな参考にしますよね」(カナコ・26歳)、「皆がこの番組に出れるわけではないけど、「自分だったらどうする?」って聞くきっかけになりますよね。この番組の様な“一週間で結論を決める”という究極の選択にならないように、本音を話し合っておくのが大切だと思う」(ヨウコ・28歳)というコメントが。
「いつ結婚する?」という普遍的であり、永遠のテーマである結婚のタイミングについて、様々な意見が飛び出した今回の座談会。大切なのは、相手と本音で話し合うことであることは間違い無いようだ。
結婚に迷っている人やきっかけを探している人は是非チェックしてみてはいかがだろうか。
結婚?別れ?悩めるカップルが結論を出す7日間の旅 『さよならプロポーズ』第1話は8月24日(土) 22:00よりAbemaTVにて放送。
取材・構成:中村梢