AbemaTVのオリジナル恋愛リアリティーショー『恋愛ドラマな恋がしたい』の新シーズン『恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss to survive~』が8月10日にスタートした。同番組は、今後の活躍が期待される若手俳優の男女9人が恋愛ドラマを撮影しながら、本当の恋が芽生えるのかを追いかけた恋愛リアリティショー。毎回、1組の男女だけが物語の主人公となり、ラストにキスシーンがある恋愛ドラマを撮影する。
彼らが演じるキスシーンはシーズンを重ねるごとに過激化。ほかのドラマでは見ることはできない、俳優と女優のリアルな感情が入り混じった恋愛ドラマは、毎回話題となっている。今回は、そんな『ドラ恋』の新シーズンに出演している高崎凌(以下:りょう/20歳)、西川俊介(以下:シュンスケ/25歳)、藤田富(以下:とむ/27歳)、山口大地(以下:ダイチ/31歳)にインタビュー。番組への思いや彼らがこれからどんな役者になっていきたいのかなど、話を聞いてきた。
シュンスケ「知り合いがいたらどうしようとも思ってました(笑)」
ーー8月10日からいよいよ『恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss to survive~』が始まりました。act.1、act.2と拝見させていただいたのですが、今回のドラ恋は大人で落ち着いた男性が多い気がします。
ダイチ:女性メンバーに比べて年齢的にも僕らのほうが上なんで、そう見えるかもしれないです。
とむ:僕たちは、普段からこういう大人な雰囲気がでてるんですよ(笑)。
一同:(笑)。
シュンスケ:男子は平均したらアラサーだもんね。
ダイチ:りょうだけ20歳だからすごく若い。
ーーでもりょうさんもすごく大人っぽいです。
りょう:嬉しいです、ありがとうございます!
ダイチ:でも僕らもたまにはワイワイしますよ。合宿の夜は裸でダンスしたり。
とむ:裸で釣られたまぐろの真似したりしたよね(笑)。
ーー男性メンバーは、すぐに打ち解けられたんですか?
ダイチ:僕らは女性陣とちがって、登場する前に一度車に集められたんです。だから、撮影が始まる前からちょっと話したりはしてました。 とむ:シュンスケくんとダイチくんは舞台で共演したことがあったみたいで、僕も知り合いがダイチくんと知り合いだったりで、意外と共通点があったので、そういう話で盛り上がっていました。
ーーなるほど。りょうさんは年上で演技の経験も豊富なメンバーに混ざるのはいかがでしたか?
りょう:ビビってました。シュンスケくんは、見た目がクールだったんで、怖い人かと思ってて(笑)。ダイチくんととむくんは落ち着きがあったので、撮影に慣れてるんだろうなって思っていました。
ダイチ:いやいや、緊張してたよ。
シュンスケ:僕もドキドキしてました。このバスどこにいくんだろう…って(笑)。
ーーやっぱり普通の撮影現場にいくときの緊張感とは違いましたか?
とむ:なにが起きるかわからないっていう怖さ。怖さでもあり、わくわくさもあり、ドキドキしてました。
ダイチ:男性陣もふくめて出演者が知らされてなかったので、誰と出会って、これからどんな物語が繰り広げられていくんだろうっていう。わくわくがドキドキになっていく感じがありました。
りょう:僕は撮影自体が今回のドラ恋が初めてだったので、ダイチくんみたいにワクワクというよりかは、ただ緊張してのドキドキでした(笑)。
シュンスケ:ダイチくんと共演したことがあったので、「このメンバーで恋愛のいざこざとかが出てくるのか!」というドキドキもありました。女の子も誰がくるのかわからなかったので、知り合いがいたらどうしようとも思ってました(笑)。
とむ、キスシーンへの苦手意識を克服するために参加
ーー放送が始まってみて、周りからの反響はありましたか?
ダイチ:ありました。母親の友達とかも見てるんで、母親のところにラインがすごかったらしくて。母親は、はじめて僕がキスしてるとことか見たと思いますけど(笑)。
とむ:やっぱり息子のキスしてる姿を見ると夫に似てるとか思うんですかね(笑)。
ダイチ:あのころを思い出す…みたいな(笑)。ないわ!
ーーそういう面も含めて、プライベートの恋愛事情をさらすことは恥ずかしくもあり、役者さんとして大きなリスクでもあると思うのですが、恋愛リアリティーショーに参加することに抵抗はありませんでしたか?
りょう:自分の恋愛を全国の人に見られることが正直恥ずかしいなって思っていたので、出演するか迷いました。でも新しい自分を見つけるためにも、挑戦してみようと思いました。
とむ:僕は昔、キスシーンを演じることがあったんですけど、好きでもない人とキスをするということにどうしても抵抗があって。でも、ドラ恋を見ていると、どの役者さんも、その瞬間めちゃめちゃ相手のことを好きになってキスシーンを演じていて。それを見て、僕もこういう演技を磨きたいと思って、ドラ恋にもでたいなって思うようになりました。
シュンスケ:恋愛ドラマをやったことがなくて、それで自分の演技の幅を広げるためにも出演したいなと思いました。ドラ恋って俳優や女優だからこそできる恋愛リアリティーショーなので、絶対にプラスだと思うんです。自分のためにもなると思うので。もちろんファンのみなさんのことを考えたら抵抗もありましたけど、ファンの方もわかってくれるんじゃないかな。
ーーリアリティーショーだと、本心で動くことが不誠実に見えてしまうこともあると思うのですが、見え方を気にしてしまうこともあるのでしょうか?
ダイチ:正直なところ葛藤はあって。僕らも一役者としてこれから先の人生もあるので、マイナスになることはなるべく避けたいっていう気持ちはあります。だけど、3ヶ月という長い期間を過ごしていると、自分の気持ちを貫きたいというか。多少気にはするけども、なるべく自分の気持ちに素直でいたいなと思っちゃいますね。
とむ:気にはするけど、自分に正直なのが一番かなって思います。
ダイチ:気にしてたらなにもできないからね。
シュンスケ:カメラにびびったらダメですよね。
ダイチ:先に進むためにはリスクも背負っていかなきゃいけないなと思って挑んでいます。
ーー女子メンバーの印象はいかがでしたか?
りょう:(act.1のときに)シュンスケくんは座るの早かったですよね。
ダイチ:すごく女性メンバーのことを見てから座ってた(笑)。
シュンスケ:(笑)
ダイチ:僕は自己紹介することにいっぱいいっぱいで、とりあえず近くにあった椅子に行きました(笑)。
ーーそうだったんですね。でも、視聴者は気になる子の横に座ったんじゃないかって考えていると思います(笑)。
ダイチ:ですよね!(笑)
とむ:僕は警戒してました。みなさん可愛いし、綺麗だし、そういう人こそ性格悪いんじゃないか?って(笑)。でも関わっていくうちにそれぞれの個性だったり、性格がわかってきて、いいなぁと思うようになりました。
ーー一緒にいる時間も長くて、いろいろと感情がかき乱されることも多いからその人の素の部分が見えてきそうですよね。
とむ:そこがまた難しくて。素の部分なのか、アピールしてるのか、駆け引きをしてるのか…とかいろいろ考えちゃうんですよね。女優さんですし。
ダイチ:こわいなぁ(笑)。
とむ:女性は何を考えてるか本当にわかんないです! ダイチ:男の人のほうが単純じゃない?
ーー男性のみなさんは計算は一切ない?
りょう:計算してるのは、とむくんくらいじゃないですか(笑)?
とむ:そうですね、僕くらい……ってなんでやねん!!
一同:(笑)。
ダイチはあえての鼻キスで女子との距離を縮めている!?
ーー歴代のキスシーンもどんどん過激なものになっていると思うのですが、そういった面でキスシーンを演じるプレッシャーはありませんか?
ダイチ:そうですね。僕も1回押し倒そうって思ったときがあったんですけど、やっぱりやめようってなりました。りくくんとミケちゃんの馬乗りがめちゃくちゃいじられてたので(笑)。
りょう:僕はプレッシャーというか、普段、自分がどんなキスをしてるかとか考えたこともなかったんで、「あ。手どうしてたっけ?どうしよう?」みたいになっちゃってました(笑)。
とむ:いつもどこに置いてるの?
りょう:……こうかな。(手を横におろして直立してみせる)
一同:(笑)
ーー他の人のオーディションを見て、参考にしたり?
りょう:(ドラマパートの)第1話のダイチくんのキスとか、なるほどと思いました。
ーー女性メンバーは、キスシーンの練習のときはやっぱりドキドキしたと話していたのですが、みなさんはいかがでしょう?
ダイチ:最初はドキドキもありました。
りょう:会って何時間かでこの距離ですからね(笑)。
シュンスケ:すごい距離感とかが難しかったです。
とむ:わかった!女性は目を瞑っちゃうから余計ドキドキするんじゃない?男子は距離感保つために目あけるじゃないですか。だから逆に緊張しないのかも。ドキドキというか、気をつけなきゃみたいな。
ーーなるほど!
ダイチ:あえて鼻だけ当てるとかします。ほっぺたが当たるのもドキッとするじゃないですか。だからその感覚を芝居に活かせないかなと思って。
シュンスケ:すごいテクニックつかってる!
ダイチ:(気持ちを)盛り上げるために。唇が当たらなければいいでしょ、くらいの気持ちでやってました。
ーーあえて当てるのはすごいですね!女性メンバーのなかでも、当たってしまった話で盛り上がっていたのですが、相手はダイチさんだったんですね(笑)。
とむ:鼻キスのダイチくん(笑)。
ダイチ:めっちゃプレイボーイじゃないですか!(笑)
ーーちなみに過去のドラ恋でとくに印象的だったキスシーンはありましたか?
とむ:やっぱりテジュかな。あの合コンやったトイレの帰ってくるときっていう設定もちょっといやらしいですし。あれはすごかったです。
ダイチ:さぶりんとまさきくんの嫉妬のキスかなぁ。あの芝居はいきなり会ったふたりではできないですよね。いろんな感情が入り混じった、感情のこもったキスだから。あれは役者として嫉妬しました。
ーードラ恋だからこそのキスですよね。
ダイチ:そうだと思います。だからこそ参加したいなって思いました。自分もそこまで気持ちが高まったうえで作品をつくったことはなかったので。あれだけ思いがある演技を見せられたら絶対勝てないなって思っちゃいますもんね。
シュンスケ:タツヤくんとれにゃちゃんのキスも印象に残ってます。見ててすごく綺麗でした。
ダイチ:絶対これで奪い取るっていうれにゃちゃんの気持ちが見えたよね。
シュンスケ:あんなキスしたら気持ちがわからなくなっちゃう。タツヤくんの気持ちもわかりました。
ーーやっぱりあれくらい積極的にこられたら気持ちが動いちゃうこともあるんですかね。
シュンスケ:あるんじゃないですかね。
ダイチ:なんか「ドラ恋」って青春してる感じがありますよね。若いころを思い出すような。
りょう:たしかに。懐かしい感じがしますね。
ダイチ:お前はまだ青春中だろ。
シュンスケ:現役大学生だろ。
一同:(笑)
西野未姫は“女の子” 普段リアクションしてるときと全然違う
ーー今回は女性がひとり多いということで、三角ペアになった場合、ひとりとしかオーディションが受けられないという過酷なルールが追加されています。選ぶ側の心境はいかがですか?
ダイチ:僕は選ばいけない状況での三角ペアもあったので、どっちかが辛い思いをしなきゃいけないっていうのは、かなり覚悟がいりました。しかも、act.1でも選ばれなかったミキちゃんが相手だったから…。
とむ:act.1でもミキちゃんが一番最初にくじを引いたのに、オーディション受けられなかったですもんね。
シュンスケ:りょうはスタジオでも「よくそこに座れるな」とか言われてたよね(笑)。
りょう:だってもうそこしかないから(笑)!
ーーミキさんの顔を見れてなかったですもんね(笑)。そのあとはフォローしたりとかは?
りょう:「ごめんね」と声をかけました。でもミキちゃんはすごい優しくて、自分とめぐちゃんの演技にたいしての感想を言ってくれて。そんなに気まずくなることはなかったです。
とむ:ミキちゃんは良い子だよね。
りょう:ミキちゃんは本当に良い人だと思います。
ダイチ:僕もミキちゃんとめぐちゃんで、めぐちゃんを選んじゃったんですけど、そのときはすぐに声をかけられなかったです。だけど、そこで忖度してもしょうがないので、その場で感じた素直な気持ちで選びました。
ーー厳しい現場かと思うのですが、なかでもメンバーでの思い出などはありますか?
とむ:ピクニックにいったんですけど、女性メンバーがお弁当を作ってきてくれて、それはすごい楽しかったですね。5種類の弁当があるんですけど、どれも卵焼きがはいってて。その味を比べ合って食べたり。
ーー誰のが一番美味しかったですか?
とむ:ミキちゃんです。
ダイチ:僕もミキちゃん。
りょう:僕もです。
シュンスケ:ミキちゃん上手でしたよね。
ーー女性メンバーの中でも、ミキちゃんは実は一番女の子らしいと話題になってました。
ダイチ:たしかに。普段リアクションしてるときと全然違う。ふとした瞬間に、女の子だなって思うときはありました。デート回でふたりで話した時とかは印象が違いましたね。
とむ:あと、男子メンバーで一番おもしろかったのは、ドラ恋3までのメンバーで誰が一番タイプかって話をしたことかな。
ダイチ:合宿のときにもその話したよね。
とむ:シュンスケ、りょう、おれはもかちゃん推しです。
ーーもかちゃんを選んだ理由は?
とむ:顔がタイプだから(笑)。
一同:(笑)
とむ:性格は知らないじゃないですか!だから外見での好みってことです。
ダイチ:僕は性格はひめちゃんがタイプなんですけど、性格と見た目どちらも含めるとさぶりんがタイプ。ちゃんと自分を持ってるけど、相手のことも考えていてくれて、ちゃんと貯金をしてくれそうな。良いお嫁さんになりそう(笑)。
ーー面白い裏話をありがとうございました。では、最後にみなさんがこれからどんな役者さんになりたいかを教えてください。
とむ:27歳という年齢もありますし、いろんな役を演じられないと生き残れないと思っているので。面白い役だったり、かっこいい役だったり、不審者の役だったり、なんでもこなせて、見ているお客さんにも「藤田富だったら安心できるな」と思ってもらえるような役者さんを目指して頑張っていきたいなと思います。
ダイチ:僕ももう31歳なんで、説得力のある役者になりたいなと思います。この役だったらこの人にやらせたいと思ってもらえるような、その人にしかない色を持ってる役者さんになりたい。作品にその人が映った瞬間に空気が変わるというか、この人がいたら現場はこういう空気になるなっていう存在感のある、自分にしか出せないようなものを確立した、色のある役者になっていきたいなって思います。
りょう:役者としての仕事は今回が初めてだったんですけど、優しい先輩方に囲まれて撮影できて、アドバイスしてもらったりもして少しは成長できたのかなと思います。ドラ恋では、恋愛ドラマとしての演技がほとんどなので、これからは恋愛ドラマ以外の演技にも挑戦したいなと思います。そのためにもいろいろと勉強したいなと思いました。
シュンスケ:僕も恋愛ドラマもですし、コメディ系とかいろんなジャンルに挑戦してみたいなと思います。自分が好きな役者さんは個性がある方が多いので、そういう役者さんになりたいです。
ーーありがとうございます。これからのみなさんの活躍に期待しています!
テキスト:yui hiraishi
写真:mayuko yamaguchi