職場で起きるハラスメントを再現し、VRで臨場感のある疑似体験を可能にする「ハラスメント研修VRパッケージ」のレンタルが2日から開始された。
販売元はNTTラーニングシステムで、レンタル価格は10台セットで1週間20万円。「ハラスメントをする人に被害者の気持ちを理解してほしい」という。被害者目線はもちろん、第三者目線として周囲が受ける不快感を体験することができ、オリジナルのハラスメントVR映像も制作可能だということだ。
実際にVR映像を体験したフリーアナウンサーの柴田阿弥は「やってみて思ったのは、皆さんこの程度ならパワハラにならないと思っていませんか?という。私も立場が下の人に強く言う人をよく見ますけど、そういう方って恐らくパワハラだと思っていない。これを見て『これでもパワハラなんだ』って思う人も多いと思う」とコメント。
臨床心理士で心理カウンセラーも務める明星大学准教授の藤井靖氏は「ハラスメントをやっている側は無自覚で、被害者の意識がどうなのかをわかっていない。当事者の視点になって見るというのは大事」「人が与える印象は言葉の内容もあるが、ノンバーバル(非言語)行動といった言い方や語気の強さといったものは体験してみないとわからない。『あなたはこういう社員で、こういう上司から言われます』という前提を聞いた上で見ると効果は高まると思う」との見方を示した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)





