輸出管理の優遇国“ホワイト国”からの除外や軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄をめぐり、対立が続く日本と韓国。「政治と民間は別」といった声もある中、今の状況を日本にいる韓国人はどのように捉えているのか。AbemaTV『けやきヒルズ』が新大久保で調査すると、関係悪化を憂う声が聞こえてきた。
飲食店で働く男性は「(日本で)韓国が嫌いな人いる?とか、日本との関係が良くないから『日本に行かないで』とインスタグラムとかにあげるのが嫌いです。有名人があげたらすぐにアンフォローする。失望しています」とコメント。別の男性からは「お父さんは文政権がちょっと嫌い。(韓国国内で)以前は仕事がいっぱいあったけど、今はちょっとだけ」といった声が上がる。また、「個人的には悲しいなと思う。仲良くしたらいいと思う」「政治家の問題だから、別に気にしていない」という意見もあった。
1日から東南アジア3カ国(ミャンマー、ラオス、タイ)を訪問する韓国の文在寅大統領は、先月30日付のバンコク・ポストのインタビューに「日本がとった今回の措置の被害は世界経済にも否定的な影響を及ぼしかねない。わが政府は対話を通じて外交的にこの問題を解決しようとしている。日本が対話と外交協議の場に出てくるようASEANに協力を求めたい」と答えている。
先月15日の光復節演説で文大統領は「今からでも日本が対話と協力の道に出るなら、私たちは喜んで手を握る」と一時は融和姿勢も見せたが、ここで再びの強硬姿勢。臨床心理士で心理カウンセラーも務める明星大学准教授の藤井靖氏は「韓国は日本に対して感情的な部分が大きく出てくるところがあって、一言でいえば『一生謝り続けてほしい』という態度だと思う。これまで日本は謝罪の意を示したり譲って対話をしてきたりした歴史はあるが、いまは一定の距離を保って毅然と対応している。そんな中で、韓国は謝り続けられて自分たちが優位に立った外交ルートというのが崩れつつあるのだと思う」との見方を示す。
また、日本側は静観すべきだとした上で、「民間レベルでは、インタビューでもあったように悲しい気持ちを持っている人が多いと思う。とはいえ、大統領という立場になれば、国としてこれまでとって来た立場をとらざるを得ないということ。日韓関係の改善は時間がかかると思う」とした。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)






