小森隼(GENERATIONS from EXILE TRIBE)がMCを務める恋愛リアリティーショー『恋愛ドラマな恋がしたい~Kiss to survive~』(AbemaTV/以下、『ドラ恋』)。同番組は、今後の活躍が期待される若手俳優の男女がキスシーンありの恋愛ドラマを撮影しながら、本当の恋が芽生えるのかを追いかけた恋愛リアリティショー『恋愛ドラマな恋がしたい』のシリーズ4作目だ。メンバーたちの俳優としての戦いとリアルな恋模様に、MCの小森は一喜一憂。まるで自宅で見ているかのような無邪気なリアクションで、視聴者を楽しませている。
7日(土)に放送されたact.5では、これまで男子メンバーに選ばれることもなく不遇な展開の連続だった西野未姫がついにキスシーンを披露。ますます盛り上がりを見せる同番組だが、小森はどのようにとらえているのだろうか。番組の見どころや、『ドラ恋』メンバーに対する思い、さらに自身の恋愛観などについても聞いてきた。
「作り物じゃない」西野未姫が体現する今シーズンの残酷さ・リアリティ
ーー今までのシーズンと比べて今シーズンの違いはどういうところにあると思いますか?
小森:今回は前回に引き続き、男女メンバーの人数が揃っていなく、男4:女5になっています。前回は男子が5人だったので、1人がオーディションに参加できなくて奪い合うみたいなところが見所だったんですけど、今回は女子が5人で、(被りを無視して全員指名できるので)絶対に女子が選べるというところがおもしろいですね。それに男性が翻弄されてしまうんです。
ーー1番目に指名した女子だけじゃなく、5番目の女子の気持ちもわかってしまいますもんね。
小森:そうなんです。なので、オーディションするごとに「あ、そこ行くんだ。で、男の人はどうするの?」っていう展開があるので、恋模様が展開するスピード感がこれまでのどのシーズンよりも早いと思います。
ーーact.5で西野さんがキスシーンを演じたことが話題となっていますが、小森さんはどのように感じましたか?
小森:西野さんはact.1の登場シーンから結構(バラエティで見る)“西野さん”じゃないですか。『ドラ恋』でも個性的なキャラを出していると思います。他の女の子4人がすごく“女子”なので目立つというのもあるとは思うんですけど、西野さんは経験豊富で自分の見え方というのも分かっていると思うので、“西野”という自分を演じている部分もあったのかな?と思っていました。なので、福徳さんと「今後展開ある中で、素の西野さんが見れたらいいですよね」って話をずっとしていたんです。それがact.5で本当に心がひらけた西野さんを見ることができました。キスシーンも作られた感じがしなくて、ナチュラルに見れました。西野さんの360度全部が見える回だったなと思いました。
ーーバラエティで見ていた印象と変わりますよね。
小森:最初は「うぜ~(笑)」って思っていたんですけど、その変化がいいところですよね。本気で9人が向き合っているというのがわかるし、作り物じゃなく、本気でやっているんだなっていうのを体現してくれるのが西野さん。ずっとオーディションにも出れず、男子メンバーからも選ばれなくて、ストーリーだけ見るとすごくかわいそうな感じに見えるんですけど、意外と今回の新シーズンの残酷さや面白さを体現してくれているメンバーで。ありがたいですし、視聴者としてもすごく見やすい形になっていると思います。
ーーでは、小森さんも今回のシーズンで注目しているメンバーといえば西野さんの名前が上がりますか?
小森:いや!(笑)僕は意外と苦戦しているシュンスケが気になります。どのシーズンを見ても、フォーカスされにくい、良さが見えにくいメンバーがいるんです。画面にはまだ出ていないんですけど、シュンスケはきっと面白くていいところがあるんだろうなって思っていて、直接会うとまた違う顔を見せてくれそうです。見ていてムズムズしているので、頑張ってほしいなって思って見ています。
ーー実際にあったら違う、ということは過去のメンバーでもありましたか?前シーズンの打ち上げも参加されていましたよね。
小森:ありました!メンバーとの打ち上げはすごく面白かったです!意外となりがめっちゃしゃべるとか(笑)。「え、なりさんってそんなしゃべるんですか!?」って本人にも言っちゃいましたもんね。「私めっちゃしゃべるんです~」みたいな(笑)。ムードメーカーだったっていう話も聞きました。逆にれにゃが全くしゃべらないとかもありました。「人見知りなんです」って(笑)。 なので今回も直接会って話してみると、きっと違う一面が見られるんだろうなと思います。異性と恋愛するとなったときに、人って自分じゃない自分を作っちゃったりするのかもなーって『ドラ恋』を見ながら思ったりもします。
「距離をグイッと詰められるのが苦手」小森隼の恋愛観
ーーact.2でこいはるさんがシュンスケに笑顔でグイッと近づいたときに、福徳さんと「あんな風にされたら好きになる」と盛り上がっていましたよね。小森さんはどんな女性に惹かれますか?
小森:実は僕、ああいう感じは苦手なんですよ。グイッと来られると壁を作っちゃって、同じように詰めて「ノリだよ~」みたいな、お笑いっぽい感じにしちゃうんです。意外と女子にはツンツンしていてほしいんですよね。普段は距離を取られているんですけど、本当に僕のことを好きってなったときに、ほんのり僕だけに何かを示してくれたら弱いかもです。常にアプローチされるのは好きじゃないです。こいはるさんみたいに分け隔てなく距離を近づけられる子は才能だと思うんですけど。僕は距離を置いてしまうんです。
だからact.4でもありましたけど、ピクニックのときに、普段は僕と全然しゃべらないのに、「じゃあ、まず食べてよ」って声かけてくれるとか。「え!なんで僕に~!?」ってなるんですけど、そういうのがいいんです。「え!?」みたいなところで刺してくるのに、僕は弱いです。
演技をして実感した『ドラ恋』メンバーたちの葛藤
ーー『HiGH&LOW THE WORST』(10月4日全国ロードショー)で演技初挑戦されたとのことですが、もしも小森さんがキスシーンをすることになったら心が動いてしまいと思います?
小森:そういうことってあるのかなって思っていたんですけど、いざ自分がチャレンジさせていただいたら、そんな余裕はなかったです(笑)。自分の気持ちがどうこうよりかは、作品のことが気になります。
ーー演技をしたことによって、『ドラ恋』の見方で変わったことはありましたか?
小森:すごくあります!「この子のことは好きだけど、本当に主演を取りたいならこの子じゃないな」っていう選択肢がリアルに出てくるなと思いました。でも、「この子のためなら!」って勝負したい気持ちがあるのもわかります。あんな感じで現場に放り込まれたら、僕なら情緒不安定になっちゃいます(笑)。だから泣いちゃう気持ちがわかりました。本当に悔しいんだろうなって。自分の仕事、本当に頑張らなければいけないところをそこに賭けたのにダメだったら悔しい、情けない。『ドラ恋』を見るのがますますおもしろくなりました。
テキスト:堤茜子
写真:You Ishii