乃木坂46の24枚目シングル『夜明けまで強がらなくてもいい』が、9月4日にリリースされた。
『夜明けまで強がらなくてもいい』は、これまでキャプテンとして乃木坂46を牽引してきた桜井玲香が参加する最後のシングル表題曲。4期生の遠藤さくらが初の選抜メンバーにして、センターポジションを務め、ほかにも賀喜遥香、筒井あやめがフロントメンバー入りを果たした。4期生にとって初めてのオリジナル曲『4番目の光』では「4番目の光を探しに行こう どこかにきっとあるだろう」と希望のフレーズを歌った彼女たちが、今作では「光はどこにある」「希望はどこにある」と心の葛藤を表現。初めて”乃木坂46の顔”としてパフォーマンスする4期生の心情が描かれているのか。グループの世代交代を印象づけるような力強いメッセージソングに仕上がっている。
■乃木坂46 『夜明けまで強がらなくてもいい』
AbemaTIMESでは、リリースを記念して乃木坂46の絶対的エース・齋藤飛鳥、白石麻衣に取材を敢行。これまで単独センターやWセンターを務めるなど、グループの顔として活動を続けてきた。そんな2人に初めてシングル表題曲を4期生と共に制作した感触についてなど、話を聞いた。
齋藤飛鳥「私だけ”えんぴー”と呼んでいます」
前作の表題曲にてセンターポジションを務めた齋藤飛鳥。『Sing Out!』は横揺れのビートと軽やかなサウンドが幸福感を演出するようなポップソングだったが、今作の『夜明けまで強がらなくてもいい』は、縦のリズムと力強いメロディが印象的な楽曲だ。
飛鳥:『Sing Out!』とは全く違う雰囲気の楽曲です。歌詞は誰もが共感できるような内容だと思っていて、個人的にもスッと耳に馴染んでくる曲でした。でも実際に、レコーディングで歌入れをしてみると、なんとも言えない爽快感を味わえました。歌っていくにつれ、気持ちが高揚してくるというか。”明るく楽しい曲”ではないけれど、”テンションが上がる曲”っていうのは意外な発見でした。
今回の振り付けは、これまでも乃木坂46の振り付けを手がけてくださったことのある、CRE8BOYさんです。メンバー間の呼吸を合わせるってことがとっても大事で、引きの画で見た時、気持ちよく音にはまっていることだとか、みんなの手の動きが大きく、それでいてかっちり動きがシンクロしていたら、とてもキレイに映るんだろうなって思います。その為には、いっぱい練習しなくちゃいけないんですけど(笑)。
『Sing Out!』や『シンクロニシティ』の振り付けをしてくださったSeishiroさんには流れる動きとか、女性らしい動きを求められることが多かったです。でも、今回は”カチッ”と”ビシッ”としたダンスなので、もしかしたらファンの方も覚えやすいのかも。
ここ最近は、4期生のメンバーと仕事で絡む機会も増えてきたという。中でも齋藤と遠藤は「えんぴー」「あすぴーさん」と呼び合う関係だ。
飛鳥:4期生のメンバーと深く関わる機会はこれまであまりなかったんですけど、ここ最近、遠藤さくらとは2人でお仕事をさせていただく機会が多いんです。これは、どのメンバーにも広まらないニックネームなんですけど(笑)、私だけ遠藤のことを”えんぴー”と呼んでいます。そうしてたら向こうも”あすぴーさん”って呼んできてくれて。もともと人懐っこい子だとは思うんですけど、結構私にくっついてきてくれたりしますね。これから仲良くなっていって、どんな性格なのかを知っていくのが楽しみです。
デビューしてから8年が経過した齋藤。とはいえ、8月10日に21歳の誕生日を迎えたばかり。新センターに抜擢された遠藤らと共に齋藤は、新しい乃木坂46の歴史を作っていく。
白石麻衣「自信を持って務めてもらえたら」
白石と筒井は同じ申年。といっても一回り年齢の離れたメンバーだ。白石は今作で2列目の真ん中のポジションを務め、どっしりと後ろから4期生メンバーを支える。
白石:4期生の3人は、最初とにかく「不安」だと口にしていました。でもみんなすごく頑張っていて、徐々に頼もしくもなってきたし、後ろから見ていても特別心配はいらないなと思うようになりました。この曲を通じて、成長を見守れたらなと思います。
かっこいい曲調なので、ダンスもそれに合わせるように、キレ味を出せるように踊ってます。メッセージ性が強い歌詞なので、力強さ、その一方での孤独感とかをしっかり伝えられるパフォーマンスをしていきたいですね。
白石は6枚目シングル『ガールズルール』で初めてセンターを務めた。それまでは生駒里奈(2018年4月にグループを卒業)が連続してセンターを務めていた中で、突如グループの顔として抜擢された。そんな白石は今の遠藤の姿に当時の自分を重ねたりするのだろうか?
白石:それはないです(笑)。あの頃の乃木坂と今の乃木坂は全然違うと思うので。私たち1期生は、先輩はもちろん、後輩もいなかった状況だったので、試行錯誤しながらだったというか。今作でセンターを務める遠藤さくらは、先輩に囲まれている中でのびのびとパフォーマンス出来る環境があります。自信を持って真ん中のポジションを務めてもらえたらなと思いますね。
若い世代を中心に一般層にまで認知を広げている白石が17歳・新センターの背中を押す。