柴山大臣、高校生の政治話に「適切ですか?」で再び批判 西田亮介氏「権威者の過剰な反応好ましくない」
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 埼玉県知事選の応援演説にかけつけた際、大学入試改革に反対する大学生の訴えを「わめきちらす声」とTwitterでコメントし、批判が殺到した柴山文科大臣。演説中のやじについて、その後も法律を交えて説明するなど議論が続いた。

 その柴山大臣が再び批判を受ける事態になっている。きっかけは高校教員を名乗る人と高校生による、民間試験制度の問題点についてのTwitter上のコメントだ。

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 「今回の民間試験制度の問題点を生徒、保護者の前でクソミソに言って、文科省そして現政権に嫌悪感を持つように洗脳していきます!」(高校教員、現在アカウントは削除)

 「私の通う高校では前回の参院選の際も昼食の時間に政治の話をしていたりしていたのできちんと自分で考えて投票してくれると信じています。もちろん今の政権の問題はたくさん話しました。笑」(高校生)

 柴山大臣はこの両方をリツイートし、「そのような行為は適切でしょうか?」「こうした行為は適切でしょうか?」とコメント。ここで注目されたのが、昼食時に政治の話をしたという高校生への指摘だ。柴山大臣の元には「18歳で投票権があるんだから政治・憲法の話をして当たり前でしょう」「昼飯時に政治を話題にする高校生、素晴らしいじゃないか」と突っ込みが殺到。

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 これに対し、弁護士資格を持つ柴山大臣は前回同様、法律を交えて説明。公職選挙法137条で禁止されている教員の選挙運動や、未成年者の選挙運動の誘発につながると指摘した。そして、学生が旬の時事問題を取り上げて議論することに異論はないとしたものの、未成年者の党派色を伴う選挙運動は法律上禁止されていると主張した。

 柴山大臣の投稿について、東京工業大学准教授の西田亮介氏は「自身に向けて書き込まれたわけでもない投稿に突如大臣がコメントするという行為はある意味過剰だと思う。大臣という存在は明らかに権威性を帯びているもので、特定の書き込みを自分の主張を述べるために晒していくのは好ましくない」と指摘。

 一方、公職選挙法を元に説明したことについては「適切ではない。選挙運動は、特定の選挙運動期間中に特定の候補者への投票を呼びかけるといった行為のこと。具体的に政治の話をしたり、特定の法律について議論するだけでは選挙運動には当たらない」との見方を示す。

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 また、高校教員とみられる人の投稿に対し「『洗脳していきます』という発言は公職選挙法の選挙運動には当たらないが、教員の信頼を損ないかねない発言ではある。教育を通して政治的に学生を特定の主張に強要するのは好まくなく、そういった書き込みの内容は別の意味で問題だとは思う」とした上で、「権威性の強さを比較した時に、国会議員であり教育を所管する文科省の大臣を務めている柴山大臣が過剰な反応を示すのはやはり好ましくないだろう」とした。

(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

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