麻生太郎副総理と菅義偉官房長官以外は入れ替える大幅な改造となった第4次安倍再改造内閣。中でも環境大臣として初入閣した38歳の小泉進次郎衆院議員に大きな注目をが集まっているが、12日夜放送のAbemaTV『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏は、「やっぱり人気を気にしている」と苦言を呈した。
ゲストの田村淳氏が「進次郎さんが好きなんで、これからの日本のことを考えても若くして大臣の経験できるのはすごくいい。どこかでやるとは思っていたが、やっときたか、と。ただ、進次郎さんばかりにメディアも食らいついているから、他の大臣がどうなのかも見ないといけないと思う」
橋下氏は「年がいっているのが悪いということではないけれど、世界では40代前半・中盤のリーダーが国を引っ張る流れ。僕が大阪府知事になったのも38歳だったし、やっぱりあの時の方がエネルギーもあった。今はちょっとおじいちゃんになってるけど(笑)。だから日本でも若い政治家がもっとバンバン出てきてもらいたいし、小泉さんにも頑張ってもらいたいですよ」とエールを送った上で、「人気があるし、皆が頑張れ、となっているけれど、あえて言わせてもらえば」と切り出した。
「福島第一原発にあるタンクに汚染水が溜まっている問題で、小泉さんの前任の環境大臣が"薄めて海に流したほうがいい"と言って批判されていた。でも、薄めて基準以下にすれば大丈夫だという研究結果も出ていて、今までも流れていたし、韓国などでも流している。だから日本も早くやらないと溜まっていくばかり。小泉さんの最初の記者会見で残念だったのが、この問題について"やっぱり福島の皆さんが嫌がるような議論はしちゃいけないんじゃないか"と言ったこと。確かに"流します"と言えば、福島の漁師たちは怒る。それなら福島に集中的に流すのではなく、大阪湾とか瀬戸内海とか、全国で流せばいい。だからこそ、小泉さんの発信力を使って、"僕の所管事項ではありませんが、これは薄めれば大丈夫です。福島だけには流しません、全国に流したらいいんじゃないですか"と言えばよかった。そうすれば"おお~"っとなったと思う。やっぱり人気を気にしてるな、と思ってしまった。でも、バンバンやってもらいたい」。(AbemaTV/『NewsBAR橋下』より)