2016年に刊行された仁科裕貴による小説「初恋ロスタイム」（メディアワークス文庫／KADOKAWA刊）が実写映画化。映画『初恋ロスタイム』が9月20日（金）より全国公開する。主人公の浪人生・相葉孝司役を演じるのは、全国ツアー各会場即売の絶大な人気を誇るボーカルダンスグループM!LKの板垣瑞生。本作で初主演を務める。ヒロインである篠宮時音役には、歴代最年少で第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン「PURE GIRL 2016」グランプリを受賞、ミュージカル「ピーターパン」10代目主演にも大抜擢された吉柳咲良。そして、物語の重要なカギを握る医師役を竹内涼真が演じる。監督は、『俺物語!!』(15)や『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』(17)といった青春映画を数々と手掛けてきた実力派で知られる河合勇人監督だ。
本作をはじめとする時間×恋愛という、ある種王道とも言える組み合わせは、過去にも名作を数々生み出し、多くの観客を魅了させてきた。今回は、そんな作品たちに更なる彩りを加え、観客を感動の渦に巻き込んだ主題歌と併せて、その魅力を紹介していく。
Jon Boden,Sam Sweeney,Ben Coleman「ハウ・ロング・ウィル・アイ・ラブ・ユー」×『アバウトタイム』(2013)
主人公ティムは21歳の誕生日に父親から自分にタイムトラベル能力があることを知らされる。そんな中、ティムはメアリーに出会い恋に落ちる。そんなティムは、タイムトラベル能力を使い、恋に生活に奮闘し、家族の存在の中で本当の幸せを見つけていく。ティムとメアリーが毎日一緒に地下鉄を利用しているシーンで流れてくる「ハウ・ロング・ウィル・アイ・ラブ・ユー」は、穏やかな愛のメッセージを伝えており、シーンに彩りを与えている。エンドロールでも使用されている同楽曲は、全世界がこの音楽に恋に落ち、生きることの素晴らしさに気づかされる名曲だ。
back number「ハッピーエンド」×『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(2016)
「あなたの未来がわかるって言ったらどうする？」主人公の高寿は、彼女の愛美に突然そう告げられる。始めてのことをするたびに涙する愛美を不思議に思っていた高寿。未来を知る彼女の秘密が明かされた時、誰もが涙する本作を彩ったのはback numberの「ハッピーエンド」。物語と歌詞の内容もリンクし、その切ない結末は日本中を感動の涙に包み込んだ。本作を鑑賞した後に、もう１度聞きたくなること間違いなしの楽曲だ。
RADWINPS「前前前世」×『君の名は。』(2016)
日本映画で全世界歴代興行収入１位の大ヒットを記録した本作。都会で暮らす瀧と田舎で暮らす三葉の身に不思議な入れ替わり現象が起きる。しかし、突然入れ替わりが途切れてしまった瀧は三葉に会いに行こうと決心するが、2人の入れ替わりには時間のズレが生じていたことが発覚する。出会うことのない2人の出会いにより、運命の歯車が動き出していく……。 本作の為にRADWIMPSが書き下ろした楽曲のサウンドトラックは、第31回日本ゴールドディスク大賞サウンドトラック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。映像と音楽が見事に合わさるシーンは、全世界を感動の渦に包み込んだ。そして、主題歌の「前前前世」のMVは２億回以上再生されるなど、映画のヒットを後押しした名曲だ。
androp「Koi」×『九月の恋と出会うまで』(2019)
一風変わったマンションに引っ越してきた主人公の志織は、小説家志望の隣人平野と出会う。そんな志織はある日、新しい部屋で突然聞こえてきた未来からの声によって命を救われる。しかし、その声を聞いた志織の行動によりタイムパラドックスが生じ、一年後 志織の存在が消えることに気づいた平野は、彼女を助けるために奔走していく。本作の為にandropが書き下ろした主題歌の「Koi」は、隠された本当の真実が明らかになる感動のシーンをさらに盛り上げ、物語に彩りを加えている。
緑黄色社会「想い人」×『初恋ロスタイム』(2019)
ある日、主人公の孝司は自分以外のあらゆるものが静止する不思議な現象に遭遇する。あわてて町に繰り出した孝司は、自分以外に唯一動くことのできる時音と出会う。毎日12時15分に1時間だけ起きるその不思議な時間を”ロスタイム現象“と名付け一緒に過ごすうちに二人の距離は近づいていく。そんな”ロスタイム現象”に秘められた真実とは。そして2人の恋のゆくえは……。今回初めて映画の主題歌に起用され、誰かを想うという気持ちをテーマに本作の為に書き下ろした緑黄色社会の「想い人」は、優しく、愛する気持ちの大切さを思い出させてくれる楽曲となっており、映画の感動を後押ししている。
（c）2019「初恋ロスタイム」製作委員会
