「憧れの場所に虹を作れました」日向坂46、たまアリで切ない新曲も披露した改名後初のワンマンライブ

　日向坂46が9月26日、埼玉・さいたまスーパーアリーナにて単独ライブ「日向坂46『3rdシングル発売記念ワンマンライブ』さいたまスーパーアリーナ」を開催した。

　このライブは10月2日リリースの3枚目シングル「こんなに好きになっちゃっていいの？」の発売を記念して開催されたもの。シングルCDデビューしてからおよそ6ヶ月、グループにとって最大規模となる会場には、およそ2万人の”おひさま”が駆けつけ、全国約60会場で行われたライブビューイングにもおよそ2万人のファンが集結、チケットは即日完売となった。なお、今年3月6日に神奈川・横浜アリーナで行われた「日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!」は、改名前のけやき坂46と改名後の日向坂46としてのライブだったため、日向坂46としての単独ライブ開催はこれが初となる。

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　金村美玖、丹生明里、渡邉美穂の”埼玉トリオ”による影ナレの後、「Overture」を経てステージに登場した日向坂46は「ドレミソラシド」で華々しくライブをスタートさせた。それから”ひらがなけやき”時代に発表した「ひらがなで恋したい」のイントロが流れると、会場のボルテージは一気に高まり、メンバーはトロッコへと乗り込んで場内を一周、観客に笑顔を届けた。

　MCではキャプテンの佐々木久美が「日向坂46がさいたまスーパーアリーナにやってきました！」と元気よく挨拶。続けて潮紗理菜が「久しぶりのワンマンで、本当に本当に楽しみにしていたんです！来ていただいてありがとうございます！今日1日しかないコンサートを楽しみたいと思うのでよろしくお願いします！」と、とびっきりの笑顔を見せると、3期生の上村ひなのも「とにかく楽しい、楽しい、楽しいライブにしましょう！頑張ります！」と観客に呼びかけていた。それから、センチメンタルなナンバー「ときめき草」で客席を魅了した日向坂46は、デビューアルバム「走り出す瞬間」のリード曲「期待していない自分」を迫力満点にパフォーマンス、そしてハードなサウンドが印象的な楽曲「抱きしめてやる」を情熱的に届けた。

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　続いてのMCは2期生メンバーと上村が行った。地元でのライブ開催に喜びを隠せない渡邉が「埼玉は生まれ育った地なので、血が騒ぐというか。いつもライブでは暴れてるんですけど、さらに増し増しで暴れてます」と話すと、ロックバンド・UVERworldのライブ観戦のため以前、さいたまスーパーアリーナを訪れたことがあるという富田鈴花は「ここは、客席からの見晴らしがいいんですよ」と語ってから、客席の上段の方を眺めつつ「やっほー」と観客にコミュニケーションを図っていた。

　ひとしきり”埼玉トーク”に花を咲かせた後、ライブはユニットコーナーへと突入した。1期生メンバーのみで「My god」を届けると、加藤史帆、上村、渡邉の3人でメロディアスなナンバー「やさしさが邪魔をする」を感情たっぷりに歌唱する。続けて東村芽依、金村、河田陽菜、丹生が鳥かごの中から「Cage」を歌い始め、曲の終盤ではそれぞれがソロのダンスパフォーマンスで客席を魅了すると、”パリピちゃん”こと富田によるラップで幕を開けた2期生と上村の楽曲「Dash＆Rush」で客席のボルテージを高めていく。最後はメンバー全員でポップなナンバー「君に話しておきたいこと」を披露して、会場全体をハッピーな空気に包んだ。

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　1期生によるMCパートでは加藤の発案から急遽客席との”おひさまクイズ”が行われることに。メンバーが出題する2択クイズに、観客がサイリウムのカラーで回答するというもので、まずは加藤が「最初は初級問題です。日向坂46の中で1番高身長なのは佐々木久美だと思う人は水色に、東村芽依だと思う人はピンクにしてくださーい」と出題。客席一体が水色の”久美カラー”に染まるも、ちらほらピンクのサイリウムも見受けられ、これにメンバーたちは「ピンクの人は目立ちたがりなんだねー」とツッコミを入れていた。最後に出題した東村は「最後だからめっちゃ難しいのにします！今日、芽依が食べた朝ごはんは何でしょう？イチゴの紅ほっぺだと思う人はピンクで、とちおとめだと思う人は水色にしてください！」と元気よく客席に問いを投げかける。ややピンクが多いという状況で東村から発表された答えは「ピンクの紅ほっぺ！」、メンバーたちは”おひさま”たちの勘のよさに「みんなおひさま検定1級だね！」と驚いていた。

　それから、小坂菜緒が出演するショートムービーを経て、日向坂46はニューシングル「こんなに好きになっちゃっていいの？」をライブ初披露、3枚連続でシングル表題曲のセンターを務める小坂の感情豊かに歌い踊る姿に、客席からはため息が漏れていた。パフォーマンスを終えて、高瀬愛奈は「今までの『キュン』とか『ドレミ』とかともまた一味違った大人っぽい雰囲気の曲です。普段とはちょっと違う私たちを楽しめる曲だと思います」とアピールしていた。

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　そしてライブは終盤戦へ。パーティ感あふれる楽曲「キツネ」で会場を大いに沸かせると、続けてデビューシングル曲「キュン」を披露。加藤の「おひさまのみんなで幸せになるぞー！」という掛け声から「ハッピーオーラ」が届けられると、ひらがなけやき時代からのライブ定番曲「NO WAR in the future」で場内の盛り上がりもピークに。最後に久美が「日向坂46のライブはみなさんがいて、はじめて完成するものだと思っています。みなさんがいなければ私たちはここまで来られませんでした。今日はみなさんと一緒にこの会場に虹を作りたいです」と発してから「JOYFUL LOVE」を披露。曲中、客席がペンライトで虹色に染まると、パフォーマンス後に久美は「この憧れの場所に虹を作れました。本当に本当にうれしいです」と喜びを顕にしていた。

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　アンコールではまず1期生のみで「誰よりも高く跳べ！」を、それから2期生のみで「半分の記憶」を披露。MCパートでは、2020年1月に放送が決定している日向坂46出演の新ドラマ、カレーライスCoCo壱番屋「ココイチdeもっとHAPPY!キャンペーン」の実施、そして東京モーターショーで行われる「FAI Drone TOKYO 2019 Racing & Conference」の公式アンバサダー就任などの新情報が発表された。それから久美が「最後の曲は私たちの夢を歌った曲です」とコメントしてから、東京ドームでの単独公演を開催するというグループの夢を歌った「約束の卵」を熱演。最後に久美は感極まっているような様子を見せつつ、「今の日向坂46の全てを出し切れたと思います。でも私たちはここで止まらずにもっと坂を駆け上がれるように精進し続けていきます」とおひさまに宣言し、これにて、およそ2時間にわたる日向坂46初めてのワンマンライブは幕を閉じた。

　なお、ライブの中では日向坂46のクリスマスライブが12月17～18日の2日間にわたり、千葉・幕張メッセで開催されることも発表された。詳細は追ってアナウンスされる。