知英が想定体重100キロ超えのぽっちゃり体型に大変身!映画『どすこい!すけひら』(11月1日公開)で、イケメン2人の間で揺れ動く元ぽっちゃり女子の主人公・助平綾音を演じる。自身とは全くタイプが異なる綾音役に知英はどのように挑んだのか。そして綾音と同じように抱えていたという自身のコンプレックスについて語ってもらった。
特殊メイクに3時間強 “どすこい”役は体力勝負!
ーーオファーが来たときはどのように感じましたか?
知英:最初に自分より2倍以上大きい体になると聞いたときは、あまり実感できなかったです。衣装合わせや特殊メイクの打ち合わせをして、「本当になるんだ」と思いました。大丈夫かなって不安もありましたけど、楽しみな気持ちが大きかったです。
ーー特殊メイクにはどのくらい時間がかかるんですか?
知英:3時間以上くらいです。
ーー普段の重さとかと違って動きが難しかったのでは?
知英:大変でした。撮影したのも去年の夏ですごく暑くて。でも冬の設定だったのでマフラーもしてたり。綾音は暑がりなので、制服にマフラーだけなんですけど(笑)。本当に体力勝負でした。
ーー体部分は中に着込んでいたんですか?
知英:ファットスーツみたいなのを着ていました。その上に洋服を着るみたいな感じです。
ーー役作りで参考にしたものはありましたか?
知英:(太っている動きは)着ると自然になりました!あと、声は意識しました。体の大きさによって声の響きも変わってくると思ったので、その練習はしました。でも動きは自然に。本当に動けなかったんですよ!
ーー腕をあげるのもしんどそうですよね。
知英:一人では何もできなくなってしまって、本当にみなさんに助けていただきました。ペットボトルのキャップを開けることもできないし、みなさんに迷惑かけてばかりでした。 あと、すごく重いんですよ!手の部分はシリコンで重くて上がらなかった。スタッフさんに腕を乗せていたり、持ってもらっていました(笑)。
「肌が白いのが嫌だった」知英が抱えていたコンプレックス
ーージローラモさんやりゅうちぇるさん、ユニークな配役も面白かったですよね。印象に残っているシーンはありますか?
知英:フレッド(りゅうちぇる)とイタリアに行って『ローマの休日』のように楽しむというシーンが台本には書かれていたんですけど、それを写真でとって繋げて流すという風にして、今までそういうことをしたことがなかったので新鮮でした。りゅうちぇるさんともすごく息がぴったりあって、すごく楽しかったです。みんな笑っていました。
ーーフレッドにデート服を選んでもらうシーンがありますが、もしも知英さんがデートに行かれるなら勝負服は?
知英:自分らしい服、いつも普段着ているような服を着るかもしれません。
ーー綾音とご自身に重なる部分はありますか?
知英:なかったです。綾音には私にはない部分が多かったです。私は人前で歌ったりパフォーマンスする側なので、綾音みたいに「私なんか」って言っていたら何もできない。だから、今回の役は重なる部分はなかったと思いますね。
ーー知英さんが綾音のように抱えている、克服したコンプレックスはありますか?
知英:これを言うと人からは「え~!」って驚かれるんですけど、実は肌が白いのがすごい嫌だったんです。
ーーえ!なぜ!?
知英:そう、そう言われるんですけど(笑)私は嫌だったんです。肌が白いと太って見えるし、特にグループにいたときは、みんなすごく細くて、私はそれがすごく嫌だったんです。そのときは背が高いのも嫌でした。でも今は全然。白くてよかったじゃん!ってこともあるんですけど。
ーーそれは女優さんになってからですか?
知英:白くてよかったと思い始めたのは最近のことです。昔は嫌で嫌で肌も焼いていたんです。
ーー意外です! 最後に今後どんな女優になっていきたいか教えてください。
知英:いろんな役ができるように、また新しい役に出会いたいです。こんな役や、自分に全くない性格のキャラクターを演じれることが楽しいです。
ストーリー
これは、恋に”相当”不器用な女性の成長物語
大好きなチョコレートに囲まれて暮らすため、イタリアに移住したぽっちゃり体型の主人公・綾音。ひょんなことから事故に巻き込まれ、昏睡状態から目覚めると…誰もがうらやむナイスバディに大変身!帰国後は、エステティシャンとして働き、実家の農家の搾乳で磨き上げた指使いで、お客様のハートを鷲掴みにしていた綾音。昔、すこいだったこともあり、恋愛には無関心で、大好きなチョコレートと、趣味のゲームに没頭する日々を送っていた。そんなある日、サロンの超VIPで人気アイドルの湊拓巳から食事に誘われる。楽しいデートをして、拓巳に淡い恋心を抱くが拓巳に恋人がいることが発覚し、「元どすこいの私なんかを、拓巳が本気で好きになってくれるわけない」と心を閉ざしてしまう…。綾音は、過去の自分を乗り越え、本気の恋をすることができるのか!?
テキスト:堤茜子
写真:You Ishii
(c)2019 劇場版「どすこい!すけひら」製作委員会 (c)清智英・たむら純子/講談社