5日、山崎まさよしが14年ぶりに主演を務める映画『影踏み』の完成を祝し、中野サンプラザホールにて完成披露上映会&Quartet Special Concertが開催され、主演の山崎まさよしと篠原哲雄監督が登壇した。

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 本作の原作は「64-ロクヨン-」「クライマーズ・ハイ」などで知られるミステリー界の巨匠・横山秀夫の「影踏み」(「祥伝社文庫」)。監督に『花戦さ』の篠原哲雄を迎え11月8日(金)群馬県先行/11月15日(金)全国公開する。

 山崎が演じるのは、深夜に寝静まった民家を狙い現金を盗み出す忍び込みのプロ<ノビ師>という孤高の泥棒。証拠も残さず決して口を割らない、その高く強固な壁を思わすしたたかさから、名前をもじって“ノビカベ”とあだ名される凄腕の泥棒。そんな主人公・真壁修一(山崎まさよし)は、ある日忍び込んだ先で偶然遭遇した事件をきっかけに逮捕されてしまう。2年後、刑期を終え出所した修一は、まだ自分が逮捕された事と、あの時遭遇した事件に対しての疑惑を抱えていた。何故あの日の侵入がバレていたのか?そして、あの時侵入した家の寝室で夫を殺そうとしていた女(中村ゆり)の行方…。幼馴染みで恋仲の久子(尾野真千子)の制止を聞かずに、修一は相棒であり弟の啓二(北村匠海)と共に事件の真相を求め行動を開始する。しだいに事件と女の裏に潜むいくつもの影が浮かび上がっていく。ただ、事件の謎が解き明かされていくにつれ、修一自身が封印した20年前の悲劇もよみがえる…1つの事件が“過去”の事件を呼び醒すとき、修一、啓二、久子の止まったままの運命の歯車も再び動き出す!真実は、いったいどこにあるのか!?

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 山崎は「いつかなくなると言われている中野サンプラザにご来場いただきありがとうございます(笑)。一般の方には初お披露目ということで…今日は映画を撮影して海賊版作らないように!」と挨拶。会場は大きな笑いと歓声が起こった。続けて篠原監督は「中野サンプラザがなくなるのは本当ですかね?中野区民としては反対したいと思います。中野区民として参りました篠原です」と旧知の中である山崎と息ぴったりの掛け合いで会場を盛り上げた。

 映画が完成した気持ちを問われた山崎は「今回、主題歌も担当しましたけど、自分の芝居を見ながら音を作るという恐ろしいことをしました(笑)。客観的に自分の芝居を見る時間が多くて、プロの役者ではないので大丈夫かなと不安になりましたが、それでもミュージシャンとして映画の最後を自分の主題歌で締めくくることができたのは感無量です」と本作への想いと感謝を述べた。そして久しぶりの山崎との仕事を聞かれた篠原監督は「『月とキャベツ』の時はミュージシャン役でしたので山崎さん本来の仕事の空気が出ていました。今回は本来の仕事とは違う泥棒という役でしたが、演技がうまくなっていて安心しました」とコメントすると、山崎が篠原監督に一礼し場内からは大きな笑いが巻き起こった。それに対して山崎は「篠原さんは巨匠の域にいる方ですし、私が初めての演技をした作品の監督ということもありまして絶大の信頼をしています。共演した北村君も若いながらにしっかりしていて引っ張ていってくれましたので感謝しかないです」と共演した北村匠海への感謝を述べた。

 最後に本作が山崎にとってどのような作品になったのかと質問されると「自分の人生の中で本当に大切な作品になりました。音楽も含めて経験が深まりましたので宝物です」とコメントし舞台挨拶は終了した。

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(c)2019「影踏み」製作委員会

BUNGO -日本文学シネマ グッド・バイ
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声優と夜あそび 北村匠海がゲストに登場!
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