現在、生放送中のAbemaTV『7.2 新しい別の窓 #19』で、稲垣吾郎が上田慎一郎監督と対談した「インテリゴロウ」企画の模様が公開された。
カルト集団から旅館を守るために俳優事務所が奮闘する、最新作『スペシャルアクターズ』の全国ロードショーを18日に控えている上田監督。前作の『カメラを止めるな』の大ヒットは記憶に新しいが、今作は順風満帆とはいかなかったといい「死ぬかと思った、プレッシャーで。『次回作、期待してます』という言葉を浴びていたので、いざ次の企画と向き合った時にその言葉が一気にのしかかってきて、大スランプに陥りました」と明かす。
その『カメ止め』の“呪縛”を取り払うまでが大変だったそうで、「カメ止めに似ちゃいけないとか、むしろカメ止めに寄せた方が喜んでくれるんじゃないかとか、もう1回『自分が面白いと思うものを作るだけなんだ』と考えられるまで時間がかかった」という。
当初は「超能力ポンコツ集団が世界を救う」というスパイ映画にしようとしていたものの、上手くいかずクランクインの2カ月前にゼロに戻したという上田監督。それを乗り越えたきっかけについて「松竹ブロードキャスティングという会社の企画で、最初に声をかけてくれたフカダさんという方がいる。サザンオールスターズの桑田佳祐さんはデビュー作の“勝手にシンドバッド”で大ヒットしたけど、2曲目はプレッシャーに苛まれたそうでそこまで大きなヒットにはならなかった。3曲目にまた『いとしのエリー』で大ヒットしたんですけど、そのフカダさんが『2曲目になってもいいです』『好きなものを作ってください』と。それで肩の荷が下りて、吹っ切れて走り出せた」と語り、「でも今作品は『いとしのエリー』になったと思う」と力強く語った。