先月26日、『株式会社ニシノコンサル』(AbemaTV)が放送され、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が株式会社Voicy代表取締役の緒方憲太郎氏と“音声業界の未来”について語った。
“声のブログ”と呼ばれる「Voicy」は、声優・インフルエンサーなどによる200以上のオリジナルチャンネルを無料で聴ける音声メディア。2016年にサービスがスタートすると、2018年に1年間で利用者が30倍に拡大し、今年には8.2億円の資金調達を発表したことでも話題になった注目のメディアだ。
SNSのユーザーデータの可能性についてトークを展開する中、緒方氏は「そろそろフォロワーの“1”の意味が変わってくると思っている」と提言。近い将来、自分のフォロワーの質を表す時代が来るとし、熱狂的なファンを獲得しやすい音声コンテンツの重要性を説く。
それに西野は「吉本興業と一緒にクラウドファンディングを作ったんですけど、そこで証明されているのはフォロワー数と集まるお金は比例関係にないということ。フォロワーが薄っぺらい200万人だったら支援者も少ない。知りたいのはその人がどれだけ深いフォロワーか」と賛同。
Voicyでは、データを可視化する試みとして、どのチャプターが何時間聴かれているか表示する仕様に変更。緒方氏は「ここに意味が出てくると、タレントさんが『毎日600時間聴かれているですけど何か載せます?』って言えるようになると思う」と、ビジネスの展望に期待を寄せる。
また、TwitterとInstagramには「フォロワーが減っていたり、みんなのリアクションがなくても傷つきにくい」という利点があると指摘。熱狂的なファンが付きやすいVoicyの場合は聴かれなくなった時のショックが大きいそうで、「数値がマッチョ過ぎる」のだという。それを踏まえ緒方氏が「Twitterは“人気の陰り”に目をつぶれる。あれはすごい」と分析すると、西野も「めっちゃ面白い。サービスってそういうことなんだ」と感心していた。