9月2日にAbemaTV(アベマTV)で放送され好評を得た『ガチハヤリ選挙2019』。その延長戦が10月12日、放送された。今回は書籍にターゲットを絞り、GENERATIONSがこれからガチで流行ること間違いなしの“ガチハヤリBOOKS”を学ぶことに。
音楽芸人・グランジ遠山がプレゼンしたのは、『M~愛すべき人がいて~』(幻冬舎)。大ヒットソングを多数生んだ平成の歌姫・浜崎あゆみ(作中・あゆ)と、エイベックスの創業者である音楽プロデューサー・松浦勝人氏(作中・マサ)の2年間にわたる大恋愛をベースにしたストーリーが話題となり、すでに書籍として大ヒット。ドラマ化も決定した話題作だ。この小説を、著者・小松成美さんが解説。本にまつわる裏話や、浜崎の歌詞誕生のエピソードなどが明らかになった。
作中では、シンガーとプロデューサー、プロフェッショナル同士の関係ゆえ、恋心を秘めてきた「あゆ」の複雑な心境が明らかに。デビュー作、2作目はオリコン20位以内に入り、まずまずの滑り出しと思われたが、マサは周囲のスタッフに「こんなものじゃない」とイラ立ちを見せ、あゆは「私のせいなのかもしれない」と責任を感じ始める。
この状況を打破しようと、実際に浜崎が取った行動は、なんと松浦氏のプライベートルームに愛の告白をFAXし、秘めた恋心に別れを告げること。FAXには「今日限りあなたを諦めます」「アーティスト浜崎あゆみは、プロデューサー max matsuuraと歩んでいきます」と、歌手としての決意もしたため、白濱亜嵐は「すごいな」と圧巻の表情。実話というこのエピソードを語り、小松さんは「浜崎さんはFAXを送った後、朝まで泣いたそうです」と明かした。
しかし、このFAXが浜崎の運命を変えることに。松浦氏は次の日の朝、FAXで「マンションでお母さんと一緒に待っていて欲しい」と伝え、浜崎を家まで迎えに行った。そこで母親に「あゆみさんと付き合っています。真剣です」と宣言したという。
この時の浜崎の想いが綴られた曲が『trust』。小松さんは歌詞の「自分を誇ることできるから あきらめるなんて もうしたくなくて」の部分に注目し、「彼女はいつも、自分の運命や人生にきらめきを感じられず、諦めていた。でも目標や愛する気持ちを教えてくれた人を前にして、と、一直線にシンガーとして生きる意志を表現している」と解説。白濱亜嵐は「ストレートに想いを歌に表現しているんですね」と、歌詞が生まれた背景を知り、しみじみとした表情を浮かべていた。