2012年よりテレビ朝日系にて放送開始された大人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の第6シリーズが、10月17日(木)よる9時よりスタートする(初回15分拡大)。「私、失敗しないので」というお決まりの台詞でお馴染みの、米倉涼子演じる孤高の天才フリーランス外科医・大門未知子。一匹狼がゆえに、「東帝大学病院」の蛭間院長(西田敏行)ら権力者と対峙する大門だが、そんな彼女とは対照的に、「御意(ぎょい)!」と大きな声で忠誠心を示し、惜しげもなく権力に寄り添う男・海老名敬を演じる遠藤憲一に今回、インタビューを実施した。
大きな権力の前ではプライドをあっさりと捨て、ただひたすら病院長・蛭間に仕える中間管理職の鑑とも言える存在・海老名は、本シリーズの人気キャラクターのひとりでもある。そんな海老名について「自分と近い存在なんです」と語る遠藤に、人気の秘密を聞いてみた。
愛される中間管理職、海老名というキャラクター
――遠藤さん自身、海老名の魅力をどのように感じていますか?
遠藤: 海老名は結構、蛭間重勝(西田敏行)にイジられ続けて、こういうキャラになってしまったところがあります。 元々は棚ぼたから出世した人で、それで外科部長になったのですが、だんだん力のなさがバレてきます(笑)。すごく薄っぺらい人間になってしまいますが、それでも海老名はたくましく生きていますよ(笑)。そういうところが、海老名のおもしろいところです。これまでいろんな役を演じてきましたが、僕自身、素に近いのは海老名なんです。海老名が一番自分と近い。自分のなかにあるダメ人間な部分を出していけばいいので、海老名役は楽しんで演じています(笑)。
――似ているとは意外ですね(笑)。実際にどういうところが似ていると思いますか?
遠藤: どっかハズレちゃってるところかな。コイツのやらかすこと、何かちょっとズレてるというか、そういうところが僕と近いです(笑)。
華がある女優・米倉涼子「大門というキャラにぴったり」
――蛭間役の西田敏行さんと同じシーンになることが多いと思いますが、今回の共演はいかがですか?
遠藤: 今回は「無言で見つめる」という技を西田さんが入れてきましたからね(笑)
――それは怖そうですね(笑)。
遠藤: 海老名が調子こいていろいろ言うと、それをジーッと黙って見つめるっていう、それで僕が吹いちゃって(笑)。その新技、すごいですよ! 威圧感とはまた違うんですが、西田さんはどう演じてくるかが分からない面白さがあって、ふと油断するとこっちが吹いちゃう。アドリブも多いし、台詞がその通り進んでいかないときもあるので、そこが面白いです。
――主演の米倉涼子さんはいかがですか?
遠藤: 先日『ドクターY ~外科医・加地秀樹~』を観ていたのですが、改めて観ると、涼子ちゃんが出てくると、やっぱり華やかなんです。画面越しに涼子ちゃんを観ていると、本当に大門未知子というキャラクターとぴったりなんですよね。今回2年ぶりですが、あの華やかさが、イチ視聴者としても観たくなるというか、改めてその凄さがわかりました。
今回はさらに薄っぺらい人間に!?「楽しみにしていてください(笑)」
――今回海老名はどのようになっていくんですか…?
遠藤: すごく薄っぺらい人間になりますが、それでもあまり落ち込んでないところが海老名のすごいところですね。むしろより明るく登場してきますから(笑)。 今回も活躍は特にしないかもしれませんが、たくましさを表現できたらいいなと思います。どんな立場になっても、たくましく生きていく。落ち込んだりすることもありますけど、その後明るくなりますしね。今回は人間的にもどんどん薄っぺらくなっていますので、楽しみにしていてください(笑)。
――ありがとうございます(笑)。楽しみにしています。
テレビ朝日開局60周年記念『ドクターX~外科医・大門未知子~』第6シリーズはテレビ朝日系にて10月17日(木)よる9時よりスタート(初15分拡大)
取材・テキスト:編集部 撮影:映美