アクションゲーム「メタルギアソリッド」シリーズのソリッド・スネーク役やアニメ「ブラック・ジャック」のブラック・ジャック役で知られる声優の大塚明夫が、2015年に亡くなった父・大塚周夫との関係について語った。
10月18日に生放送されたAbenaTVの声優トークバラエティ「声優と夜あそび」にゲスト出演した大塚は、同番組の金曜MCを担当する関智一(「ドラえもん」スネ夫役や「新世紀エヴァンゲリオン」鈴原トウジ役など)とトークを繰り広げた。関が大塚の若手時代について「お父様も声優や俳優をやっていらした。影響はあったんですか?」と質問すると、「親父に憧れるってことは一切なかった。おふくろが泣いてたしね」としみじみと語った。
父の周夫が演じた代表的なキャラクターである「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男についても、少年時代は「ねずみ男の息子だ」とからかわれることもあったと振り返った大塚。その後、関と共演した「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」で大塚はねずみ男を演じており、父が演じた役柄を引き継ぐことについて「結構そういうのがあってね。『たぶん周夫さん枠なんだろうな』という仕事もあって、周夫さんぽくやってみると喜んでもらえたりする。調子に乗ってよくやるんだけど」と冗談ぽく明かした。
さらに大塚は「(父の)セリフ回しだったりとかが残っていて。そこを親父だったらどう演じるだろうと探っていって音に出してみると、親父がまだ生きているような、会えるような気がするんだよ」と亡き父への思いを吐露。視聴者からは「涙出そう」「かっこいいなぁ」「素敵な話だな……」と感動のコメントが相次いだ。
父・周夫との共演歴も多い大塚は、はじめて一緒になった収録現場を回想。「親父は汗びしょびしょになってたね。せがれがみんなの前でセリフを言うから、親父のほうがドキドキしちゃって」と微笑ましいエピソードを披露した。「こっちとしては様子もわかんないし下手で当たり前だからさ、やるだけやるじゃん。でも父親としては『大丈夫かな、大丈夫かな』って思うんじゃないかな」と当時の父の“親心”を推察していた。