19日深夜、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)が放送され、「解離性同一性障害」いわゆる多重人格者であるharu氏が、同じ境遇にある人たちへの思いを語る場面があった。
番組ではharu氏が、3歳の頃から頭の中で声がする「交代人格」がいたことや、高専時代に「解離性同一性障害」だと告げられたこと、haru氏の中には「主人格」以外に10の人格が存在することなどを語り、収録中には実際に何度も人格が入れ替わる場面があった。
番組のエンディングでは、主人格であるharu氏ではなく「洋祐(23歳)」が登場。竹山が日本中に悩んでいる解離性同一性障害の人が多くいると語り、「『誰に相談したらいいんだろう?』という人もいっぱいいると思うから……」と、「洋祐」から視聴者に語り掛けてほしいとリクエストした。
すると「洋祐」は「まず、どこに相談すればいいかなんですけど、僕ら当事者に相談をするよりも、まずは専門家に行ってください。病院に行くというのが一番大きい(大事な)選択肢だと思います。あとは、社会福祉関係。役所の方だったり、その辺を使っていったほうがいい」と、まずは専門家を頼るべきだとアドバイス、自身も専門家に相談したことで「楽になった」とし、「主人格自体の混乱も徐々にとけていった」と語った。
「洋祐」は自身が当事者だと話しながらも「これを全てとは思ってほしくない」と警鐘を鳴らし、ケースによっては入院をしたり、社会生活をうまく送れないこともあるとして「多重人格が全てこのようにうまくいくというか、生活が回るわけじゃない、ということを知っていただきたい」と語り掛けた。
さらに、今回始めて素顔を出して出演したことについては「理解してもらおうとかではなくて『こんな人も生きているんだな』って思ってほしい」「明日ももっと生きてみよう」とコメント。「生きてるだけで花マルだと思うので」とまとめると、竹山は「いい言葉だね」と感心しきりだった。