24日、こじらせ美女の恋に密着した恋愛リアリティーショー『こじらせ森の美女』(11月2日22時~)のほろ酔いこじらせ美女トーク&先行試写会が行われ、恋愛・婚活に勝つための情報サイト『愛カツ』の初代編集長・新上幸二氏(以下、新上氏)がこじらせ女子に向け恋愛アドバイスを送った。
新上氏は恋愛や結婚を科学的・統計的な視点から分析・解説し、『愛カツ』ほか様々なメディアで活躍中の恋愛分析官。実は『愛カツ』の読者にも恋愛に消極的で夢見がちな方が多いそうで、新上氏曰くその理由は現代人の恋愛経験の減少化にあるそうだ。「恋愛は“経験”だと思っています。いろいろな人のいろんな良いところを見ないと、この人と付き合うべきか否かがわからないと思うんです。恋愛経験が少なくなっているのでどんどん自分の中でハードルが上がっていってしまう」と話す新上氏。さらに現代人の恋愛系経験減少化の背景には、個性を伸ばしづらい教育やSNSの普及も大きく関係しているそうだ。
さらに、『幸せ女子』と『こじらせ女子』の分かれ目について質問が飛ぶと「自分を好きかどうかがひとつ目のポイントです」と話す新上氏。自己肯定感の有無が『幸せ女子』と『こじらせ女子』の大きな分かれ目になるそうだ。
恋愛がうまくいかない人のもう1つの特徴として「『自分が自分が』と『自分』にフォーカスを当ててしまうとうまくいかない」と語る新上氏。「自分にフォーカスを当ててしまう方というのは、『なんで私が上手くいかないの?なんで私こんな風になってるの?』と自分に問いかけてしまう。うまく行く人は『この人のために』と他人にフォーカスを当てる。恋人じゃなくて友人でも、この人といると楽しいなと、誰かといることを楽しめる。そういう考え方を持っている人はこじらせない」と話した。
また、女性の社会進出が進み“バリキャリ女子”が増えている昨今。女性の社会進出と“こじらせ”の関りについて質問が飛ぶと、新上氏は“インポスター症候群”という聞き慣れない言葉が飛び出した。
「この言葉をご存知の方もいらっしゃるかと思うんですが、“インポスター症候群”という言葉が最近出てきています。“インポスター”っていうのは“詐欺師”という意味。インポスター症候群だと、キャリアを持っている綺麗な方でも『仕事できる、可愛い、凄いね』と褒められても『わたし、そんなことないのに…』と嫌悪感を抱いてしまう。自分はなにか詐欺をしているんじゃないか、と。『仕事ができるという風に言われているけれど、わたしの仕事って(そんな風に過大評価されて)詐欺なんじゃないか』という風に考えてしまうわけなんです」
このエピソードのような体験を1度でも経験したことがあるという女性は全女性の7割ほどと言われているそうで、何故そういったことが起こるのかについて新上氏は語る。
「女性の社会進出はこの30年間で進んでいますが、多くの会社の社長や役員は男性で占められていたり、家では母親から『あなたはそんなに仕事しなくていいのよ』『普通でいいのよ』と普通であることを求められたりすることで、そう刷り込まれてきてしまっている。海外だと、美人は『わたしは美しいのよ。いいでしょ』というマインドを持っている人が多い。美しいのはモテるべきだし、仕事ができるのは賞賛されるべきなのに、(日本では)それをあまり良しとしない風潮がある」
また、異性にアプローチされても自己評価の低さから女性が「私なんかを好きになる人は見る目がない。大した人ではない」といった感情にいきついてしまうこともあるそうだ。今もなお社会に根強く残る役割の分断や、世代間、男女間で起こるフラストレーション。これは理想と現実の剥離によって生まれる、日本ならではの“こじらせ”原因なのかもしれない。
そして打開策について質問が上がると「先ほど言ったように『自分が怖い、自分が騙してるんじゃないか』と『自分』にフォーカスが向いてしまうと仕事も恋愛もうまくいかないので、自分からちょっと離れたところ『誰かのために何かしよう』とか、そういうところにマインドを置いたほうがいい」と話す新上氏。
自らの殻に閉じこもるのではなく、他者に目を向けさまざまな経験を重ねることが“こじらせ”を打開するキッカケになるのかもしれない。