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 映画「愛がなんだ」のBlu-ray&DVD発売記念イベントが10月25日、東京・HMV&BOOKS SHIBUYAにあるイベントスペースで行われ、テルコ役の岸井ゆきの、葉子役の深川麻衣、そして監督を務めた今泉力哉が登壇した。

 角田光代の同名小説をもとにした本作は、マモル(成田凌)への不器用な恋にもがくテルコや、その2人を取り巻く人々の姿を描いたストーリー。主題歌は4人組ロックバンド・Homecomingsが手がけた。今年4月に公開されて以降、SNSなどで話題を呼び、現在もロングランが続いている。この状況に岸井は「撮影している時はこんな状況になるなんて思っていなかったんです。私はテルコの気持ちが解ったんですけど、観てくれる人はどう思うのかなって。でも公開されてすぐ友達や親戚から連絡が着て『すごい良かったよ』って声をかけてもらって、『ちゃんと伝わったんだな』ってその時に実感しました」とコメント。また、公開された際、一般客として同作を鑑賞したという深川は「40代くらいのサラリーマンの方が1人で鑑賞されてたんですけど、仲原くん(若葉竜也)のコンビニのシーンで泣いていて。主に女性の方から口コミで広がって多くの人に観にきていただいたんですけど、本当に幅広い年代の方に響いてるんだなってことをその時に実感しました」と語った。

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 役作りに工夫した点について岸井は、「マモちゃんを手に届きそうで届かない夢とか希望のような存在にしたくて、撮影中は本当に成田凌くんと話さなかった(笑)。成田くんに関するどんな情報も知りたくなくって、でも本人はすごく優しいから、私は優しさだけを受け取りつつ『干渉しない。本当にごめんだけど話さない』ってことを決めてました」と明かした。続けて、「メイクの時間とかって割と長いから自分らでiPodなんかで音楽を流したりするんだけど、成田くんの方から好きな曲が流れてきても、『ここは反応しない…すごい好きだけど、その気持ちは言わないぞ』ってやってましたね」と具体的なエピソードも話し、客席を驚かせていた。

 イベントの最後に今泉監督が「Blu-rayとかDVDが出るのが当たり前みたいになってますけど、たくさんの人が観てくれたお陰なので、また引き続き、この作品を愛してくれたらなと思います」と語り、続けて深川が「DVDの中の未公開シーンを観ると、またこの作品の見方が変わると思うので、ぜひ楽しんでください」と客席に呼びかけ、最後は岸井が「雨の中、集まってくださってありがとうございます」「この作品は私たちにとっても思い出深い作品になりましたし、それは本当に皆さんが観てくれて、愛してくれたから。こういう形として発売ができてトークイベントも出来ているので、本当に感謝しています」と笑顔で締めくくった。

 映画「愛がなんだ」のBlu-rayおよびDVDは販売中。

▶︎動画:監督・今泉力哉、ゲスト・中山美穂「時効警察はじめました」

時効警察はじめました 第三話 監督・今泉力哉
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