『キルミー・ヒールミー』で七つの人格を演じ分け、見るものを驚かせた俳優チソンが、ある日突然、妻と娘を殺した犯人として刑務所に送られる検事に扮した手に汗握るサスペンスドラマ『被告人』がAbemaTVで初放送される。はたして、謎めいた出来事の背後に隠されていた事実とはー。
ソウル地方検察庁の検事として忙しい日々を送りながらも、妻と娘に細やかな愛情を注ぎ続けていたジョンウ(チソン)。チャミョングループの副社長であるミノ(オム・ギジュン)を殺人未遂の罪で追っていた彼が、ある日、目を覚ますと、そこはなんと刑務所の中。直前4カ月間の記憶を失っていた彼は、妻と娘を殺した罪に問われ、死刑囚として刑務所に収監されていたのだった。その後、記憶が曖昧なまま法廷に立とうとする彼の弁護を、法廷で連敗続きの熱血弁護士ウネ(ユリ)が弁護を引き受けることになる。
99年のデビュー後、数々のドラマで活躍してきたチソン。端正なルックスを生かした御曹司役が印象的だったが、近年は新人バンドを売り出そうとするマネージャーに扮した『タンタラ~君を感じてる~』など、人間味あふれる役柄でも魅力を発揮してきた。『被告人』では、颯爽と活躍してきた敏腕検事から、突然、死刑囚となった男の焦燥感を表現するため6キロ減量。逆境の中で、自分を陥れた相手に復讐しようとする主人公を鬼気迫る演技で見せ、放送局SBSの演技大賞で最高賞となる大賞に輝いている。
一方、チソン演じるジョンウと真っ向対決を繰り広げる財閥御曹司ミノに扮しているのは、『ロボットじゃない~君に夢中!~』のオム・ギジュン。ミュージカル俳優としてのキャリアでも知られる彼が、グループの代表である双子の兄ソノを殺した後、瓜二つの彼になりすましている危険な男ミノを、狂気と紙一重の熱演で見せる。自らの罪を隠すため刑務所の中にジョンウを閉じ込めておこうとするミノと、真実を突き止めるために努力するジョンウに扮した演技派俳優ふたりが繰り広げる緊張感のあるやりとりから目が離せない。
おぼろげな記憶をたどりながら裁判を闘おうとするジョンウを支える弁護士ウネ役は『チャングムが見ている』など、俳優としても活動している少女時代のユリ。サスペンス・ドラマへの出演は初めてだったが、パワフルで明るいキャラクターを好演している。そのほか、ジョンウの同僚で事件に深くかかわる検事ジュニョクを『私の心きらきら』のオ・チャンソク、夫ソノではなく義弟ミノであると知りながらも夫婦のふりをし続けるソノの妻ヨニを『かくれんぼ』のオム・ヒョンギョンが演じている。個性は俳優が集まったジョンウの刑務所仲間たちの中で最も若い受刑者役の『太陽の末裔』のキム・ミンソクにも注目。
『被告人』はAbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて11月7日(木) 22:10より放送。
▶11月7日(木) 22:10 ~【チソン出演】被告人 第1話