慰安婦問題、GSOMIAの破棄、徴用工問題……日韓関係の悪化が連日報じられる中、今年SNS上でハッシュタグ「#好きです韓国」「#好きです日本」が流行した。相手の国への好意を拡散するムーブメントは大きな話題と関心を呼んだが、韓国好き女子たちは、今の日韓関係をどのように見ているのだろうか。

 SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV ※毎週土曜21時から放送中)では、『韓国スキスキ 日本チュキチュキ』が今回のテーマ。韓国が好きすぎる日本人3名、日本が好きすぎる韓国人3名をゲストに呼び、韓国の文化や最新事情を語り合った。

SNS上の「#好きです韓国」「#好きです日本」ブーム 韓国好き女子たちが今の日韓関係に思うこと
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▲女子大生マーケター・もーちぃさん

 韓国の学生服を日本国内でレンタルできるサービスを立ち上げた女子大生マーケター・もーちぃさんは、韓国で日本のニュースで報道された反日的な光景を探してみたそうだが、実際に目にすることはなかったと語る。デモに遭遇することもなく「韓国には軽率に渡航するべきではない」という日本国内の空気感には同意できない様子だ。

 韓国オタクの女子大生YouTuber・白ちゃんは「韓国で実際に日本製品不買運動のステッカーを見た」と話す。その日には「殴られるかもしれない……」と恐怖を覚えたが、飲食店にて「日本人なのに、こんなときに来てくれてありがとう」と逆にサービスを受けたという。「国と国がいがみ合っていても、個々でいがみ合っちゃいけないなって」と、真剣な表情で述べた。

 番組収録の2週間前に韓国へ行ったばかりの韓国ブロガー・いくみんさんも不遇な目には一切遭わなかったといい「ニュースだけ過信するのはよくない」とコメント。番組MCのSHELLYも、日本国内から韓国を見るとどうしてもフィルターがかかってしまい、リアルな韓国を知るための視点が用意されていないことを指摘した。

 では、日本国内に住む韓国人は日韓関係の悪化をどのように感じているのだろうか。

 日本語が堪能な韓国人主婦YouTuberコンビ「ツマスマ」のジアさんは「日韓関係悪化のせいで嫌な目に遭ったことはない」とコメント。相方のララさんは、近年の政情により日韓関係というものをあらためて意識するようになったという。息子と韓国語で会話をしていても、それが周りの日本人に不快に思われていないか「どうしても考えてしまう」と話した。

 「韓国人に対して日本好きをアピールするとどうなるか?」というSHELLYからの質問に対して、ララさんは「(人によっては)気まずくなるかもしれない」とコメント。しかし、それは対象が逆である場合も同じで、日本でお笑い芸人として活動中の韓国人、イ・ウンジさんは「個人個人によって相手国への印象が異なるのは当たり前ではないか?」と訴える。

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▲日本でお笑い芸人として活動中のイ・ウンジさん

 さらにイ・ウンジさんは、日本文化の流入制限が開放されるまでは、日本のアニメなどを海賊版で隠れて観る人が多かったり、日本で“嫌韓本”が売れていた頃、韓国では日本の小説がベストセラーになっていたと説明。「韓国人は反日教育を受けている人が多い」という日本国内での報道や言論に対して疑問を投げかけた。

 イ・ウンジさんの発言を受けてSHELLYは「報道の仕方ってすごく難しいな」と吐露した。白桃ちゃんは「大人が思っている以上に、私たち学生は自分で情報を取捨選択できている。だから私たちは韓国がいい国だって知ってるし、悪い情報にだけ左右されない」と述べる。韓国に旅行に行くことを伝えると同年代よりも親世代や学校の先生らが心配するといい「私たちは自分で情報を学んでいるから大丈夫」と力強く述べた。

 いくみんさんは「メディアっていうのは過激な部分しかピックアップしないと思うから、私たちがリアルな韓国、リアルな日本を発信して広めるのが大事」と話し、「役割、使命のように思っています」と語った。

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▲韓国や新大久保に詳しいブロガー・いくみんさん

 最後には、これからの日韓関係への期待についてを各人に質問。女子大生マーケター・もーちぃさんは「あまりにも政治に関心がなさすぎるのも問題」と述べ、「(政治を知らずに)韓国の文化・芸能によるコンテンツだけを楽しんでいる状態はよくない」とコメント。自分たちは、表面上だけの理解では過激な思想に転がりやすくなってしまう危うさも持ち合わせた世代であるとし、相手国への知識や理解とともに楽しむべきものであるとした。

 韓国オタクの白桃ちゃんは「好きの原動力って熱くてなんでもできる。それを他人が勝手な偏見だけで退けようとするのはよくない」と話し、「周りの人たちが私たちの好きを尊重して、表面上の理解だけではなく、私たちと同じ土俵まで上がったうえで意見を言ってほしい。そういう熱いコミュニケーションができるようになったらいいなと思います」と語った。

 いくみんさんは最近、韓国の歴史に関する分厚い本を読んでいるという。近年の日本における韓国ブームを見て「韓国好きのエネルギーを、歴史にも使ってほしい」と述べた。

(AbemaTV/「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」より)

▶︎本編:韓国のクラブではオジさんNG?「韓国が好きすぎる」日本人女子と「日本が好きすぎる」韓国人女子のぶっちゃけトーク(20分ごろ~)

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