日中合作映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』のワールドプレミアが3日都内で行われ、主演を務めた俳優の役所広司(63)、チャン・ジンチュー(39)らが出席した。
この映画は、“エベレストの鬼”と呼ばれる役所演じる「ジアン」率いる遭難救助隊の奮闘を描いた山岳アクション。チャンは、「今回この映画に参加したことは私にとって特別な体験です。役所さんにとってはどうかわかりませんが、少なくとも私にとっては最も大変な撮影でした」とハードな撮影であったことを明かしつつ、27時間ぶっ続けで撮影することもあったことから、「ほんとに大胆で恐れ知らずの監督です。だって役所さんを27時間もワイヤーで吊り上げることは他の監督にはできないから」と冗談交じりに話した。
今回初めてワイヤアクションに挑戦したという役所は、「ワイヤーにぶら下がってジンチューさんを助けるシーンがあったんですけど、助けるどころか僕の体がアザだらけになって、いろいろ苦労はしましたね。でも映画ではちゃんと助けてますから、楽しみにしてください」と苦労を語った。
様々な国のスタッフとの撮影となった本作のエピソードとして、役所は「ジンチューさんが、僕が一言も愚痴を言わなかったとおっしゃってましたが、たぶん日本語でたくさん愚痴を言っていたのでわかんなかったんだと思います」と会場の笑いを誘った。続けて、「ほんとに中国語でも北京語広東語、英語、日本語と現場はもうごっちゃ混ぜの言葉でコミュニケーションが難しかったんですけど、でも最終的には映画好きが集まって、映画という言語で非常に素晴らしいチームワークがとれたと思っています」と映画の出来栄えに自信を見せた。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)