「アイドルマスター SideM」都築圭役や「A3!」瑠璃川幸役を演じる声優の土岐隼一が、声優の道に進んだきっかけを語った。専門学校に進む学費をアルバイトで工面した当時を振り返り「泥をすすってでもやろうと思っていた」と明かしている。
11月8日に生放送されたAbemaTVの声優トークバラエティ「声優と夜あそび」では、金曜MCの関智一(「ドラえもん」スネ夫役や「新世紀エヴァンゲリオン」鈴原トウジ役など)が喫茶店のマスターに扮し、ゲストとして登場した土岐をもてなした。
関とともに金曜MCを担当する大河元気(「B-PROJECT」野目龍広役など)は、世代が近く仲のいい土岐に「なんで声優になろうと思ったの?」と質問。少年時代からアニメが好きだったという土岐は、就職活動をしていた大学3年生の頃に、声優の世界に漠然と憧れを抱くようになったと明かした。
それまで本格的に芝居を学んだことのなかった土岐は「お芝居を一から学びたい」と専門学校に進むことを決意したという。「親の反対はなかった」とのことだが、学費は自身で工面することに。「やるとなったら、泥水をすすってでもやろうと思っていた」と、進学資金を貯めるためにアルバイトを4つ掛け持ちし、1カ月で40万円ほど稼いだこともあったという。
すると土岐は「元気さんのきっかけも聞きたい!」と大河に逆質問。舞台を中心に俳優としてキャリアを築いていた大河は、声優としての初めての収録現場で「何時間も怒られ続けた」ことで、「まだまだ学ばなきゃいけないことがたくさんあると教えてくれた」と感銘を受けたという。その後、舞台から声優業に足場を移すにあたって1年間ほど仕事に空白ができたことを明かし、「その間は収入がゼロだった。でもそれは自分のわがままだったから」と懐かしそうに当時を振り返った。
また大河から「これは負けないってくらい努力していることは?」と聞かれた土岐は「努力ではないんですけど、自分のやらせてもらった役をすごく好きになるんです」とアピール。少年時代に見ていたアニメでも、敵味方を問わずにキャラクターに深く感情移入していたと語った。
一方、土岐と大河の会話を聞いていたMCの関は、自身が声優になったきっかけについて「簡単になれるかなと思って、声優を選んだんだよね。だって声だけじゃん」とサラリと回答。いかにも関らしい突き抜けた発言に、後輩声優の2人は「天才だなぁ」と感嘆していた。
(AbemaTV/『声優と夜あそび』より)