4児の父として積極的に家事育児に取り組んでいる杉浦太陽、38歳。先月開催された育児を楽しみ頑張ったパパ(著名人)を表彰するイベント「イクメン オブ ザ イヤー2019」で3度目の受賞となるなど、イクメンの代表的存在ともいえる杉浦は、今年で結婚生活13年目を迎えた。日々のブログには、妻・辻希美との日常のほほえましいエピソードやお互いにサプライズをする様子などが綴られており、良きパパだけでなく、良き夫としても、育児や仕事に忙しい妻を支えている様子が感じとれる。
「妻は僕のお母さんじゃない。あくまで妻」「これからもパートナーとしてずっと恋していきたい」と照れずに真っ直ぐに答える様子が印象的だった杉浦に、夫婦としての在り方についてきいてきた。
周囲が遊んでいるときに子育て、モヤモヤしてケンカしたことも
――杉浦さんはもう結婚されて10年以上経っていますが、以前は結婚にどんな理想やイメージを持っていましたか?
杉浦: 僕は20歳くらいに漠然と32~33歳で結婚出来たらいいなとは思っていました。なんとなくそのくらいの年齢が理想かな、と。ただ希美と出逢ってその翌年、僕が26歳のときに結婚して。その頃はまだ僕の周囲は、仕事や遊びに忙しい友達が多く、僕は子育てに追われる日々でもあったので、そういう状況にモヤモヤしてケンカしたこともありました。
でも時間って大事だなと思います。徐々に周りも結婚して子どもができて、僕が先輩的な感じでアドバイスもできるようにもなり、気持ちの部分でも落ち着いてきました。今周りの子どもたちが段々育ってきて、もっと落ち着くと思ったら、今度はうちが4人目の子どもを授かったので、またふりだしに戻りましたね(笑)。
――最初はやはり大変でしたか?
杉浦: 周囲がまだ遊んでいるなか僕らは子育てに集中していたので、そのモヤモヤは確かにありました。 でも今思えばそういう葛藤を夫婦で乗り越えてきたな、と思います。早く結婚したことで、子どもたちのためにも、いつまでも若くいたいと思うようになりましたし、そのための努力も苦にならないです。今ではなんの後悔もありません。
――そういう葛藤はお互いに抱えていましたか?
杉浦: お互いですね。家庭のイメージを作っていくのは自分たちなので、今年結婚13年目ですが、お互いのいいところ悪いところを噛みしめながら今の夫婦生活、家庭生活を築いてきました。
妻は僕のお母さんじゃない、あくまでパートナー
――今改めて振り返ると、杉浦さん夫婦はどうやって乗り越えてきたと思いますか?
杉浦: うーん、話し合いですね。あとは…ケンカかな(笑)。もともとは他人同士なので、お互いをどう理解していくか、悪い部分を無理に正そうとしてもそれは治らないですから。嫌なところも、「逆にこういう面もあるんだ」や「俺しか知らないところだな」とか、受け止め方ひとつで変わってくるので、そこも含めて嫌なところも全部好きだし、全部ひっくるめて夫婦だな、と思います。
――家庭はどうしても子どもが中心になるかと思いますが、どのようにして夫婦の関係性を保ってきましたか?
杉浦: もちろん家はどうしても子どもが中心になりますが、妻は僕のお母さんじゃない。あくまで妻で、パートナーとしてずっと恋していきたいと思っています。 そのためには努力や、妻に対しての感謝の気持ちが必要で、恋愛時代は彼女に対してイベントやデートを考えたり努力していたことを、結婚しても持続させることによって、鮮度が保たれるのかなと思っています。
――その努力はお互いに?
杉浦: お互いですね。そこに年齢差はないです。お互いサプライズやイベントを大事にしています。その努力の積み重ねや日々の感謝が鮮度を保つことにもなるのかな、と。 マンネリ化するとどんどん加速するので(笑)。夫婦というボールがあったら磨き続けないと光らないじゃいですか。これだけ光っていたら“もういいか”と思って止めてしまったら、どんどんくすんでいきますからね。一生懸命ボールを磨く作業を2人してやっています。
――素晴らしいですね! その努力はもともと性格的なところもあるのですか?
杉浦: 性格的なところというより、僕、ケンカをするのが嫌いなんですよ(笑)。彼女の機嫌が悪いことがこの世で一番きらいなんです。それを見たくないので精一杯努力しています。
長女が思春期突入? パパと娘の距離感が次の課題に
――今家庭内での役割分担などはありますか?
杉浦: 子育てについては役割みたいなものは自然とできてきました。長女はどうしてもママのところへ行くし、真ん中2人はパパっ子で、一番下はまだ小さいので、一番上と下が希美、真ん中は僕、と自然と担当分けされています。今は子どもたちとゲームが流行っていて、学校の子どもたちもゲームを通して繋がれるので、僕もそこに入ってたまにボコボコにされています(笑)。そうすると、学校に行くとみんなに声をかけられるんですよ。そういうコミュニケーションができるのが面白いですね。
長女はもう12歳ですが、実はここ2年くらい悩まされていて…(笑)。パパと娘の距離感がなかなか、ママにはいろいろしゃべっているけど、パパには思春期なのか…次の課題ですね。最初は娘の反応に傷ついていましたが、最近はもうしょうがないと思ってきました(笑)。
――確かに次の課題ですね(笑)。ありがとうございました。
杉浦太陽がゲストとして出演する結婚リアリティーショー『いきなりマリッジ』は毎週土曜22時よりAbemaTVにて放送
取材・テキスト:編集部
撮影:Mayuko Yamaguchi