料理番組レギュラー多数 ロバート馬場、自宅は「キッチンだけでいい」とリフォーム願望
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 日々を楽しく過ごすのがキッチンなら、いっそのこと自宅は「キッチンだけでいい」。そんなことまで考えるほどの料理好きがいる。お笑いトリオ・ロバート馬場裕之だ。山本博秋山竜次と3人で、2011年にはキングオブコントで優勝。現在でも多数の番組に出演し、1人ずつでも各方面で活躍している。馬場は趣味の料理で、レギュラー番組を多数抱える人気者。調味料や調理器具が多数ある自宅のキッチンをリフォームしたいと願う料理熱は、どれほどのものか。

 小学生のころから、自宅近くに生えている野草を取ってきては、馬場は料理をしていた。料理上手の母親の影響もあってか、芸人になるべく上京した後も、ぬか漬けを自分で作るなど、そのこだわりぶりはお笑いにかける情熱以上のものがあったようだ。今や宮城、名古屋、山陰、福岡といった各地で料理番組にレギュラー出演中。「こんなに仕事につながるとは思っていなかったですね」と本人も驚いている。

 好きなことだからこそ、アイディアがどんどん溢れてくるという。「芸人の仕事は、むちゃくちゃ移動が多いので、移動中にずっと料理にことを考えていますね。食材は何にしようとか、旬なのものは何かなとか、カレンダーで見たりとか」。お笑いのネタは「なかなか出てこないんですけどね」と笑いつつ、料理については「悩みますけど、楽しく悩めます。(お笑いは)ずっと向いてないかなと思ってやっていたところに、こういう仕事が入ってきたもんで、こっちの方が楽しいかも、とも思ったり」と、さらに笑った。

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 それでも、料理番組で活躍したことで、相方2人を自分の番組に呼ぶことで“還元”できるようにもなった。「お笑いを見ている人たちとは、視聴者層が違いますからね」と、広くロバートを広めるきっかけを作れたことは、素直にうれしいという。

 馬場といえば、スタジオだけでなく、自宅のキッチンで料理するシーンが、度々放送されることでも知られている。数年かけてそろえた調味料は、塩だけでも数十種類に及び、調理器具もかなりの数が揃っている。プレイベートでも、自宅で晩酌しながら料理するのが、この上ない楽しみだ。「家はキッチンだけでいいんじゃないかなと。リビングとか本当に使ってないですからね。家にいる時は、キッチンとベットルームにしかいないんで(笑)」。自宅の間取りは2LDK。残る1部屋は物置になっているという。「結婚する想定で家を買ったんですが、独身なもんで。キッチンには、iPadも持ち込んでいろいろ見ています。今は自分の理想するキッチンじゃないので、リフォームしたいんですよ(笑)」と、今以上に“キッチンライフ”を充実させるつもり満々だ。

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 もちろん、私生活を充実させる夢は今でも持っている。1985年から漫画が連載開始、後にアニメやドラマにもなった「クッキングパパ」の世界観はうらやましくもある。「作者の方(うえやまとち)が、同じ福岡出身なんですよね。アニメで放送されていたのは見ていたし、おいしそうだなあって感じも覚えています」と懐かしんだ。「絵でめちゃめちゃうまそうに描いてあったりすると、食べたいっていう期待値がめちゃめちゃ上がりますよね。食を盛り上げてくれるというか『これを食べてやろう!』っていう気になるのは、アニメや漫画の影響もあるかもしれませんね」。また、主人公・荒岩一味が家族や同僚に手料理を振る舞い、喜ばせる様子は、馬場が料理でもてなすという大きな楽しみと共通するところ。「あの世界観、いいですよねぇ」と、思いを巡らせた。

 今は独身で、さらなるキッチンの充実を目指す馬場だが、その手料理でもてなしていった先には、「クッキングパパ」の世界に似た、おいしい料理でみんなが笑顔になる未来が待っているかもしれない。「平和な感じがいいですよね、料理は。作って食べるのも楽しいし、食べてもらっている時も幸せですし。料理は平和ですよ」と、インタビューの最後に実に優しい顔を見せた。

(C)うえやまとち/講談社・エイケン

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