時効になった事件を“趣味”で捜査する男・霧山修一朗(オダギリジョー)が、名(迷)助手・三日月しずか(麻生久美子)と共に未解決事件の謎に挑むシュールな脱力系コメディーミステリー『時効警察はじめました』(毎週金曜23時15分~24時15分 ※一部地域を除く)。11月29日(金)放送の第7話(脚本/田中眞一、監督/今泉力哉)に、檀れいがメインゲストとして登場することが明らかになった。
オファーを受けたときは喜びと驚きに加え、「私の芝居が『時効警察』の世界観にちゃんとハマるのかなぁ…という不安もありました」と打ち明ける檀だが、「新たな挑戦をしたく、この世界に飛び込みました」と意欲満々。撮影最終日には「今まで見せたことのない私を見ていただけると思いますし、皆さんにぜひぜひ楽しんでいただきたいです」と、やりきった感あふれる清々しい笑顔で視聴者に呼びかけ、期待をあおった。
亡き夫には13股疑惑!? 開運メガネを売る女社長役は「役作りも今までとはテイストが違った
「パッと気持ちを切り替えたいときや、何かすっきり物事がうまく進まないな…というときは、家の水回りを掃除します。自分自身の気持ちもスッキリして、『あっ、なんかうまくいくんじゃないかな』と、心の持ちようも変わりますから」という檀。そんな彼女が『時効警察』では、効果絶大と噂される「開運メガネ」なる商品を売るカリスマ女社長・桃瀬多恵子を演じる。
実は多恵子、開運メガネを売っているのに、えらく恵まれてる感てんこ盛りの名前なのに…自称「ツイてない女」。自らわざとツイてないシチュエーションを演出している疑惑も一部ある半面、“健気に支えてきた一発屋歌手の夫・蝙蝠ユキオ(前野健太)に13股をかけられていた”という逸話があったり、果ては蝙蝠が殺された時効事件で霧山から疑いの目を注がれたり…と、かなり荒めの波風が立ちっぱなしの人物なのだ。
この役どころについて、檀は「多恵子は突然、突拍子もないことをしてしまう人で…。『私はツイてないのよ』と言いながら、わざとお財布を忘れたり、バナナの皮をカバンから出して踏んで転ぼうとしたり…と、人として心がまったくつながらないキャラクターなんです(笑)。だから、役作りも今までとはテイストが違いましたね。イメージを膨らませて…というよりは、台本に沿って、楽しく見ていただけるように役を作れたらな、と思いました」とコメント。実際、本人もこの新テイストを思う存分楽しめたようで、「初めての『時効警察』、初めての役や世界観へのアプローチでしたが、撮影を終えた今、いい作品になったんじゃないかという手応えを感じています」と、自信をのぞかせた。
オダギリジョー&麻生久美子の「ふわっと寄り添ってピタッと合う空気感」に檀もほれぼれ
オダギリ&麻生とも初共演を果たした檀。撮影現場では、二人の名コンビぶりにほれぼれしたそう。「お芝居をしていてもお互いの空気感がふわっと寄り添って、ピタッと合うんです。現場でもとってもいい雰囲気で、お二人で『ここはこうしようか、ああしようか』と相談しつつ、劇中のやりとりを作ってらっしゃるんですよ。そんなお二人をはたから見ながら、『ずっと一緒に積み重ねてきた結果なんだなぁ。素敵だなぁ』と思っていました」と、微笑ましそうに回顧する。
そんな檀だが、劇中ではオダギリ&麻生を相手に、ついつい笑っちゃうような芝居も含め、様々な芝居に挑戦!そして演出は、映画「愛がなんだ」が異例の大ヒットを記録した恋愛映画の旗手・今泉力哉監督。さらに、殺された人気メガネ歌手・蝙蝠ユキオ役には、フジロック、サマーソニックなど大型ロックフェスにも出演し、色気のある歌声で多くのファンを熱狂させ続けるシンガーソングライター・前野健太を起用。『時効警察』のために書き下ろしたオリジナル曲2曲をドラマ内で初披露する。
『時効警察はじめました』第7話(11月29日放送) あらすじ
最近ツイてない三日月しずか(麻生久美子)は、うっかり霧山修一朗(オダギリ ジョー)のメガネまで壊してしまって大焦り。そんなとき、新人刑事・彩雲真空(吉岡里帆)らが大流行中だという「開運メガネ」をかけ、「効果絶大らしい」と勧めてきた。ビビッときた三日月は霧山に「買いに行こう」と誘いかけるが、霧山は微妙な反応…。ところが、この開運メガネを売り出した「桃瀬メガネ」のカリスマ社長・桃瀬多恵子(檀れい)が“ある時効事件”と関係がある人物だと聞くや俄然、興味を示しだす。
その時効事件とは…桃瀬の夫で、メガネがトレードマークの一発屋歌手・蝙蝠ユキオ(前野健太)が、ワンマンライブの開始直前に殺された事件。現場には「犯人はメガネ」という血文字のダイイングメッセージが、そして蝙蝠の胸にはつなぐと平行四辺形になる“奇妙な4つの穴”が残されていた。だが、凶器が特定できないばかりか、疑わしき関係者は全員メガネをかけており、捜査は難航。当時はメガネをかけていなかった多恵子には疑いがかかることもなく、事件は時効を迎えてしまっていた…。
この事件を“趣味”で調べることにした霧山は、三日月と共に多恵子のもとへ。多恵子は自分のことを「本当はツイてない女」と言い、実際に目の前でツイてない出来事が多恵子に次々と降りかかる。だが、霧山はどうにも懐疑的で…。
そんな中、蝙蝠が売れてから調子に乗り、健気に支え続けてきた多恵子という妻がいるにもかかわらず、愛人を12人も作る“13股ライフ”を満喫していたとの証言が浮上!さらに多恵子とは別に、被疑者となりうる人物も新たに浮かび上がってくる。一方、鑑識課の又来康知(磯村勇斗)が“ある場所”に“意外な人がいる”と、霧山に電話を寄越し…!?