さいのたま女子高等学校(通称:さいじょ)に通う、個性派ぞろいの女子高生=JKたちが、女子高生活をただただ無駄に浪費する日常を描いた学園コメディー漫画『女子高生の無駄づかい』。2019年には同名アニメも放送された大人気作品が、ついにドラマ化される。
漫画家・ビーノが描く『女子高生の無駄づかい』は、著者本人による「ニコニコ静画」への投稿を経て、2015年よりKADOKAWAのウェブコミック配信サイト「ComicWalker」にて連載がスタート。現在は「コミックNewtype」にて大好評連載中、コミックスも「角川コミックス・エース」にて6巻まで刊行されている人気漫画だ。
「バカ」「ヲタ」「ロボ」という特徴的な呼び名のJKたちが、男子ゼロの“女子高”という独特の空間の中で、青春を浪費していくシュールで残念な毎日を描いた同作は、女子高生たちだけでなく、幅広い世代からの圧倒的な支持を得て話題に。2019年にテレビアニメ化された際には、アニメ専門チャンネル・AT-XやTOKYO MX、テレビ愛知、KBS京都、サンテレビ、BS11などで放送されたほかAbemaTVやAmazonプライムビデオでも配信され、さらに現在ではBlu-rayやDVDも発売されるなど、さらにファン層を厚くした。
■主人公「バカ」には岡田結実!共演には恒松祐里、中村ゆりか、町田啓太が集結
2020年1月期のテレビ朝日金曜ナイトドラマ枠で初ドラマ化する今作。主人公の「バカ」こと田中望(たなかのぞむ)を演じるのは、近年女優としての活躍も目覚ましい岡田結実。2019年1月期に同枠で放送された『私のおじさん~WATAOJI~』で連続ドラマ初主演を務め、ポンコツながらも懸命に奮闘するバラエティ番組の新人ADを熱演した。ドラマだけでなく様々なバラエティ番組でもその才能を発揮しモデルとしても幅広く活躍する岡田が、『女子高生の無駄づかい』では“変顔覚悟!ガニ股覚悟!下ネタ覚悟!”で、すがすがしいほどの「バカ」を快演。役に合わせて長かった髪もバッサリ切り、「ぶっ壊れる気満々です!」とコメントした。
アニメや漫画を愛するツッコミ系腐女子「ヲタ」こと菊池茜(きくちあかね)役を演じるのは、子役から長きにわたって活動する恒松祐里。近年では『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』や『トーキョーエイリアンブラザーズ』(共に日本テレビ)などの連続ドラマのほか、映画・舞台など多方面で活躍を見せている。
一方、頭は良いが感情が死滅している天才少女「ロボ」こと鷺宮しおり(さぎのみやしおり)役には中村ゆりか。『きのう何食べた?』(テレビ東京)や『長閑の庭』(NHK BSプレミアム)などの話題作に多数出演しており、清楚なルックスと、演技力に定評のある女優として着実にそのキャリアを歩み続けている。
そしてそんな3人が通うさいのたま女子高等学校(通称:さいじょ)の1年2組担任・佐渡正敬(さわたりまさたか)を演じるのは町田啓太。劇団EXILEのメンバーで、NHK大河ドラマ『西郷どん』や『中学聖日記』(TBS)『女子的生活』(NHK)など無尽蔵の活躍を見せる町田が、“とにかくリクルートスーツを着た女子大生が大好きな、残念独身教師”というクセの強い役柄に挑む。
■新進気鋭のクリエイターたちが、ネクストブレーク俳優たちを“遊ばせる”
今作を描き出す脚本・演出陣にも注目が集まる。田辺茂範(劇団ロリータ男爵)、矢島弘一(劇団東京マハロ)、角田貴志(劇団ヨーロッパ企画)、山田由梨(劇団贅沢貧乏)、安藤奎(劇団アンパサンド)、玉田真也(劇団玉田企画)といった、ドラマ・映画だけではなく舞台なども手掛ける新進気鋭の脚本家が、毎話交代で脚本を執筆。彼らが描いた世界を『おっさんずラブ』『民王』の山本大輔、『過保護のカホコ』『同期のサクラ』の日暮謙といったヒットメーカーたちが演出し、キャラクターたちを存分にドラマの中で“遊ばせる”。
【田中望役・岡田結実コメント】
私が演じる「バカ」は本当にバカだなー!っていうのが第一印象でした(笑)。でも高校時代、「私もこんなことやってたな」って懐かしくなりましたし、それを演じさせていただけることはめちゃめちゃうれしくて「よし、ぶっ壊れよう!」と思いました。でも周りのみんなには「役作りしないでもいけるじゃん」って言われたので、「なにくそ!」って思いながら今、ここにいます(笑)。
今日メイクをして制服を着たら、恒松さんも中村さんもすっかり「ヲタ」と「ロボ」として存在していて、「すごい!これがほんまもんの女優さんや!」って感動しました。「バカ」は憎めないキャラで、かつシンプルに面白い。でも“憎めない”という部分を外してしまうと、ただの嫌われ者になってしまうので、そこはしっかりと押さえつつ、何も考えずに挑みたいと思っています。今回の役のために、髪の毛もバッサリ切ったんです! 小さい頃以来のショートカットなので、自分でも朝起きて鏡を見るたびに「おおおお!」って驚いています(笑)。ただ家族からは不評…。皆さんには髪型も含めて愛してほしいです(笑)。
この作品をドラマ化し、私が出演させていただくというお話を聞いた時、本当にたくさんの方々の魂や愛情を感じました。ご覧になる方々にも「こんな高校時代過ごしていたな」とか「女子校ってこんな感じなんだ」なんて思いながら見ていただきたいですし、もしかしたら男性の方々が抱いているかもしれない“女子校への淡い夢”みたいなものは、もうぶち壊していきたいと思っています。「この子たち、残念すぎる!」って思われながら、皆さんの金曜日を笑いに変えたいと思います!
【菊池 茜役・恒松祐里 コメント】
私は通っていた学校が共学だったので、女子校ならではの、パンツなど気にせず、みんな家みたいにグータラしているという感じに憧れがありました(笑)。なので、それを演じられるのはすごく楽しみです。ただ、この作品には変なキャラクターしかいないので(笑)、その世界観をうまく作れたらなと思っています。私は実生活だとツッコむよりはツッコまれることのほうが多いので、今回の役は挑戦です。「ヲタ」は基本、「バカ」のツッコミ担当。たぶんエネルギーをたくさん消費すると思うので、ご飯をいっぱい食べて、頑張って力を付けたいと思います!
岡田さんはテレビで見ていた通りの元気で明るい方という印象だったのですが、思ったより人見知りなことにびっくりしました! でもきっとこの化けの皮を剥がしていったら、控室とかでももっと騒がしくなりすぎて、スタッフさんに怒られたりしちゃうかなってドキドキしています(笑)。
これまでここまでの“コメディーの学園モノ”に出演したことがなかったので、お芝居をしていく中で表情や声でもうまく遊べたらいいなと思います。普段はどちらかと言うとボケ派の私が、ツッコミに転じますので、“世界一岡田結実を制御できる女”を目指して頑張ります!
【鷺宮しおり役・中村ゆりか コメント】
原作と台本を読み、そのぶっ飛んでいる世界観がすごくてびっくりしました。私は共学に通っていたので、女子校ってどういう感じなんだろうという好奇心はありました。私と「ロボ」は比較的近いかもしれない。さすがに感情が死滅しているところまでは行っていないですけど(笑)。今回のこの役をいただいたときは、よっしゃ!って思いました!
岡田さんとは今日初めてお会いしたのですが、お芝居の面でも新しいものをいろいろと投げかけてきてくださるので、私も何かしないと!という刺激をいただきました。いろいろと楽しい案が生まれそうで楽しみです。
女子高生の役はいつぶりだろう、と少しドキドキしています。これから3カ月間、新たな学園生活を送るような気持ちでいます。見てくださる皆さんも一緒に1話1話楽しみながら金曜の夜を過ごしていただきたいですし、私も“世界一の無表情女”として作品に存在したいと思います。
【佐渡正敬役・町田啓太 コメント】
このお話は、女子高生たちが時間を無駄に費やしているお話ですが、実は僕が演じる「ワセダ」は“大人の時間”を一番無駄に費やしているキャラクターです。「こういう大人になっちゃいけないな」と笑いながら見ていただけたらと思います。「ワセダ」は、共通点があったらヤバい男ですよね(笑)。とにかく残念なところが多い…。でも、その“残念”をひたすらに極めていきたいと思います。
女子高生と関わる、というシチュエーションがなかったのでそれだけでも新鮮。「こんなことをするんだ」「こんな過ごし方をしているんだ」ということを、ドラマを通して知っていけたらいいなと思っています。見てくださる皆さんも、「あー、こういう頃があったな」「同じようなことしてたな」って思いながら楽しんでいただきたいです。
教師役ではあるのですが、教師らしからぬぶっ壊れた大人をしっかりとご提供したいと思います。大人でもぶっ壊れたいと思っている人は多いと思うので、一周回って「ぶっ壊れるのもいいかも」「無駄な時間もいいかも」と思ってもらえるように演じていきたいと思います!
【原作者・ビーノ コメント】
アニメ化に続き、このような素晴らしい機会を作っていただき本当にありがとうございます。『女子高生』って、「キラキラしている」「存在がかわいい」「流行の最先端」と、どこか神格化された存在だとも思いますが、「…いや、実際はこんなもんだよ!!」と声を大にして叫んでいるのが『女子高生の無駄づかい(通称:女子無駄)』です。というのも、この作品の登場人物は皆どこかしら残念な一面やコンプレックスを抱えているのですが、基本的にはそれを克服したり努力したりすることはありません。意識低い系女子たちが集まったクラスで、意識低い会話を繰り広げる、意識低い日常の連続です。
でも、だからこそ共感してもらえるポイントがあったり、笑えたり、元気をもらえるのではないかと思います。その空気感は、漫画、アニメよりも実写ドラマの方がよりリアルに伝わると思うので「早く観たい!」と今からわくわくしています。
ぜひ、個性豊かな女子高生たちを眺めつつ、「あるある」と「ねーよ!」の反復横跳びを楽しんでいただきたいと思います。
【スタッフ】
原作:ビーノ『女子高生の無駄づかい』(角川コミックス・エース刊)
脚本:田辺茂範(劇団ロリータ男爵)、矢島弘一(劇団東京マハロ)、角田貴志(劇団ヨーロッパ企画)、山田由梨(劇団贅沢貧乏)、安藤奎(劇団アンパサンド)、玉田真也(劇団玉田企画)
監督:山本大輔、日暮謙、中島良、洞功二ほか
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:貴島彩理(テレビ朝日)、本郷達也(MMJ)、布施等(MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ