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 杉野遥亮福原遥がW主演、正反対ながらも離れられない奇妙な恋人同士を演じる映画『羊とオオカミの恋と殺人』が11月29日(金)より公開される。原作はマンガアプリ「マンガボックス」で連載された裸村の「穴殺人」。ニートで自殺志願者の青年・黒須越郎と、その隣に住む美しき女子大生殺人鬼・宮市莉央のラブストーリーだ。

 杉野と福原が共演するのは、『グッドモーニング・コール our campus days』(2017年/Netflix)以来二度目。再共演で感じたこと、そしてプライベートでの意外な“こだわり”について聞いてきた。

二度目の共演も、再会した日は互いに人見知り発動

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ーー役を演じる上で意識したことはありますか?

杉野:監督からはこの世界の端っこの物語だとお聞きしていました。なので、観てくださる方々にとってファンタジー、遠い世界の話になりすぎてはいけない。できるだけリアリティがあった方がいいと思い、それが念頭にありました。黒須は、温かみがある、包み込んでくれる人。共感しにくい部分もあったのですが、そこは理解できたので、そういった部分をヒントに演じました。

福原:宮市さんはまっすぐな人だと思いました。殺人鬼というところは共感できなかったですが、謎に包まれている部分が多いキャラクターです。それ以外のところでは、喜怒哀楽も大きくて、可愛らしい女の子だと思います。

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杉野:台本を読んだだけだと(世間の一般常識からは)かけ離れたキャラクターだと思うんですけど、遥ちゃんを通した宮市さんは透明感があって自然に馴染んでいました。

福原:杉野さんが演じる黒須くんは、漫画のイメージ通りでびっくりしました! 以前に共演したときは、杉野さんのかっこいい一面が多く見られる役だったのですが、今回は全然違う役だったので、全く違う人を見ているようでした。

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ーー二度目の共演で、お互いの印象に変化はありましたか?

杉野:大きな変化はなかったんですけど、懐かしく思えました。(現場に最初に)入るときは、お互い探り探りというか。

福原:そうでしたね。

杉野:一度会っているのに、人見知りしてしまって(笑)。でも、前回よりもセリフの意味や動き方について話せました。(作品について)お互いの考えを共有するのは今回が初めてだったので、そういう意味では新鮮でした。

福原:前はお芝居のお話があまりできなかったんですよね。

杉野:今回は手を取り合って一緒に越えていったという感触があります。

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ーー再会したときはどんな会話を?

杉野:「あ、久しぶり!」

福原:「元気だった?」みたいな感じですかね(笑)。徐々に話せるようになりました。杉野さんは現場でも自然体でいてくれたので、一緒にいて落ち着きました。

杉野:1年ぶりくらいに共演して、自分が歩んできた道のりと、その間に遥ちゃんがどう歩んでいたのか、互いの成長を比較できるので、刺激になりました。

周囲から理解されない?杉野遥亮&福原遥のお風呂にまつわる“こだわり”

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ーー黒須くんと宮市さんのお部屋は隣同士ですが、同じアパートと思えないくらい、部屋の印象が違いますよね。お二人の部屋はどんな感じですか?

杉野:僕は小さい頃からインテリアや建築の番組が好きでよく見ていて、ずっとモノトーンの部屋に憧れていました。ちょうど一年前くらいに今の家に引っ越したので、そのときに家具を一新しました。今は白黒の内装にしてるんですが、落ち着かなくて(笑)。色味がなさすぎて、ちょっと気持ちが滅入っちゃうので、もうちょっと緑入れたり、ブラウンみたいな温かみのある色を入れたほうがいいんだろうな、って考えています。色って大事だということがわかりました。友達も誰もこない。行きたくないって言われちゃいます(笑)。ものも少なめで、スタイリッシュにしているのが、逆に倦厭されています。

福原:それは気になるお部屋ですね(笑)。わたしの部屋は真っ白です。明るい気持ちになるように明るめの色でコーディネートしていて、ほとんど白で、カーペットとクッションだけグレーを入れています。

ーー黒須くんと宮市さんには周りから理解されない趣味嗜好がありましたが、お二人にもそういったこだわりはありますか?

杉野:お風呂に入った後はマッパです。体を自然乾燥させてます(笑)。下着や寝巻きは寝室とかに置いといて、寝る直前、寒くなってきた頃合いに着る。

福原:嘘でしょ~!(笑)タオルではちゃんと拭くんですか?

杉野:タオルではふく!(笑)

福原:よかった~!

ーーお風呂上がりにテレビとかを見たくなったら、そのまま?

杉野:そうですね。そろそろ寒くなってきたな、って頃まで。そんなことやってるから風邪ひくんでしょうね(笑)。

福原:絶対やめたほうがいい!(笑)

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杉野:遥ちゃんは?

福原:お風呂…お風呂だったら…

杉野:そこにこだわらなくていいよ!(笑)

福原:髪と体を拭くタオルが別です。一回に新しく2枚使ったら勿体無いので、髪を拭いたタオルを次の日に体を拭くタオルにします。顔と髪、首から上だけは別のタオルです。そこだけ細かいです。毎回2枚バスタオルを使っているんです。(杉野に向かって)しないですか?

杉野:しない(笑)。髪も短いしさ。遥ちゃんも変わってるね。

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ーー真逆の相手に惹かれ合う黒須くんと宮市さんですが、お二人自身は好きになるのは似たタイプ、似てないタイプ、どちらですか?

杉野:似てない方です。言動の意味が透けちゃう人よりも、何を考えているかわからない人が気になってしまいます。そこにいい面と悪い面があるんでしょうけど、自分にないものを持っている人に惹かれる傾向があります。

福原:わたしも似ていない人に惹かれます。自分がこういう人になりたい、と、尊敬できる人が良いので、自分が持ってないものを持っていて、学べることが多い人が良いです。わたしが「こうしたい」と思ってもできないことをできている人がいると、かっこいいな、素敵な人だなと思います。

ストーリー

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 大学受験に失敗し予備校もやめ引きこもり、ライフラインを絶たれ絶望した黒須(杉野遥亮)は、 壁につけたフックで首吊り自殺を図るもあえなく失敗。その弾みで偶然にも、壁に穴が空いてしまう。穴を覗くと、美人で清楚な隣人・宮市さん(福原遥)の生活が丸見えで……。その日から穴を覗くことが生き甲斐になり、どんどん宮市の虜になっていく黒須。しかし、ある日彼女が部屋で行っている凄惨な殺人行為を目撃してしまい、声をあげてしまう。目撃行為が見つかってしまった黒須はつい宮市に愛を告白。殺されるかと思いきや、結果彼女と付き合うことに!アルバイトも始め、デートをし、部屋では宮市の手料理を食べ、幸せ絶頂の黒須。しかし宮市は、黒須とのデート中も構わず殺人を犯し…。次は自分が殺されるのか?黒須の運命はいかに!?

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杉野遥亮/ヘアメイク:速水昭仁(CHUUNI inc.) スタイリスト:伊藤省吾(sitor)

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福原遥/ヘアメイク:布野夕貴 スタイリスト:飯間千裕

テキスト:堤茜子

写真:You Ishii

(c)2019「羊とオオカミの恋と殺人」製作委員会 (c)裸村/講談社

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