12月7日、新宿バルト9にて映画『“隠れビッチ”やってました。』の公開記念舞台挨拶が行われ、主演の佐久間由衣、大後寿々花、小関裕太森山未來、三木康一郎監督が登壇した。

 映画初主演作品が公開を迎え、こうして舞台挨拶に立つことに対して、佐久間は「吐きそうです」とコメント。会場からは大きな笑いがおこった。佐久間は「初めての映画初主演が本作でよかった」と感慨深そうに語った。

 三木監督からも時に厳しい指導を受けたようで、「作品に挑む姿勢について、『自分が作品に参加するのではなく、自分の作品が世に残るという姿勢で挑みなさい」という監督から頂いた言葉が一番印象に残っている」と語り、「自分にとってこの作品は、皆さんが育ててくれた子供みたいな存在」と感謝を述べた。

 佐久間と大後の激しいケンカシーンについて、大後は「本気でケンカしました。由衣ちゃんより背が低いから、何度も投げ飛ばされそうになった。その時はサルのように、何があっても離さないぞという姿勢で挑みました」と壮絶な撮影を振り返った。

 佐久間を後ろに乗せてバイクを運転するシーンや、美容師としてシャンプーするシーンなど、技術的なシーンが多かった小関はいっぱい練習したと話した後「ただ、バイクは免許とってから乗るのは3回目のペーパードライバーだったので、佐久間さんを後ろに乗せるのはドキドキだった」と暴露。それに対して、佐久間は「知らなくてよかった~」と本音を漏らしていた。

 そして、本作を鑑賞した観客に向けてアンケート(YES or NO)を実施。

 『気づけばひろみのことを応援していた?』という質問に対して、約98%の人がYESと回答し、最狂ヒロインの心の弱さに多くの人が共感していたようだ。佐久間は「この主人公が応援してもらえるような人になるのか、少し不安だったので嬉しい」と素直な喜びを語った。

 また、ラストシーンについての質問には、観客の意見は割れ、それぞれの解釈を持っている様子だった。このラストシーンについて、三木監督は「森山未來さんと、下北沢の居酒屋で話していた時に盛り上がって入れました」とまさかのカミングアウト。

 最後に、佐久間は「生きていれば、自分に嘘をついてしまったり、時に間違ったことをしてしまうこともある。この映画は、いっぱい失敗しながらも、少しづづ前に進めればいいという思いを込めた作品で、説得力とリアリティーのある作品になったと思います。スタッフの皆様、そして観てくださった観客の皆様に、あらためて感謝します」と語り、舞台挨拶は幕を閉じた。

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