俳優・斎藤工と、お笑い芸人・永野の共同プロデュース映画『MANRIKI』(公開中)と、アパレルブランド「B.C STOCK」のコラボ企画が実施される。12月8日には、ローンチイベントがB.C STOCK代官山店にて開催され、斎藤工、永野に加え、ファッション系ユーチューバーのなかむがゲストとして登場した。

映画『MANRIKI』は、永野、斎藤工、金子ノブアキ、清水康彦を主要メンバーとする「チーム 万力」により製作された、ブラックコメディ映画。今回のコラボ企画では、本作が持つ独特の世界観を、アパレルアイテムやウィンドウディスプレイで表現し、全国のB.C STOCK店舗で展開する。
2014年に放送されたドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』で、大ブレイクを果たした斎藤。その一方で、近年はバラエティー番組でお笑い芸人・サンシャイン池崎のモノマネを披露するなど幅広い活躍を見せ、そして今回の映画『MANRIKI』では、女性たちの顔を万力で締め上げる、猟奇的な美しき整顔師を演じている。

様々な一面を披露している斎藤に、MCが「個人的に好きな役柄」を尋ねると、斎藤は「昼顔の北野先生はかなり内にこもる、内蔵系のキャラクターだなと思っていて」と切り出し、「僕、『昼顔』の撮影現場で制作主任のスタッフさんに、『ここ撮影中なんで入って来ないでください』って止められたことがあって(笑)」と撮影秘話を披露。続けて「それぐらい地味というか、決してテレビに映る光を持ってないキャラクターだったんですよね」「最も地味で、好きなキャラクター」と、役への思い入れを語った。
さらに、「昼顔のイメージをいただいたので、サンシャイン池崎さんのモノマネみたいなものが、逆サイドに映ったのかなと。全部続いているので有難いなと思うんですけど」と前置きしつつ、「でも、サンシャインやれってバラエティーでよく言われるんですけど、疲れるんです(笑)。もう歳も歳なので、疲れたくない(笑)」と本音を漏らす一幕もあった。

なお、映画『MANRIKI』は、永野がファッションイベントにゲスト出演した時に感じた違和感から、着想を得た作品だ。このことについて永野は「個人的には上からの偉そうなものではなくて、単にストレスを感じたんですね。ファッションって自由でいいはずなのに『こうでなければいけない』というのがある。何かおかしいじゃないですか。そういうのに対して、上から目線で違うというよりは、単純に嫌だなと思った」と、本作に込めた想いを告白。
この永野の考えに斎藤も影響を受けたそうで、「永野さんが人として感じるストレスって僕も感じていることだったりして、被害者だったり加害者だったりするんですけど。処世術としてやりすごす能力が自分の中に備わってしまっていることに、『違和感を感じていいんだ』と。永野さんとの出会いがそうさせた」と話していた。



テキスト・写真:水野梨香
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