映画『ロマンスドール』(2020年1月24日公開)より、ラブドールの造形士役を務める高橋一生の職人姿の場面写真が、高橋の誕生日である12月9日に解禁となった。

原作は一目で恋に落ちて結婚した妻との日々を描き、”ラブドール職人”という型破りな設定とセンセーショナルな展開に多くの話題と共感を呼んだ、タナダユキの小説。男女が強く惹かれ合い、そして時間とともに変わっていく感情と関係を繊細に描いた物語は、多くの話題と共感を呼んだ。発表から10年、原作者自らがメガホンを取り、純愛と性愛が交差する、新たな映画作品が誕生する。
美大の彫刻科を卒業してフリーター生活をしていた哲雄(高橋一生)は、大学時代の先輩に紹介された「久保田商会」を訪ねる。職員の田代(渡辺えり)の説明で、そこがラブドール制作工場だということが判明するが、お金が必要だった哲雄はラブドール職人として働くことを決意する―――。リアリティのある造形士を演じるため、高橋は『南極1号伝説』『愛人形 Love Dollの軌跡~オリエント工業40周年記念書籍~』などの資料を読み込んだ上で、実際にオリエント工業を訪問、製造工程の実習に複数回参加した。かつて舞台の大道具なども経験したことがある高橋は飲み込みが早く、指導に当たったオリエント工業 造形士の大澤氏も驚くほど上手にドール作りの工程を進めた。最終的には大澤氏と専門用語で会話できるほどの知識もつけ、役作りは完璧。高橋自身も【今回の役を演じるにあたり、実際にラブドール工場に見学に行き、ドールづくりについて学びました。そこにいるのはまさに職人の方々で、工芸的な感覚でひとつの作品として作ってらっしゃる姿を見て、自分も哲雄を演じる心構えができました】とコメントしており、心身共に“職人”を演じる準備を万全に整えた上で、哲雄というキャラクターに挑んだことが伺える。
今回解禁となった場面写真は、そんな高橋が真剣な眼差しでドールに向き合う姿を切り取ったもの。“何か”に取り憑かれたようたその目は眼光鋭くドールの原型を見つめており、真剣なモノづくりの雰囲気がひしひしと伝わってくる。俳優・高橋の“職人”の格好よさと、“大人”の美しく儚いラブストーリー、変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す映画『ロマンスドール』に注目だ。


(c)2019「ロマンスドール」製作委員会
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