12日、女性ファッション誌「ELLE」が主催する「エル シネマアワード2019」の授賞式が都内で開催され、俳優の中村倫也が、今年目覚ましい活躍をした男性に贈られる「エル メン賞」を受賞した。
中村は今年、実写映画『アラジン』の日本語吹き替え版で主人公・アラジンの声を担当したほか、『美人が婚活してみたら』『長いお別れ』『台風家族』、そして12月13日公開の『屍人荘の殺人』を合わせ計4作品の映画に出演。さらに、映画界のみならず『凪のお暇』(TBS系)をはじめ、恋愛ドラマでも存在感を放った。
授賞式で中村は「不安がいっぱいだったけど、やったら手応えを感じた一年でした。貴重な経験をたくさんさせていただいて、生涯の財産になるような仕事をさせていただいた。この年の終わりに華々しく賞をいただけるとは、まったく思っていない人生だったので、非常に光栄に思っています」と謙虚に受賞の喜びを語った。
また、恋愛ドラマへの出演について「去年までは恋愛ドラマに出させていただいても、恋愛の何角関係に入れない人をやっていたので(笑)。そういう意味でも自分に務まるのかというプレッシャーがあったんですけど」と不安があったことを明かしつつ、「有難いことに、街を歩いていても『観ていました』と言ってくださる方が多いので、1ついい仕事ができたのかなと。一緒につくった仲間に感謝したい」と周囲への感謝を述べた。
その後、「役を切り替える上で心がけていること」を問われると、「切り替えという意味ではあまり考えていないかもしれないですね。現場へ行って衣装やヘアメイクの力を借りて、カメラの前に立ってその役になるという感じですね」と説明。「今日も衣装に助けられてる?」と聞かれると、この日ディオールのタキシードに身を包み登壇した中村は「そうです。たぶん今日は五割増し(笑)。これが限界ですね(笑)」とはにかんでいた。
その他、日本の映画界で輝く女優に贈られる「エル ベストアクトレス賞」を門脇麦、今後の活躍に期待したい「エル・ガール ライジングスター賞」を佐久間由衣、日本の映画界で輝く監督に贈られる「エル ベストディレクター賞」を蜷川実花監督がそれぞれ受賞した。
テキスト・写真:水野梨香