14日、AbemaTVで『大学キングダム』#5(毎週土曜21時~)が放送。5大学の個性派学生たちが“涙バトル”に挑み、「泣かない」と決めているはずのEXIT・兼近大樹も目頭を熱くする、仁義なき戦いが繰り広げられた。
この番組は、「勝てば英雄、負ければ土下座」のキャッチコピーのもと、東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、日本大学の5大学が激突。知力・体力・人脈を駆使し、毎回、あるお題に挑戦。リーダーが大学内から戦士を召集し、全6回の戦いで大学日本一を決める。MCはEXIT・兼近、りんたろー。だ。
#5のバトルテーマは、「涙キングダム」。予選では1校ずつステージに上がり、制限時間10分で、涙のしずくが頬をつたう時間が短い上位3校が決勝進出。決勝では3校が同時にステージに上がり、誰が最も早く泣けるかガチンコ対決する。大勢の観客を前に、いかに集中して自分の世界に入り込み、涙を流せるかが勝負の鍵となる。
「友人が2万人いる」と豪語する慶應リーダー・堀池秀は、「知り合いに女優がいます」とこの勝負にうってつけの人材・新野七瀬を召集。新野は芸歴2年ながら、2本の映画に出演経験を持ち、泣く演技は「何も聞かされていないオーディションで『泣いてください』って言われた時に1~2分で」「準備していれば秒で泣ける」と自信を見せた。新野の持ち味は、架空の物語を作ってその中に入り込む“妄想スタイル”。予選を2分56秒で見事突破した新野は、「反対しつつも応援してくれている父が見に来てくれている姿を想像した」と笑顔を見せた。
早稲田リーダー・大野遼大が送り込んできたのは、全日本国民的美少女コンテストで、米倉涼子、上戸彩と同じ「審査員特別賞」を受賞した、オスカープロモーション所属・藤江萌。藤江は「5年間毎日、絶対泣く練習している」と言い、大野の前ではすんなりと泣きの演技を披露した。しかし、涙キングダムの予選では制限時間内に涙を流せず。藤江は「焦りが出た」とここで悔し涙を流し、兼近は「まつげが長いから(涙が落ちずに)吸収された」と、フォローしていた。
日大リーダー・若林永輔が考えた作戦は、日本の芸能界に数多くの大物を輩出する名門・藝術学部の中からスカウトすること。「どんな環境でも泣ける力」が必要と、渋谷のスクランブル交差点の中心でテストをし、名バイプレイヤー・利重剛とショートムービーでダブル主演を務めた西野裕貴をこの勝負に送り込んだ。西野は1分31秒という会心のタイムで予選を1位通過。西野は、泣く時にはいつも父と母のことを思っていると明かした。
東大リーダー・二宮陽二郎は「アイドルはファンの信じる理想を演じ切る」と、昨年結成された東大のアイドルコピーダンスサークル『乃木坂ラボ』から、“東大の西野七瀬”こと安森衣音をスカウト。安森は東大の学園祭「駒場祭」で行われた法学部の模擬裁判イベントに未亡人役で出演。約2000人の前で泣いた実績を持っている。安森は「全然いけますね」と出演を快諾したが、予選では大苦戦。むしろ、その姿を見ていた兼近の目に涙がうっすらと浮かび、兼近は「感動しちゃいますね」「涙を流せなかった時の涙を見たくない」と祈った。バトル開幕前のコメントで「俺はもう、泣かないって決めちゃってるんで」と謎のポリシーを披露していた兼近だが、大学生たちの奮闘に、すっかり心を動かされたようだ。兼近の願いは通じず、結局、安森は制限時間内に涙を流すことはできなかった。
上智は、リーダー・茂木響平が自ら出陣。というのも、女優志望の学生や劇団員に声をかけて学内選考している最中、なぜかこっそりチャレンジしていた茂木が、演者よりも先に涙をこぼす珍展開。茂木は「僕、出ます」「自分が出て勝たないと示しがつかない」とステージに上がった。勝負開始後、実況席から「今まで映画やマンガといった創作物で泣いたことがないそうです」と紹介されると、「なんで出た」という声が上がった。1分40秒、涙が目に溜まる様子は見えたが、そこからは停滞。無情にも制限時間の10分が過ぎた。早稲田、東大に続き、残念ながら上智も「記録無し」。茂木は「朝何度も泣いて枯れちゃったかな」と苦渋の表情を浮かべていた。