出版にまつわる優れた表現活動を行った個人・団体に贈られる『第1回野間出版文化賞』の贈呈式が17日都内で行われ、乃木坂46の白石麻衣(27)、アニメーション監督の新海誠氏(46)、作家の東野圭吾氏(61)らが出席した。
ソロ写真集の売り上げが37万部を突破した白石は、「とても光栄な賞を頂きありがとうございます。写真集『パスポート』は、女性目線でも楽しんでもらえるものになったらいいなという私の意見も取り入れていただき、本当に満足のいく作品になりました。私の活動の中でも大きなターニングポイントとなったとても大切な一冊です。この賞を励みにますます頑張って参りたいと思っております」と、受賞の喜びを語った。
映画のノベライズ作品が世界的評価を受けている新海監督は、「読書感想文に『君の名は。』『天気の子』選びました、とか本屋で知ったという方が特に小学生から10代の中でとても多いんです。こんなに今でも小中高生に本が読まれているのかと、それが映画の入り口になって2000万近くの人が来るという、そういう流れがあるんだということにとても驚きましたし感激もしました。日本語で書かれている小説が日本で売れる。それは海外の映画にはない、一つ僕たちの大きな強みになっていると思っております」とコメント。
多くの作品で出版文化に貢献している東野氏は、「来年の今頃、10年後とか、俺が野間文化賞をもらったのは61歳だったなと、今日の日を振り返ったら若かったなと思うに違いありません。皆さんの明日からの未来を含めた人生の中で、一番若いのが今日です。僕もそのつもりで悔いのないように、今日が一番若いんだから、これからの人生の中で可能性があるんだからと思って、皆さんに楽しんでもらえる小説を書いて少しでも出版界を儲けさせて、若い作家がまた育ってくれたら良いなと思います」と語った。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)