“2019年の顔”と言っても過言ではないほど、今テレビのバラエティ番組などに引っ張りだこのフワちゃん。YouTubeのチャンネル登録者数は約46万人(※数字は2019年12月23日現在)で「ウチのガヤがすみません!」(日本テレビ系)などに出演中だ。
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV ※毎週土曜21時から放送中)は今回『“普通”ってナニ?』がテーマ(前編)。ダイバーシティを考えるイベント「MASHING UP」とコラボした番組史上初の公開収録回であり、スペシャルゲストのタレント・りゅうちぇるとともに“普通”とは何か、その価値観を語り合っていく。
フワちゃんは「子供の頃からめちゃくちゃ怒られた、怒られのプロで~す!」とダブルピースとともに自己紹介。“普通”という価値観をどのように捉えているのだろうか。
フワちゃんは小学生時代の2年間をアメリカで過ごしたが、そこでの思い出はとにかく「めちゃくちゃ怒られた」ことにまみれているという。2年という短い期間だったため、難しい英語は分からず「それなのに先生がめちゃくちゃ怒っていた記憶がある。どんなことで怒られていたかというと、人のことをナメる態度がすごく恐ろしく……」と自身の子ども時代を振り返った。
成長してからも“人のことをナメる態度”は続いた。フワちゃんが、かつて所属していた芸能事務所の床に座り込んでいると、お偉いさんに怒られた。ムカついたフワちゃんは、お偉いさんが去っていく後ろ姿に対して中指を突き立てた。しかし、その姿がガラスに映り込み、バッチリ見られてしまったことで大問題に。結果、事務所をクビになり、2019年現在も事務所には所属しておらず、フリーで活動している。
当時のことを「一番大きな“やらかし”だったと思っている」と振り返ったフワちゃん。そんな中、フワちゃんはクビになった直後に動画を撮り、自身のTwitterアカウントでその動画を公開。所属していた事務所の社名を隠さずに出して「(フリーとして)明日から頑張りまーす!!!」と元気いっぱいに宣言した。クビをきっかけに芸能界から干されるようなことはなく、逆に動画が他の芸人から注目されるキッカケになったという。
■YouTuber・フワちゃん、常識は「面白くなるための“フリ”である」
そんな破天荒すぎるキャラのフワちゃんだが、これまでの人生において「生きづらさを感じることが多かった」と話す。当時は敬語が使えず、遅刻が直せないため、バイトを始めてもすぐにクビになった。
だが、フワちゃんは「自分の“できないこと”が全部職業になった」と胸を張る。YouTubeでは『新潟に忘れ物取りに行ってまた忘れてきた』など、“忘れ物”をテーマにした動画シリーズを公開しており、それが人気だという。りゅうちぇるはその人気について「見ていて安心するもん。こんな人がいるなら、私まだ大丈夫って、すごいパワーを貰える」と述べた。
「怒られない人生と怒られる人生、どちらが幸せだと思うか」という質問に対して、フワちゃんはまず「(怒られる人生のほうが)『幸せです!』と言ったら今まで怒ってくれた人がシュンとしちゃう」と回答。フワちゃんの話を聞いたりゅうちぇるは、これまでさまざまな人がフワちゃんを怒ってくれたことで「フワちゃんなりに成長ができているのでは」と分析する。
怒られる側としては「ストレス発散のために理不尽に怒鳴っているのはすぐ分かる」と述べたフワちゃん。理不尽な怒られ方をしたときは脳内で暇潰しができるようになっており、電話越しであれば自撮りアプリなどで遊ぶと告白。しかし、本当に自身のことを考えて怒ってくれる人の気持ちはしっかりと伝わってきているという。
“普通”とは何であるのかという質問に対してフワちゃんは「面白くなるための“フリ”である」と回答。フワちゃんは“普通”という言葉をネガティブに捉えておらず、むしろ利用していったら良いとした。“普通”という常識のおかげで、そこからズレているフワちゃんは活躍できている。また「自分が普通になろう」「自分が普通の人と違うのは悪いことか?」などと悩んでしまう前に、全部“フリ”だと捉えてしまえば「世間とうまく付き合っていけるのでは」と笑顔を見せた。
(AbemaTV/「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」より)