バブリーな服装に身を包むプロディスコダンサーのJINさん(57歳)はバブル時代、日中は車の営業の仕事をし、夜はダンサーとして活動していた。
「当時は六本木から横浜の自宅まで、当たり前のようにタクシーで帰っていた」
利用者が多いため、1万円札を振り「お金あるよ!」とアピールしないとタクシーを捕まえることができなかったそうだ。
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜21時から放送中)の特別版『Mの悲喜劇~令和のキング・オブ・オッサン~』が配信中だ。女性ゲストらのリアルな本音に迫る『Wの悲喜劇』だが、今回の特別版では“オッサン”がテーマ。スペシャルゲストのタレント・りゅうちぇるとともに、“オッサンの生態”を探っていく。
SKさん(仮名/64歳)はテレビ局のディレクター・プロデューサーとしてバブル時代を過ごした。深夜0時ごろまで仕事をしてから明け方まで遊ぶような毎日を過ごし、「みんな会社の経費で全部飲み食いをしていた。あの時代、みんな自分のお金はあんまり使ってない」と当時を振り返った。浮いた金は貯金するわけではなく、彼女とのデートや旅行などに羽振りよく使っていたという。
▲YouTuberのくらぴぇんさん
21世紀生まれの少年少女のひとりとして招かれた元アイドルでYouTuberのくらぴぇんさん(18歳)は、夜遅くまで働くのは「ブラック企業にしか見えない」とコメント。SKさんは「僕らの時代には経費削減という言葉もないし、ハラスメントという言葉もない。コンプライアンスという言葉もないし、働き方改革って言葉もないんですよ。すべてアリ、すべてOK。その中で僕たち生きてきたから、いろいろなルールに縛られてきてる今の世の中、逆に僕らからすると、気の毒だなって思います」と返した。
若い世代は物欲が無いとされているが、実態はどうなのだろうか。
Tik Tokで活動するインフルエンサーであり、中卒で企業広報に就職したゆうせいだおさん(16歳)は、「スーパーカー乗りたいとかない。タクシーの方がラク」と話す。くらぴぇんさんも、趣味での消費といえば「動画配信サービスに課金している程度」だと明かした。
▲ゆうせいだおさん
りゅうちぇるの周囲にも、ハロウィンにコスプレやメイクをしても自宅での自撮りのみで済ます人がいるという。ネットでのリアクションがあるため「自撮りでカワイイって言われて、そこで満足しちゃう」といい、SHELLYも「実体験をしていない子が多い」と指摘した。
「彼女は4人くらいいましたね。曜日ごとに(相手が)違いましたから」と、バブル時代の派手な女性関係を明かすJINさん。SKさんも独り身のときは「羽が生えて夜の街を遊び回っているような状態」だったと述べた。
当時の東京には今ほどデートスポットに溢れておらず、デートといえばディズニーランドや湘南などが定番だった。そのため、車は若者に欠かせないものだったという。また、リゾート地としてはスキー場が人気だった。
車を持っているのはもちろんのこと、お酒を飲めるだけではなくその知識にも長けている男性がバブル時代にはモテたという。知識を活かして「女性にお酒を選んであげられることが、モテる男性の仕草だった」と言われると、りゅうちぇるは「今はそういう男の人いない。逆にお酒これがいいよって出してきたら『遊んでるな』って、女性の方が構えちゃう」とした上で「かっこいい(を定義する)ステータスがちゃんとあった時代なんだ」と感心していた。
余分に大きな車を購入するなど、バブル時代は「見栄消費」が多かったとJINさんは振り返る。当時はまだCDが普及しておらず、カセットテープでミックスを作って、相手にプレゼントすることがオシャレだった。
それを聞いたくらぴぇんさんは「自分の好きなものを押し付けられてもうれしくない」と回答。「デートはどこに連れて行ってもらえたらうれしいか?」という質問に対しては「あんまり外が好きじゃなくて、家で動画見てるくらいがちょうどいい。いちいち外出るのにお風呂に入って化粧して、超めんどくさい。家いる方がいい」と答えた。
ゆうせいだおさんは、恋愛において「なかなか『合うな』って人がいない」とコメント。交際をしている期間とは相手に束縛される時間であり、「自分が本当に結婚したいと思う相手以外とは付き合う必要はないのでは?」と続け、くらぴぇんさんもそれに同意した。
ゆうせいだおさんは2019年6月に上京し、16歳でありながら現在は会社員として一人暮らし中。恋愛中は「何かしているときも頭の片隅にあって、集中できないから諦めた。自分がやってるSNSとかに時間を割けない。やってる活動が充実しているから不満はない」とした。
(AbemaTV/「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」より)