15日、PARCO劇場お披露目&オープニング・シリーズのイベントに、俳優の渡辺謙、宮沢氷魚、天海祐希、市川猿之助、大泉洋、山本耕史ら、そして演出・脚本家の三谷幸喜、宮藤官九郎、河原雅彦らが勢ぞろいし、記者会見を行った。
3月より上演される「ピサロ」に主演する渡辺は、「(オープニング作品の)一発目ということで、ある種のプレッシャーはありますが、僕らキャスト、演出、スタッフ含めて、一体何ができるのかを、稽古で作り上げることがまず一義だと思います」「自分も参加した35年前の作品に負けないような、“レジェンド”というと大袈裟ですが、そんな幕開けをしたいと思っています」と意気込みを語った。
6月から「三作品連続公演」として新作舞台を発表する三谷は、司会の藤井隆から「大泉さんの出演はもう決定ですか?」と尋ねられると「いや、まだ決まってないです。どういう気持ちで今、彼がここにいるのか僕はよくわからない」と三谷節を炸裂、会場は爆笑に包まれた。
そんな三谷は、同席した宮藤官九郎に「台本はいつくらいから書き始めますか?」と直々に質問。宮藤は「4月…、いや3月くらいでいいですかね?」と答えると、三谷は「5月から稽古なんですが、まだ本は頭の中にあって、出来てない状況なんですが、これって、そんなに大変なことじゃないですよね…?」と半ば強引に同意を求めるシーンも。宮藤は「常識の範囲内だと思います」とキッパリ言い切り、会場は爆笑に包まれた。
また、新しい劇場は楽屋が広くなったとのことで、三谷が大泉に「もしここを使う機会があったら是非!」と勧めると、大泉は「いや、私、あなたの舞台に出るって決まってますから!」「スケジュールものすごい明けてますよ」とツッコミ。すると三谷は「猿之助さん、(スケジュール)あいてます?」とまさかの公開スカウトに。大泉は「ここでキャスティングするのやめてください(笑)むちゃくちゃじゃない」とぼやき、仲睦まじいじゃれ合いを見せていた。