
2020年東映配給作品『シグナル100』(1月24日公開)、『犬鳴村』(2月7日公開)、『初恋』(2月28日公開)の3作品による合同トークイベント「東映presents SHOCKING Movier! Love!―」が1月17日に開催され、『バチェラー・ジャパン』シーズン2(Amazonプライム・ビデオ)に出演した倉田茉美が婚活サバイバルで生き残った秘訣を語った。

ホラーやアクション、SFなどといった娯楽性の高い映画の事を総称する“ジャンル映画”。同イベントには、尖りすぎたジャンル映画の3作が、まさかのコラボを果たして本イベントに集結。 “サバイバル”ジャンルとして1月24日公開の映画『シグナル100』、“ジャパニーズ・ホラー”には2月7日公開の映画『犬鳴村』、“アウトロー&ラブ”には2月28日公開の映画『初恋』が参戦。初めに、映画『犬鳴村』『初恋』よりプロデューサー・東映の紀伊宗之氏、映画『シグナル100』よりプロデューサー・電通の石黒研三氏、東映の橋本恵一氏が登場し、各作品のディープな話を披露した。(以下、紀伊P、石黒P、橋本P)
まずは、東映のジャンル映画について、紀伊Pは「過去さかのぼっても、実は東映は“まとも”な映画は作ってない(笑)ホラーだったり、任侠だったり…世の中一般的に言うと“普通じゃない”作品。実はそうゆう映画が一番楽しいんです。」と話すと、同調するかのように頷く観客の姿が。そして、「最初、石黒Pに『シグナル100』を一緒にやろうと言われたんですが、『犬鳴村』と『初恋』の時期がかぶっていてできなかったんです。こうして3作品一緒のイベントが開催できてよかった。」と今回の異例の合同イベントの開催に喜びを語った。
今回のイベントで特別に『シグナル100』の冒頭映像が放映。次々と起こる展開が衝撃すぎて、静かに魅入る観客。今回、漫画原作である『シグナル100』を映画化しようとしたきっかけについて、石黒Pは「監督からやりたい、との声をもらったのがきっかけ。僕自身、得意なジャンルではなかったけど、やろうと思いました。紀伊さんに”デカくやろうや”って背中を押してもらえたのが大きかったです。」と振り返る。そして、「キャストには力を入れて、橋本環奈さんを主役にキャスティングできたのは本当に嬉しかったです。ご本人が原作読んでたのも大きかったです。」とキャスティングの秘話を明かす。苦労した点について尋ねられると、「映画って完成させるのが本当に大変。製作する中で衝突がたくさんあった…」と言葉を濁す橋本P。紀伊Pからの「スペシャルサンクスで名前入れるなら?」との際どい質問に、石黒Pと橋本Pは「脚本の渡辺雄介さん。神様です。」と同意見で一致した。
次に、『犬鳴村』の冒頭映像を放映すると、恐ろしい映像に思わず静まり返る場内。紀伊Pは「清水監督とホラーをやろうってお話はもともとあって。映画ってオリジナルだからこその良さがあるし、オリジナルを作りたいって思いがあった。そんな時に“犬鳴村”の都市伝説を見つけた。」とこの題材を選んだきっかけを明かした。「タイトルの字面をみるだけで嫌な気分になるから、これはイケると思った。」と語り、実際に犬鳴村へ行ったそうで、「奥に行くに連れて、温度が下がって、携帯繋がらなくなる。音もなくなって…怖いのが得意じゃないので、辛かった。」と真剣な表情で話し出し、「静かな中、いきなり脚本家が怒鳴りだして…何言うかと思ったら“ずっと乳首が立ってる!”って言うから(笑)」とオチのある話に会場では大きな笑いが起こった。「真面目な話をすると、グーグルマップで犬鳴村を見ると塀があるんですけど、その奥に民家があるんです。その後、市役所に家のこと聞きに行ったら、家はないって言われて…その時、役所の人たちが集まってざわつき出して…その瞬間、映画にできると思った。」と映画化への手応えを掴んだ瞬間を語った。
そして、3つ目となる『初恋』の冒頭映像を放映。窪田演じるレオのボクシングのシーンから映り、三池節のきいたジョークの場面では笑いが起こった。紀伊Pは「去年、公開した『孤狼の血』を手掛けた時に、いろんな人がとても喜んでくれた。“東映が作るべきものはこうだ!”って思った。来年もやろうと思って、それは三池監督にやって欲しいって思い、話に行ったのがきっかけ。」と当時を振り返った。冒頭シーンとのギャップがある『初恋』というタイトルについて、「三池監督はVシネマから出てきている。カンヌも何回も行って評価されている。世界に突き抜けている三池監督をもう一度と思った。」と語る紀伊P。「ただ、はなっから“そうゆう映画”だとわかってしまうと観る人を狭めてしまうと思った。考えに考え抜いて、シンプルに“初恋”にたどり着いたんです。」と明かす。「この作品はいろんな捉え方ができる作品。人間愛に溢れる映画が完成した。」と自信を見せ、作品をアピールした。

また、トークだけでなく、スペシャルパフォーマンスゲストが登壇!世界最大級のオーディション番組「アジアズゴッドタレント」で大絶賛され、SNSで話題の次世代パフォーマンスユニット「XTRAP」によるフィンガーダンスが披露された。「僕らなりの解釈で作らせていただきました。」と明かす。本日のイベントだけの各作品をイメージした限定パフォーマンスを披露し、『シグナル100』、『犬鳴村』、『初恋』の3作品のタイトルがパフォーマンスの光に映し出されると、観客からは大きな拍手と歓声が上がった。

最後には、各ジャンルのプロたちによる、最高に尖ったスペシャルトークショー。怪談家・ありがとうぁみ、AV男優・しみけん、ドラァグクイーン・ベビーヴァギー、イラストレーター&タレント・倉田茉美が登壇した!(以下、ぁみ、しみけん、ヴァギー、倉田)

まずは、ジャンル“サバイバル”『シグナル100』についてトーク。しみけんは「設定が大好き。映画を観ると中に入り込むタイプなんですけど、自分はどのキャラかなと観たら、一番初めに死ぬキャラでした(笑)。」と冗談まじり。女性達によるリアル婚活サバイバル番組「バチェラー・ジャパン」で、バチェラーを射抜いた倉田へ、サバイバルを生き抜く秘訣を尋ねると、「最初っから負ける気がしないという思いで、勝気で挑みました。この作品も強い心を持つ人が最後まで生き残る。」と持論を語った。「女同士のサバイバルよりも自分と対話する。恋愛でもそうゆう方法が良いのかなと思います。」という回答に、ヴァギーは「底意地悪いんだろうなって思った(笑)。」と冗談を言いつつも、「そうゆう芯がある女性に魅力があるんです。」と説得力のあるコメント。ヴァギーは「ドラァグクイーンは楽屋では殺し合いですから(笑)。関西一って紹介されたら、ナジャさんに殺される!」と過酷な上下関係を明かした。

次に、ジャンル“ホラー”『犬鳴村』。ぁみは「都市伝説とは言い切れないこともあって、実はとても深い話題。公開決まって嬉しくて、犬鳴村に3回くらい行った。」と衝撃の行動に会場からはどよめきがおこった。
ジャンル“アウトロー&ラブ”『初恋』。しみけんは「相手が何を求めているのかちゃんと理解すること。お付き合いしたいと思う人の周りの人からモテてる姿を見せる。」と持論を語ると、会場からは本日一番の“お~”との歓声が上がった。そして、『初恋』にちなみ、倉田の初恋を尋ねると「小学一年の時に好きだった男の子がいて、最後までドッジボールで守ってもらったのがきっかけでした!」と語ると、しみけんは「息子に小学校で女の子守れって言っておきます(笑)!」と即座にコメントしていた。



