1月23日からついに放送が始まる「BanG Dream! 3rd Season」。昨年行われた発表会をはじめ、各方面で情報が発信され、ファンの期待は高まるばかりだ。メンバーの交流、成長と来て「3rd Season」はさらに夢へと突っ走るが、音響監督・飯田里樹からは「第1期のBGMを効果的に使おうと思います」と、ファンにはたまらないヒントが…。シリーズ全体を通しての思い出なども聞いた。
―アニメ第3期の放送が決まりました。改めて第1期、第2期に対するファンの反応、反響
についてどう思いますか。また、どんな点がヒットにつながったと思いますか。
飯田 ライブやゲームなどマルチに展開している「Bang Dream!」ですが、アニメもファンの方々に支持していただけて嬉しい限りです。ポピパの結成を描いた第1期。他のバンドたちとの交流を描いた「2nd Season」。香澄やメンバーの成長、個性豊かなキャラクターたちのにぎやかな毎日が、アニメになることでより生き生きと感じられたのではないかと思います。特に「2nd Season」は香澄たちが高校二年生に進級しているので、初期からのファンの方にも新鮮な楽しみ方があったのではないでしょうか。
―第1期、第2期を受けての第3期になります。一番の見どころはどこになりますか。
飯田 「2nd Season」では六花がRASに加入しないまま終わっています。果たして第3期で六花を待ち受ける運命は？またチュチュの「ぶっつぶしてやる」宣言のその後がどうなるのか？「2nd Season」から引き続いてRASが暴れそうな予感がしますね。また「2nd Season」で絆を深めたポピパがバンドとして次のステップをどう昇っていくのかも注目です。
―シリーズ作として、今回特に注力している点、挑戦しようと思っている点をお願いしま
す。
飯田 「2nd Season」は進級したこともあって学園ドラマの体裁が強かったですが、「3rd Season」は音楽活動がメインになるので、作曲やリハーサルのシーンも多くなっています。そのため、まだ楽曲が完成していない未完成ヴァージョンの音源が必要になってくるので、音楽チームにお願いして色々なパターンの音源を作っていただきました。それらを演奏する動きを映像にするサンジゲンさんは、さぞ大変だったと思います…。また、今回は成長した香澄たちが、ポピパを結成した頃を懐かしむシーンもあるので、第1期のBGMを効果的に使用したいと思っています。
―音響監督として「BanG Dream!」の特徴として感じることはどんな点でしょうか。
飯田 アニメのみならずゲームやライブなどのすべてが、音楽を軸として展開しているのが「BanG Dream!」の特徴です。可愛い少女たちをメインとしておきながら、本格的な音楽コンテンツとして楽しめるクオリティの高い楽曲。しかも、作中に登場するキャラクターを演じるキャストが実際に楽器を演奏したり歌ったりするというのも音楽に対する妥協がない。各メディア展開が相互に良い影響を与えて、「BanG Dream!」というコンテンツを広く深くしているのを感じます。
―音響監督として「BanG Dream!」を経験して印象深かったことがあれば、ご紹介願いま
す。
飯田 歌を歌うアーティストが声優を担当した作品は他にもあると思いますが、ボーカルではないミュージシャンの方にも声優を担当していただくという作品はなかなか少ないと思います。ご本人たちもご苦労されたと思いますが、声優未経験とは思えないほど声に表現力があり、また音感もいいので相手のセリフの出方を受けて同じトーンで芝居を返したりと、本業は違えど同じ表現者としての力量を感じました。
（C）BanG Dream! Project
▶待望のアニメ3期スタート！「BanG Dream! 3rd Season」#1 1/23（木）22:30～
