対戦型オンラインTCG「Shadowverse(シャドウバース)」のプロリーグ、「RAGE Shadowverse Pro League 19-20 2nd」のファイナルが2月2日に行われ、AXIZが横浜F・マリノスに5-2(横浜F・マリノスにアドバンテージ1勝)で勝利し、シーズン優勝を決めた。AXIZ は2月16日に秋葉原UDXで開催される「リーグチャンピオンシップ」でよしもとLibalentと年間優勝を争う。
【試合結果】
横浜F・マリノス 2-5 AXIZ ※横浜F・マリノスにアドバンテージ1勝
【試合概要】
第1試合 2Pick ●しーまん(ロイヤル) vs Rob(ロイヤル)○
第2試合 ローテーション ●みずせ(ネクロマンサー) vs Chino(エルフ)○
第3試合 ローテーション ○あぐのむ(ウィッチ) vs Rumoi(ネクロマンサー)●
第4試合 ローテーション ●水煮(ロイヤル) vs Rumoi(ドラゴン)○
第5試合 2Pick ●しーまん(ロイヤル) vs Rob(ネメシス)○
第6試合 ローテーション ●水煮(ロイヤル) vs Gemo(ウィッチ)○
【ピックアップマッチ】
第2試合 みずせ「冥府ネクロマンサー」vs Chino「コントロールエルフ」
今回のシーズンファイナルは、通常シーズンと同様にデッキ登録を事前に行う対戦ルールで行われている。横浜F・マリノスが登録を行ったのは、「アマツエルフ」「リオードロイヤル」「式神ウィッチ」「冥府ネクロマンサー」「コントロールネメシス」の5つ。環境において有力な選択肢とされている「コントロールエルフ」に相性の良いデッキを多く選択した作戦だ。そして、第1試合でAXIZのRobが勝利し、1勝1敗のスコアで迎えた第2試合(ローテーション)。横浜F・マリノスは、みずせ「冥府ネクロマンサー」。AXIZは、Chino「コントロールエルフ」を戦いの場に送り出した。
デッキの当たり方を見ると、事前の狙い通り「コントロールエルフ」に対して相性が良い「冥府ネクロマンサー」を充てることに成功し、横浜F・マリノスが作戦としては一本取った形だ。
不利な相性のマッチアップとなってしまったChino。何とか勝利への道筋を作るために、ゲーム序盤から《豪風のリノセウス》コンボによる勝利を目指して積極的に動いていく。その積極性が実を結び、《豪風のリノセウス》自身の進化能力や、《自然の導き》《機械樹の番人》により順調にプレイカウントを重ね、中盤に入る頃には8~9ターン目での《豪風のリノセウス》コンボ完成が見えてきた。対するみずせは、順調に準備を進め、7ターン目に《冥府への道》が起動する状況を完成させる。どちらが早く対戦相手の体力を削りきるのか。スピード勝負の終盤戦となった。
みずせの8ターン目、《大妖狐・ギンセツ》のアクセラレートによって守護を並べる選択肢も魅力的だが、《アリアの旋風》によって一掃され、そのまま《豪風のリノセウス》コンボによって負けてしまう懸念が強く見えている状況。
みずせが辿りついたのは、《極光の天使》をプレイし、《イグジストソード・ギルト》のアクセラレートにより即座に墓地に送りこみ、《ソウルテイカー・ララ》によって《極光の天使》の-2/-0効果を二重に発動させるというプレイング。
Chinoが目指す勝利が遠いものとなり、これには実況・解説からも「上手い!」との声が出る。
しかし、Chinoの念入りの準備は、みずせの防御を上回っていた。Chinoの手札から唱えられたのは、2枚の《対空射撃》。普通では考えられないことだが、《極光の天使》2枚の上から、《豪風のリノセウス》が莫大なダメージを叩き出し、みずせの体力を一気に削りきった。
デッキ相性の差を乗り越え、一貫したプランを貫いたChinoがチームに大きな勝利をもたらした。
第6試合 水煮「リオードロイヤル」vs. Gemo「式神ウィッチ」
AXIZが4勝2敗と優勝に王手をかけた状態で迎えた第6試合。優勝を決めるべくAXIZが送り出したのは、今シーズン『勝率72%』と圧倒的なパフォーマンスでチームを牽引したGemo。使用デッキは「式神ウィッチ」と、まさに横綱相撲で最後を決めようといった体制だ。
Gemoの初手は《陰陽の開祖・クオン》《カオスウィザード》《真実の狂信者》。少し考慮を入れて《真実の狂信者》《陰陽の開祖・クオン》を入れ替える判断となった。
通常のマッチアップならば《陰陽の開祖・クオン》は残すカードだが、対「リオードロイヤル」には不利な相性なため、積極的に有効牌となる《クラシカルソーサラー》などを探しにいく判断となる。結果、Gemoは《クラシカルソーサラー》は引けなかったが、《ウィズダム・コア》や《カオスウィザード》でドローを進める中で複数枚の《未知の求道者・クラーク》《真実の狂信者》を引き込むことに成功し、相手の《月の刃・リオード》よりも早く相手の体力を削りきる算段が立ってきた。
あとはAXIZが思い描いた通りの横綱相撲。思うような戦いに出来ない水煮に立て直す時間を与えることはなく、今期最高勝率プレイヤーが恐ろしい程の切れ味で勝利を決めてみせた!
◆RAGE Shadowverse PRO LEAGUE 5月から2月の期間で開催され、レギュラーシーズン2回、各レギュラーシーズンの上位チームで行われるシーズンファイナルに分かれる。リーグチャンピオンシップが各シーズンの優勝チームによって行われ、年間チャンピオンを決定する。RAGE Shadowverse Pro Leagueセカンドシーズンでは、1位に400万円、2位に200万円、3位に100万円と、総額700万円のインセンティブが授与される。
(AbemaTV/RAGE ShadowverseProLeague19-20 2ndシーズンより)